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最終更新日:2023.06.19 公開日:2023.04.17

絶対に回避したい! GW渋滞ランキング【2023年 全国版】

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、JB本四高速、日本道路交通情報センターが協力し、2023年のゴールデンウィーク期間における高速道路での渋滞予測をまとめている。今回は、全国でも極めて渋滞規模が大きくなるであろう高速道路を、ランキング形式で紹介する。

文=くるくら編集部

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GW渋滞、全国TOP6の高速道路!

(c)kichigin19 – stock.adobe.com

 2023年のゴールデンウィーク(GW)期間は4月28日~5月7日(5月1~2日は平日)だ。そろそろ今回の旅行先や施設の予約を済ませた人も増えてきた頃だろう。では、移動ルートや移動時間についてはどうだろうか。NEXCO3社、JB本四高速、日本道路交通情報センターの調べによると、今年は全国の高速道路で、10km以上の渋滞回数が昨年よりも73回多い、356回も発生する見込みだという。コロナ禍以前の渋滞規模に比べれば、まだまだ本調子を取り戻してはいないものの、大規模渋滞に巻き込まれたい人など誰もいないハズだ。

そこで今回、くるくら編集部では全国で25km以上におよぶ渋滞の中から「絶対に回避したい大渋滞」をランキング形式でTOP6にまとめてみた。渋滞を回避できる時間帯も添えているので、旅行スケジュールの参考になれば幸いだ。

■各道路別の渋滞予測はこちら

渋滞発生規模の比較表。上が2022年実績と2023年予測の比較で、下がコロナ禍以前の2019年実績と2023年予測の比較。

第6位:九州自動車道

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月3日(水)6:00~14:00
ピークは10時ころ
若宮IC~鳥栖JCT(下り)
鳥栖JCT付近
40km 約2時間30分
(通常時約25分)

渋滞原因:長崎道と大分道に分流する、下り坂から上り坂に変わる場所(サグ)での無意識の速度低下
補足:九州道で25km以上の渋滞発生見込みはこの1回。若宮IC→鳥栖JCTの渋滞ピークは10時と瞬間的だが、最大40kmまで渋滞が膨らみ、通過まで約2時間30分という、全国で最長の所要時間となる。同日の渋滞を回避するなら、6時前か14時以降であれば、約25分での通過が見込める。渋滞発生区間内のSA/PAは古賀SA、須恵PA、基山PAの3か所。

第5位:東北自動車道

東北道で特に大きな渋滞は、5月3日(水)川口JCT~館林IC(下り)の40km

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月3日(水) 6:00~15:00
ピークは9時ころ
川口JCT~館林IC(下り)
羽生PA付近
40km 約1時間20分
(通常時約25分)
5月4日(木) 6:00~14:00
ピークは9時ころ
浦和IC~館林IC(下り)
羽生PA付近
35km 約1時間10分
(通常時約25分)
5月5日(金)14:00~23:00
ピークは17時ころ
栃木IC~加須IC(上り)
加須IC付近
30km 約1時間
(通常時約20分)

渋滞原因:羽生PA付近のサグによる無意識の速度低下
補足:東北道ではGW期間中に25km以上の渋滞は3回発生する見込み。5月3日の川口JCT→館林IC(下り)区間では6:00~15:00の9時間に渡り、最大40kmまでの渋滞が発生、通常時の約3倍の通過時間を要する可能性がある。渋滞発生区間内のSA/PAは蓮田SAと羽生PA。

第4位:名神高速道路・新名神高速道路

名神高速で特に大きな渋滞は、5月3日(水)茨木IC~大津IC(上り)の35km

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月3日(水)15:00~22:00
ピークは18時ころ
竜王IC~京都南IC(名神道・下り)
旧山科バスストップ付近
25km 約2時間5分
(通常時約20分)
5月3日(水)15:00~22:00
ピークは18時ころ
信楽IC~京都南IC(新名神・下り)
旧山科バスストップ付近
25km 約2時間5分
(通常時約20分)
5月3日(水)6:00~18:00
ピークは9時ころ
茨木IC~大津IC(名神・上り)
大津IC付近
35km 約2時間20分
(通常時約30分)
5月4日(木)7:00~15:00
ピークは10時ころ
高槻JCT~大津IC(名神・上り)
大津IC付近
25km 約1時間40分
(通常時約20分)

渋滞原因:大津IC・SAでの分合流と、2か所のトンネルでの速度低下
補足:5月4日に名神・新名神高速では同じタイミングで渋滞が発生する。渋滞長は25kmだが通過に2時間以上を要するため、まるで進めない状況が何度も訪れそうだ。名神高速での最大の渋滞は5月3日に茨木IC→大津ICで最大35km。通常時の約5倍の通過時間を要する可能性がある。同日の渋滞を回避するなら、6時前か18時以降であれば、約30分での通過が見込める。大津SAは常に混雑しそうだ。

次のページでは、
大渋滞が起こる高速道路TOP3を発表!

第3位:関越自動車道

関越道で特に大きな渋滞は、5月5日(金)藤岡JCT~鶴ヶ島IC(上り)の40km

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月3日(水)5:00~16:00
ピークは9時ころ
大泉JCT~東松山IC(下り)
高坂SA付近
30km 約1時間
(通常時約20分)
5月4日(木)5:00~13:00
ピークは7時ころ
大泉JCT~東松山IC(下り)
高坂SA付近
25km 約50分
(通常時約15分)
4月30日(日)13:00~21:00
ピークは15時ころ
本庄児玉IC~鶴ヶ島IC(上り)
高坂SA付近
25km 約50分
(通常時約15分)
5月4日(木)15:00~23:00
ピークは18時ころ
本庄児玉IC~鶴ヶ島IC(上り)
高坂SA付近
35km 約1時間10分
(通常時約25分)
5月5日(金)13:00~23:00
ピークは18時ころ
藤岡JCT~鶴ヶ島IC(上り)
高坂SA付近
40km 約1時間20分
(通常時約25分)

※記載している順番は、日時より下り・上り順を優先

渋滞原因:高坂SA付近のサグと出口での合流
補足:関越道ではGW期間中に25km以上の渋滞が5回発生する見込み。5月5日の藤岡JCT→鶴ヶ島IC(上り)区間では、13:00~23:00の10時間に渡り、最大40kmまでの渋滞が発生、通常時の約3倍の通過時間を要する可能性がある。同日の渋滞を回避するなら、13時前か23時以降の利用であれば約30分での通過が見込める。渋滞発生区間内のSA/PAは上里SA、寄居PA、嵐山PA、高坂SAの4か所。

第2位:中央自動車道

中央道で特に大きな渋滞は、5月3日(水)高井戸IC~相模湖IC(下り)の45km

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月3日(水)4:00~17:00
ピークは5時ころ
高井戸IC~相模湖IC(下り)
相模湖IC付近
45km 約2時間15分
(通常時約35分)
5月4日(木)5:00~13:00
ピークは6時ころ
高井戸IC~相模湖IC(下り)
相模湖IC付近
40km 約2時間
(通常時約30分)
4月30日(日)11:00~22:00
ピークは16時ころ
大月IC~八王子JCT(上り)
小仏トンネル付近
25km 約1時間40分
(通常時約20分)
5月4日(木)14:00~翌2:00
ピークは18時ころ
大月IC~八王子JCT(上り)
小仏トンネル付近
25km 約1時間40分
(通常時約20分)
5月5日(金)9:00~翌2:00
ピークは15時ころ
大月IC~八王子JCT(上り)
小仏トンネル付近
30km 約2時間
(通常時約25分)

※記載している順番は、日時より下り・上り順を優先

渋滞原因:下りは相模湖ICの2km手前のサグでの無意識の速度低下
補足:5月3日~4日の高井戸IC~相模湖IC(下り)は早朝から40km超えの大渋滞が発生する見込み。渋滞を回避するには、3日は17時以降、4日は13時以降の利用がおすすめ。高井戸IC~相模湖ICまでのSA/PAは石川PAのみなので、注意が必要。5月5日の大月IC~八王子JCT(上り)では、9:00~26:00で17時間に渡る渋滞が発生、これは終日渋滞と言って差し支えないだろう。

第1位:東名高速道路

東名高速で特に目立つ渋滞は、5月5日(金)御殿場IC~横浜町田IC(上り)の50km

渋滞発生帯・ピーク時 渋滞発生区間・渋滞の先頭位置 ピーク時渋滞長 通過所要時間
5月2日(火)21:00~翌18:00
ピークは3日朝の7時ころ
東京IC~秦野中井IC(下り)
秦野中井IC付近
45km 約1時間50分
(通常時約35分)
5月4日(木)5:00~16:00
ピークは8時ころ
東京IC~海老名JCT(下り)
綾瀬スマートIC付近
25km 約1時間
(通常時約15分)
4月30日(日)12:00~24:00
ピークは15時ころ
大井松田IC~横浜町田IC(上り)
綾瀬スマートIC付近
25km 約1時間
(通常時約15分)
5月4日(木)14:00~翌1:00
ピークは17時ころ
大井松田IC~横浜町田IC(上り)
綾瀬スマートIC付近
25km 約1時間
(通常時約15分)
5月5日(金)10:00~翌1:00
ピークは15時ころ
御殿場IC~横浜町田IC(上り)
綾瀬スマートIC付近
50km 約2時間
(通常時約30分)
5月7日(日)10:00~翌1:00
ピークは15時ころ
御殿場IC~横浜町田IC(上り)
綾瀬スマートIC付近
45km 約1時間50分
(通常時約30分)

※記載している順番は、日時より下り・上り順を優先

渋滞原因:上りは綾瀬スマートICでの車線数減少による速度低下
補足:GW期間中に25km以上の大渋滞が6回と、最長50kmの渋滞が発生する見込みの東名高速を2023年のGW渋滞予測ランキング1位とした。救いは渋滞の長さに対して通過所要時間が長過ぎないことか。東京IC~秦野中井IC(下り)では、5月2日の平日にも関わらず、夜の21:00から渋滞が発生し、翌日の夕方18:00まで21時間も連続で渋滞が続く見込みだ。また、5月7日の御殿場IC~横浜町田IC(上り)での渋滞も午前中から深夜1:00まで続く見込みなので、翌日から通常勤務が始まる人は、疲れを残さぬよう6日中に通過しておくことを推奨する。

高速道路を通るなら時間帯で勝負!

全国の高速道路での、10km以上の渋滞発生回数。

 渋滞の回避方法については、渋滞の発生は下りの場合は5月3~4日が、上りの場合は5月3~5日が圧倒的に多いことが分かっているので、該当日の利用を避けることが第一。それが無理なら、それぞれの渋滞の発生帯を回避すれば、大渋滞は回避できるだろう。ただし、今回は25km以上の大渋滞を紹介しているので、25km未満の渋滞は各地で発生するので油断は禁物。TOP6入りしなかった首都高速、京葉道路、神戸淡路鳴門道、京滋バイパスでも25km級の渋滞は発生する見込みなので、各高速道路の渋滞予測は別記事にてお伝えする。

大型連休で高速道路を利用する場合の定番の対策は、
・ガソリンは出発前に満タン! 給油は渋滞前に済ませたい。
・渋滞情報をこまめに確認。事前に迂回ルートを確認できるとなお良し。
・軽食、ビニール袋、ウェットティッシュ、酔い止め、着替え、毛布、簡易トイレなどが常備されているか再確認

このあたりは押さえておきたいところだ。また、昨年と同様に、今年もGW期間中の「休日割引」は適用されないので、覚悟しておこう。せっかくの旅行の成否に影響するのが、渋滞での心身の疲労だ。ランキングの結果が概ね予想通りだったという人は、ぜひ渋滞も見事に回避して、GWを制して欲しい。

今回のランキングの参考資料がこちら。

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