2023年01月30日 10:00 掲載

ライフスタイル 【初心者必見!】ルーフキャリアの選び方&使い方。キャンプのプロ小雀陣二さんに教えてもらいました

オートキャンプ場に行くとよく見かける、クルマの屋根に設置されたルーフキャリア。「バン以外の普通車でファミリーキャンプに行くなら、ルーフキャリアは必須!」と断言する人もいます。
「なんだか便利そう」と気になってはいたけれど、そもそもの使い方やラック型とボックス型の違い、積載量、メリット・デメリットなど、わからないことがたくさん!
そこでアウトドアの達人、小雀 陣二(こすずめ じゅんじ)さんに、キャンプシーンでどんな風にルーフキャリアが活躍するのか、設置方法、種類、使い方、注意点などをレクチャーしていただきます。
教えてもらうのは、私、普段家族4人でキャンプへ行っているライターの内舘 綾子です。

記事提供元/カエライフ

【初心者必見!】ルーフキャリアの選び方&使い方。キャンプのプロ小雀陣二さんに教えてもらいました_01|くるくら

アウトドアコーディネーター 小雀 陣二さん

1969年東京都生まれ、鎌倉在住。チュンチュンの愛称で親しまれ、アウトドア関連の雑誌、イベント、メディア、コラボ商品など多方面で活躍している、アウトドア業界のアニキ的存在。アウトドア料理人でもあり、レシピ本も多数執筆。ルーフキャリアはおもにスウェーデンの老舗メーカー「スーリー」を愛用。
Facebook @kosuzumejunji
カフェ「雀家

【基礎編】ルーフキャリアの仕組みとは?

そもそもルーフキャリアとはどんな仕組みなのでしょうか?

【初心者必見!】ルーフキャリアの選び方&使い方。キャンプのプロ小雀陣二さんに教えてもらいました_02|くるくら

小雀さん:ざっくり説明するとルーフキャリア は「ベースキャリア」にルーフボックスやルーフラックなどの「アタッチメント」を取り付けて、荷物を積む仕組みになっています。僕のクルマにはベースキャリアが常に固定してあり、載せたい荷物によってアタッチメントを選んで取り付けています。

最初に共通していえるルーフキャリアのメリットと注意点を教えてもらいました!

<メリット>

  • 荷物の積載量が圧倒的に増え、車内のスぺ―スを確保することができる
  • 縦に長い荷物も運ぶことができる
  • 汚れたものや臭うものなど、車内に置きたくないものを収納できる
  • 無骨でワイルドな印象になりアウトドア感がでる上、駐車場でも見つけやすい

<注意点>

  • 立体駐車場や高架下など、車体の全高に注意する
  • 落下する恐れがないよう、完全に固定する
  • 洗車機を使用する際、ベースキャリア以外は原則取り外す
  • 積載荷重を確認し、超えないように注意する

アタッチメントを支える土台「ベースキャリア」

【初心者必見!】ルーフキャリアの選び方&使い方。キャンプのプロ小雀陣二さんに教えてもらいました_03|くるくら

こちらがルーフキャリアを取り付けるために必要な土台「ベースキャリア」です。

小雀さん:僕はアウトドアの仕事で大きな荷物を積むことが多いので4本つけていますが、基本的に2本あればOK。2本1セットで販売されていることが多いです。

さらにベースキャリアの細かいパーツを見ていましょう。

【初心者必見!】ルーフキャリアの選び方&使い方。キャンプのプロ小雀陣二さんに教えてもらいました_04|くるくら

小雀さん:ベースキャリアの部位は「バー」「フット」「ホルダー」の3パーツで構成されています。メーカーによって「バー」「ステー」「フック(キットとも)」など呼び方が違うこともあります。

バー

ルーフボックスやルーフラックなどのアタッチメントを固定するためのパーツ。

フット(ステーとも)

バーを取り付けるためのパーツ。メーカーによって高さは異なります。高いほうがアタッチメントの取り付け作業が楽になりますが、高さ制限のある立体駐車場などに注意しましょう。ベースキャリアごと盗難にあうこともあるので、キーロックつきだと安心。

ホルダー(フック、キットとも)

車体にベースキャリアを固定するパーツ。車種によってどんな形のホルダーを選ぶのかが違ってきます。

小雀さん:ベースキャリアを「どうやってクルマに固定するか」は、車種によって違ってくるので、アタッチメントの説明のあとに紹介します!

どんな荷物をのせるかで選びたい「アタッチメント」

どんな荷物を積載するかによって、アタッチメントを選んで取り付けます。

自転車やスキー・スノーボード、サーフボード用などいろいろなアタッチメントがありますが、今回はキャンプで人気のボックス型とラック型に絞ってご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。

◆ルーフボックス

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ボックスの中に荷物を入れるタイプ。大きさはメーカーによって様々。片開きと両開きがあります。

<メリット>

  • 雨、風、日差しから荷物を守ってくれる
  • 蓋を開閉するだけで、簡単に荷物の出し入れが可能
  • カギ付きでセキュリティに優れる

<デメリット>

  • ボックスのサイズにより容量が制限され、自由度が低い
  • 紫外線や雨風を浴び続けると劣化してしまう
  • ラック型に比べて価格が高い
  • 身長が低いと積載作業は不便なことがある

◆ルーフラック

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ベースキャリアに取り付けて、ネットとベルトで荷物を固定するタイプ。

<メリット>

  • フレキシブルに積載・固定できるので、自由度が高い
  • 多少濡れた状態の荷物を載せても、走行中に乾かせる
  • ボックス型に比べて価格が低い

<デメリット>

  • 雨、風、日差しの影響をダイレクトに受ける
  • 積み降ろしの際、ベルトやネットでの作業が手間
  • セキュリティ面に欠ける
  • 載せる荷物によっては空気抵抗となり走行が不安定になる

以上、ルーフキャリアのボックス型とラック型についてご紹介しました。

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