2022年08月27日 06:00 掲載

ライフスタイル 【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③


【実践3】ストレッチの仕上げ「肩甲骨まわり」のエクササイズ

最後の3つ目は、先ほどのストレッチでほぐした「肩甲骨まわり」の筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」を、全体的に大きく動かすエクササイズをご紹介します。しっかりと動かしておくことでストレッチ効果を保つことができます。

「僧帽筋」を柔軟にすると体幹が安定して姿勢が改善され、「首」だけでなく「肩」が疲れにくいカラダへと整っていきます。

尾形さんにはわかりやすいように立った状態で紹介してもらいますが、このエクササイズは運転席に座ったままでも、立って行っても、どちらでもOKです!

①両肩に手をのせ、胸を張る

【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③_12|くるくら

肩の力を抜いてリラックして行います。立って行う場合、両足は肩幅くらいに開いて立ちましょう。

②ひじを大きく前まわしを10回、後ろまわしを10回行う

【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③_13|くるくら

ひじをできるだけ大きくまわし、首、肩、背中の全体を大きく動かすイメージで行いましょう。胸を張って行うことで、より大きく筋肉を動かすことができます。前まわしを10回、後ろまわしを10回、これを1セット行えばOK!

【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③_14|くるくら

横から見るとこんな感じです。

ここで、体のかたさに自信がある(!?)カエライフ編集スタッフも挑戦してみたところ、「肩が痛くて...肩に手をのせたままだと、うまくまわせません...!」との切なる訴えが...。尾形さん、ヘルプー!

【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③_15|くるくら

◆オガトレ流ポイント

肩に手をのせたままだと痛みを感じて腕をまわせない人は、肩に手を置く必要はありません。上写真のように腕を伸ばして大きくまわせばOKです!
肩甲骨まわりの筋肉を大きく動かすことができれば、エクササイズの効果はあります。二の腕が筋肉質の人もやりづらいかもしれませんので、同じように行ってみてください。

私、ライター内舘もやってみましたが、日頃の疲れで肩甲骨まわりがガチガチにかたまっているせいか、肩甲骨まわりが「バキバキ!」とものすごい音が鳴り、なかなかうまく動かせませんでした...。

でも、教えてもらったあと、毎日のルーティーンとして続けてみると、日を追うごとにスムーズに動かせるようになりました。そして首にガッチリこびりついていた(!?)痛みが、徐々にやわらいでいき、オガトレ効果を実感!

【まとめ】肩→腰→首の順番でストレッチすれば、格段に運転疲れが解消できる!

【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③_16|くるくら

いかがでしたか? 全3回にわたって「肩」「腰」「首」の運転疲れを解消するストレッチを紹介してきましたが、今回で終了です。

どのオガトレ流ストレッチも、痛みを感じる部位そのものをストレッチするのではなく、根本的な原因となっている筋肉にもアプローチするものばかりで、勉強になりました!

また、尾形さんによると、運転疲れをしっかり解消したいなら、いままで紹介した「肩」「腰」「首」のストレッチを組み合わせて行うこともおすすめなんだそう。

◆オガトレ流ポイント

ストレッチは「大きな筋肉」や「カラダの外側の筋肉」から動かしていくのが効率的なので、どの部位から行うか順番が大切です。
いままで紹介したストレッチを組み合わせる場合、「肩」→「腰」→「首」の順番で行うと、より効率的に伸ばすことができます!

なるほど、ストレッチする順番を守ると効率よく筋肉を伸ばせるんですね。時間がないときほど、効率的にストレッチできるのはうれしいです!

運転疲れを残さずにオガトレ流ストレッチでしっかり解消して、快適なドライブを楽しんでください!

ライター 内舘 綾子
東京都生まれ。Instagramをきっかけにキャンプメディアのライターを始める。キャンプ好きの父親の影響で子どものころからキャンプに親しむ。1歳と5歳の2児の母となった現在も、週末は家族でキャンプへ行くママキャンパー。Instagram @___a.y.a.k0uchi__

取材・文/内舘 綾子
撮影/矢野 宗利
イラスト/あかね大佐(オガトレ)

※この記事は、カエライフに2020年9月3日に掲載されたものです。

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