2022年08月27日 06:00 掲載
ライフスタイル 【運転疲れのストレッチ】「首」がラクになる理学療法士のオガトレ③
【実践1】運転席で座ったままできる「首まわり」のウォーミングアップ
1つ目に紹介するのは、「首まわり」の緊張をほぐすための脱力系のウォーミングアップです。
かたまってしまった筋肉を、あえて極限まで緊張させて(=ホールド)から、一気に脱力させる(=リラックス)動きを繰り返すことで筋肉をほぐす「ホールドリラックス」という方法です。
◆オガトレ流ポイント
実はカラダがかたい人にとって、「筋肉を伸ばす」というストレッチはハードルが高く、難しいと感じることがよくあります。とくに「首」まわりの筋肉はガチガチにかたまりやすい部位。だから、いきなりストレッチをするよりも、先に緊張をやわらげておくと、そのあとのストレッチが効率的に行えます!
運転席に座ったままで10秒を2セット行うだけなので、とっても簡単! もちろん立って実践してもOK。ただしストレッチは、必ず安全な場所に停車した状態で行いましょう。デスクワークで疲れたときにもおすすめです。
では、さっそくやってみましょう!
①リラックスして、ラクな姿勢をとる
両腕をだらんと下ろしてラクな姿勢をとります。立って行う場合は、両足を肩幅くらいに開きましょう。
②両肩を耳に近づけるように、ギューッと力強く引き上げて10秒キープ
両肩を上げてギューッと力を入れて緊張を保ったままの姿勢で、10秒キープします。
③10秒キープしたら、一気に肩を落とす。①〜③を2セット行う
10秒キープしたら「ストン!」と一気に力を抜いて肩を落とします。これを2セット行います。
◆オガトレ流ポイント
肩を上げるとき、あごは引いておくこと! あごが前に出てしまうと、首の後ろに余計な負担がかかってしまいます。また、肩を上げることに一生懸命になりすぎて、息を止めないこと! リラックス&深呼吸をしながら行いましょう。とくに高血圧の方は無理をしないでください。
ゆるめたい筋肉に、あえて力を入れることでやわらかくする方法もあるんですね! 私、ライター内舘は普段デスクワークが多いので、10秒という短時間で首まわりの疲れが簡単にとれるなら、「普段の生活にも取り入れよう!」という気持ちになりました。
【実践2】運転席で座ったままできる「肩甲骨」まわりのストレッチ
首まわりの緊張をほぐしたところで、2つ目に紹介するのは「肩甲骨」まわりのストレッチです。
首と肩甲骨をつなぐ「僧帽筋」という筋肉が伸びればOK!
このストレッチでは、背中の「肩甲骨(けんこうこつ)」を中心に、首から腰上にかけて広がっている筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」を伸ばしていきます。とても大きな筋肉で上部、中部、下部に分けられます。このストレッチではとくに「僧帽筋」の上部を意識して伸ばしていきます。
実はこの「僧帽筋」は「自律神経」が支配している筋肉なのだそう。つまり緊張や興奮といった精神状態に影響を受けやすく、運転中はすぐに凝りかたまってしまいがちな筋肉なのです。
①片手を腰の後ろに当て、反対の手で頭をつかむ
上写真では、左手の甲を腰の後ろに当て、右手で左耳の上あたりをつかんでいます。
尾形さんにはわかりやすいように立った状態で紹介してもらいますが、運転席で座ったまま行ってもOK! 立って行う場合、両足は肩幅くらいに開いて立ちます。
後ろから見ると、腰に当てる手の甲の位置は背骨のあたりです。
②右手で頭をつかんだまま右下にゆっくり倒し、30秒キープ
右手で頭をつかんだまま、右下に向かってグーッとゆっくり倒します。痛気持ちいいところで止めて、30秒キープ。アゴは上げず、首が真横に倒れるように意識しましょう。反対側も同じように行います。
◆オガトレ流ポイント
頭を真横に倒すとき、背中にまわした手はしっかり腰に当てたままにしておくこと。肩の位置が固定されて「僧帽筋」を的確に伸ばすことができます。
私、ライター内舘は手で頭をぎゅーっと倒して「首」の横を伸ばすストレッチならやったことがありましたが、反対側の手を腰に当てるだけで、こんなにも伸び感が違うなんてびっくり! 肩をしっかり固定することで、痛気持ちいいレベルがぐーんと上がり「じんわり効いているなぁ〜」と実感できました。
Category
ライフスタイル