2022年10月25日 17:20 掲載

ライフスタイル 東京・お台場で公道レース? 電気自動車のF1「フォーミュラE」が2024年春に開催か。

東京都は、電動レーシングカーで競う世界選手権フォーミュラEのレース開催に向けた協定を締結したと発表した。2024年春に、お台場の東京ビッグサイト周辺での実施を予定しているという。

文=小林祐史(YKイメージ)

東京・お台場をフォーミュラカーが疾走するか!?

協定を結んだフォーミュラEオペレーションズCEOのジェイミー・ライグル(左)と東京都知事の小池百合子(右)。写真=フォーミュラE協定を結んだフォーミュラEオペレーションズCEOのジェイミー・ライグル(左)と東京都知事の小池百合子(右)。写真=フォーミュラE

 東京都は2022年10月4日、電動レーシングカーで競う「世界選手権フォーミュラE」を運営する団体のフォーミュラEオペレーションズと、レース開催に向けた協定を締結したと発表した。お台場の東京ビッグサイト周辺を舞台に、2024年春の開催を予定している。

 今回、東京都とフォーミュラEオペレーションズが締結した協定内容は、以下の3つが発表された。まずひとつめは、2024年春に東京でフォーミュラEが安全・安心に開催できるよう協力していくということ。次にフォーミュラEオペレーションズは、東京都が推進するEVなどのCO2を排出しない車「ゼロエミッションビーグル(ZEV)」普及に協力するということ。そして最後が、開催場所は東京ビッグサイト周辺とするということだ。また今回締結した協定は、東京都が掲げるCO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」事業の1つにもくわえられている。

現段階ではFIAの承認は降りていない

フォーミュラE東京大会の開催地に予定されている東京ビッグサイト周辺。© Route16 - stock.adobe.com

フォーミュラE東京大会の開催地に予定されている東京ビッグサイト(右端の建物) © Route16 - stock.adobe.com

 フォーミュラEオペレーションズと協定を締結した東京都だが、それだけでレースが開催できるわけではない。世界選手権であるフォーミュラEを開催するには、国際自動車レースを統轄する団体であるFIA(国際自動車連盟)の承認が必要となる。しかし現段階では降りていない。

 つまり今回の発表は「2024年春に東京大会の開催が決定!」ではなく、協定を締結して今後は開催へ向けた動きが本格化するという発表だ。今後、東京都は、FIAとともに、東京ビッグサイト周辺を管理する省庁等に承認・協力を得るための働きかけを行っていくことになるだろう。

 FIAから承認を得るには、東京ビッグサイト周辺に設営するコースがFIAの安全基準を満たす必要がある。しかしフォーミュラEは閉鎖した公道等をコースとするレースが基本であるため、サーキットのようにレース専用に設計されたコースとは安全基準を満たす方法も異なってくる。東京ビッグサイト周辺で、安全基準を満たしつつレースが盛り上がるようなコースを設計する必要がある。また、開催費用に関することもまだ未発表だ。

 近年は東京マラソン、東京オリンピックと国際的なビッグスポーツイベントを実現してきた東京都。今回のフォーミュラEも、環境先進都市「ゼロエミッション東京」というテーマを絡めながら開催実現を目指すのだろう。実現までにはまだ多くのハードルがありそうだが、2024年春に東京ビッグサイト周辺で、エンジン車とはまったく異なるフォーミュラEの走行音が響いていることを期待したい。

ニューヨークを疾走するフォーミュラEのレーシングマシン。写真=日産

ニューヨークを疾走するフォーミュラEのレーシングマシン。写真=日産

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