クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

ライフスタイル最終更新日:2016.06.11 公開日:2016.06.11

夏休みの自由研究は「もりみず」のダム見学に行こう!

毎年7月の下旬になると、全国にある多くのダムで見学会などのイベントが開催される。「森と湖に親しむ旬間」、通称「もりみず」と呼ばれる、ダムや森林のPR期間なのだ。

●今月のオススメダム
川治ダム(アーチ式コンクリートダム/栃木県日光市)
鬼怒川の上流に建設された、関東地方では最大のアーチ式コンクリートダム。洪水調節や各種用水を北関東に供給する役割を持つ。放流や見学会など比較的頻繁にイベントを行っている、ファンとの交流に積極的なダムだ。

001res.jpg

森と湖に親しもう

002res.jpg

静かなダムが1年でもっとも賑やかに

ダム界の夏フェス!「もりみず」とは

「森と湖に親しむ旬間」は、毎年7月下旬に国土交通省と林野庁が主体となって開催している、ダムや森林の役割をPRする期間。各地のダムでもイベントが催され、ふだんは静かな山奥が1年でもっとも賑わう、ダム界の夏フェスだ。ダムファンも盛り上がり、「今年のもりみずどこ行く?」という会話がこの時期のお約束。内容は各ダムによって趣向が凝らされ、ふだん見られないダム内部の見学会や、貯水池点検用の船の乗船体験が行われるところもある。そのほか、ダムによっては放流やライトアップ、スポーツや釣りの大会、湖に流れ着く流木を使った工作教室などさまざまで、もちろん夏休みの自由研究にも最適。特に見学会は職員さんが案内してくれるので、ダムについて知りたいことを直接質問することもできるのだ。

003res.jpg

職員さんが案内しながら説明してくれる

あまり派手な告知は行われないけれど、詳細は7月上旬ぐらいに国土交通省等のホームページに掲載されるので「森と湖に親しむ旬間」で検索して、近くのダムでどんなイベントが行われるかチェックしよう。

→次ページ:鬼怒川4ダムを見学しよう!

鬼怒川4ダム見学会

今回は「もりみず」イベントの一例として、過去に栃木県日光市の鬼怒川上流にある国土交通省の五十里ダム、湯西川ダム、川俣ダム、川治ダムという4ヶ所をめぐった時の様子をレポートする。ふだんはこの4基のダムが統合管理されて、首都圏の洪水や渇水と戦っているのだけど、「もりみず」でも4ダムは連携して見学会を行っているのだ。
また、4ダムのダムカードをすべて集めると、オリジナルのカードホルダーをゲットできる。このカードホルダー、鬼怒川4ダムの写真やスペック、役割なども詳しく書かれていて、そのまま4ダムを紹介するパネルとして使える仕上がり。ぜひすべてのダムカードを集めてカードホルダーを手に入れたいところだ。

005res.jpg

オリジナルのダムカードホルダー。ぜひダムカードを4枚集めてゲットしたい!(写真は2014年版で今年のものとは異なります)

ダムの内部を見学しよう

東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路を経由、国道121号線を北上して鬼怒川の温泉街を抜けると徐々に山が迫ってくる。さらに川治の温泉街を抜けると、目の前に巨大な重力式コンクリートダム、五十里ダムが現れる。利根川水系で最初に造られた治水ダムで、高さ112mは完成した1956年8月当時は日本一だった輝かしい過去を持つ(しかし2ヶ月後に40m以上高いダムが完成し首位陥落)。

004res.jpg

短期間だけど日本一の栄光に輝いた五十里ダム

→次ページ:かつての堤高日本一、五十里ダムへ

かつての堤高日本一のダム、五十里ダム

五十里ダムでは職員さんの案内による見学会が行われていて、事前予約しなくても誰でも参加できる。国土交通省のロゴが入ったヘルメットをかぶり、まずはダムの上で簡単な説明を受け、エレベーターで堤体の中の通路へ。コンクリートの塊であるダムだけど、内部にはさまざまなセンサーや機械が入っていて、それらを点検するための通路が通っているのだ。ふだんは見ることのできないその通路を歩き、ダムの仕組みなどの解説を聞くことができる。完成から50年以上経つコンクリートのトンネルは、荘厳な雰囲気で非日常な空間だった。

006res.jpg

ダムの中の通路は荘厳な雰囲気だった

続いては五十里ダムから上流へ車でおよそ10分、利根川水系で現在のところもっとも新しく、2012年に完成したばかりの湯西川ダムに向かった。高さは119mでダムの規模としては五十里ダムとほぼ同じ。

007res.jpg

まだ完成したばかりで白い湯西川ダム

ここは職員さんが先導する見学会ではないものの、通常は乗ることができないエレベーターで堤体の上から下に降りることができる。ダムの真下に出るとちょっとした広場になっていて、真っ白なコンクリートの壁を心ゆくまでペタペタ触ったり、もたれかかって流れる雲を眺めたり、下流に水を流す放流設備を見学することもできる。もちろん、職員さんが各所にいるので聞きたいことがあれば質問も可能だ。五十里ダムと見比べて、50年でダムがどのように進化したかを感じてみよう。

008res.jpg

真新しいコンクリートの壁を下から眺めよう

→次ページ:一度は歩きたいキャットウォークをいざ体験!

キャットウォークに大興奮!

その後向かったのは鬼怒川の最上流にある川俣ダム、そして少し下ってきた場所の川治ダムのアーチダム兄弟である。どちらのダムでも見学会に参加すると、なんとアーチダムの特徴であるキャットウォークを歩くことができる。キャットウォークとはアーチダムの下流側に設置された点検用の細い通路のこと。もちろんふだんは立入禁止だけど、ダム好きならいちどは歩いてみたいあこがれの場所だ。受付でも「キャットウォーク見られますよ!」とウリにしていた。

009res.jpg

川俣ダム。壁に貼りついている通路がキャットウォーク

川俣ダムは両側の岩壁が迫った非常に狭い谷間に造られた高さ117mのアーチダム。見学に参加すると、急斜面に沿って斜めに設置されたエレベーターでダムの高さの真ん中へんまで降り、そこからキャットウォークを歩いて、放流する水門の間近まで案内してもらえる。キャットウォークはダムが薄くて中に通路が作れないアーチダム特有の通路で、目視でダムを点検したり、通路沿いにはダムに異常がないか調べるセンサーや計測機器が並んでいて、それらの詳しい説明をしてもらえるのだけれど、もう目の前の景色がすごすぎてほとんど耳に入ってこない!

010res.jpg

この通路を奥まで歩いて行く

011res.jpg

足元はグレーチングでスリル満点

その後に行った川治ダムでもエレベーターで降りてキャットウォークへ。川治ダムは高さ140m、関東地方でもっとも巨大なアーチダムで、間近で見るダムの迫力は言葉で言い表せないほど。そして下からの高さが60mくらいあるキャットウォークは、床がスケスケのグレーチング。高所恐怖症の方には決しておすすめできないけれど、勇気を出してぜひ歩を進めてほしい。ダムという巨大建造物のスケールを体感できるはずだ。

012res.jpg

関東地方でもっとも大きいアーチダム、川治ダムのキャットウォーク

全国のダムでイベントが

というわけで、「もりみず」イベントのひとつの例として、鬼怒川上流の4ダムで行われていた見学会をレポートした。これは2014年に参加したときのもので、今年も同じ内容で行われるかはまだ分からないけれど、きっと全国各地のダムで趣向を凝らしたイベントが行われるので、ぜひ「もりみず」期間中はお近くのダムに出かけてみてほしい。

→次ページ:今回のダムカレー

今回のダムカレー

ダムカレーとは…?

ごはんをダム、カレーをダム湖に見立てて盛り付けたカレー。近年、ダムまわりでもりあがり中!このコーナーでは毎号、全国のユニークダムカレーを紹介!

湯西川ダムカレー(栃木県)

DSCN0183_R.JPG

地元日光産の野菜がたっぷり入ったヘルシーなカレー。写真は重力式で大盛りの湯西川ダムカレー。アーチ式の川治ダムカレーもある。4ダムめぐりの腹ごしらえに最適!

●道の駅 湯西川
http://www.michinoeki-yunishigawa.jp/oshokuji/

auther.png

→【バックナンバー】これまでの「絶景!ウワサのダムめぐり」を見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(4月30日まで)
応募はこちら!(4月30日まで)