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最終更新日:2023.07.06 公開日:2020.03.10

【フリフリ人生相談】男の育休

30代、男。
男性が育休を取得するのは、ヘンですか?


恵子

聞くのがヘン

いまどき、そんなこと、聞くほうがヘンだと思いますよ。
と、小泉進次郎環境大臣も言うに違いありません。

育休を取得するのは、これからの時代、常識になると思います。

他の人のアドバイスも聞きたい

バンジョー

純一


純一

問題は社内常識

会社を経営する立場からいうと、
昨今の「育休」とか「時短」など、働きかた改革的な問題は、
わりあい深刻で大切なこととして、
まじめに、前向きに考えています。
とにかく、いまは、働いてくれる人が集まらないですから。

極端なことを言うと、
生産性の問題なので、
短い時間でもしっかりと効率よく働いてもらったほうがいい、
というのが本音です。

ただ、問題は、
会社ごとの、もしくは、部署ごとの
「社内常識」みたいなところにある気がしています。

「長時間労働こそが、士気を高める」とか
「たとえ親が死んでも職場を離れるな」とか
「労働こそが美しい」
というような、
前時代的な価値観が蔓延しているわけではありません。
いまの時代、それほど古くさい常識が通用するわけはないのですが、
「不景気のなか、みんなでがんばってきた。これからも、がんばろう」
という、悪気はない、前向きな労働意識……。
こういう「ぼんやりと漂う社内常識」みたいなものが、
案外、タチが悪いのではないかと感じています。

小泉環境大臣が育休を取るというので話題になってますが、
ああいうパフォーマンスが話題になるくらい、
実は、日本の会社に根づく「常識」は、
意外に、根が深いのかもしれません。

他の人のアドバイスも聞きたい

恵子

バンジョー


バンジョー

育休なんてヘンだよね

男性が育休取るのはヘンですか?
って、ヘンな質問だよね。

お腹がすいたので食事するのはヘンですか?
みたいな。
眠くなったので、寝たらヘンですか?
とか。

そういう質問の背景には、
「食事とか睡眠」と「仕事」と、どっちが大切なのだ?
みたいな感覚が横たわっている気がする。

はっきり言うと、そういう問いかけがナンセンスだよね。

「子どもを育てること」と「仕事」のどちらが大切か?
これはもう、比較にならないでしょ?
子どものほうが大切に決まってるじゃない?
そんな問いかけをしなきゃいけない会社なんて、
辞めたほうがいいよね。

自分と家族の幸福が、まず、いちばん大切。
その大切なものを守り、かつ、豊かにするために、
仕事があるってことじゃない?
順番を間違えないようにしないとね。

他の人のアドバイスも聞きたい

恵子

純一


ライター・松尾の右往左往

育休を取得するのは、当たり前。
それは男女ともに、労働者として認められた権利だから。

なんてことさえ、すでに時代遅れってことを、
今回、3人の回答者たちの話を聞いて、強く思いました。

権利とか義務とか、
そういう感覚でいてはいけない、と、
バンジョーがみょうに強く言うのは、
根っからのイタリア人だから、かもしれませんが、
高橋純一のように、
たくさんの会社を経営する立場のほうが、
「これまでの古い常識」の弊害に気づいているのも驚きでした。

与えられた仕事をどう処理するか、
ではなく、
個人個人が幸福になるためには、どうするべきか、
っていう時代になってきてるんだと思います。

育休を取るのはヘンですか?
なんてことを質問してないで、
とっとと、子どもの世話をして、
かけがえのない、いまだけの時間を、たっぷりと過ごしてください。

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