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公開日:2026.02.20

ホンダ新型「プレリュード」は、いまの20~30代も憧れるクルマなのか? カーマニア3人組「YOKOHAMA Car Session」が本音で語る!【試乗レビュー】

ホンダ プレリュード|Honda Prelude

24年ぶりに復活を遂げた、ホンダの新型プレリュード。かつて20~30代だった世代にとって、なつかしいクルマ? いやいや、いまの現在20~30代のクルマ好きにとっても注目のクルマですから! そんなワケで、カーマニア3人組「YOKOHAMA Car Session」に試乗した感想を率直に語ってもらおう。

ホンダ プレリュード|Honda Prelude

文=YOKOHAMA Car Session

写真=佐藤大輝

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■YOKOHAMA Car Session(YCS)とは?
“35歳以下”のクルマ好きな若者たちが集う自動車イベント「YOKOHAMA Car Session(ヨコハマカーセッション)」の主催者である、後藤和樹、本田浩隆、甲野大輔の3人で結成されたグループ。

YCSのメンバー3名。左から本田浩隆(愛車:シトロエン BX19TZi)、後藤和樹(愛車:いすゞ ピアッツァXE)、甲野大輔(愛車:ホンダ S2000)

YCSのメンバー3名。左から本田浩隆(愛車:シトロエン BX19TZi)、後藤和樹(愛車:いすゞ ピアッツァXE)、甲野大輔(愛車:ホンダ S2000)


ある日、KURU KURAから「YOKOHAMA Car Session(以下、YCS)の皆さんで乗ってみたい新車ありませんか? 用意するので試乗記お願いします!」とざっくりした連絡をいただいた我々3人。

それぞれ乗ってみたいクルマを挙げてみたところ、全会一致で選ばれたクルマがあった。それが今回試乗する新型ホンダ・プレリュードである。

プレリュードはバブル期に一世を風靡したが、2001年に5代目の生産が終了してからは長い眠りについていた。しかし、2025年に突如として復活を果たしたことは記憶に新しい。

「令和のデートカー」こと新型プレリュードに試乗してYCSの3人は何を思うのか、対談形式でお届けしていく。

待ち合わせ場所に新型プレリュードがやってきた。 YCSのクルマ談議はパーキングに始まり、パーキングに終わる

待ち合わせ場所に新型プレリュードがやってきた。 YCSのクルマ談議はパーキングに始まり、パーキングに終わる

元シビック タイプRオーナーにはどう感じた?

本田 今回はYCSが気になる新型車をインプレ! ということで新型プレリュードです。3人とも乗りたいと言っていた期待の1台。まずは各々の率直な感想をということで、クルマを受け取って1番最初に運転した甲野からどうぞ。

甲野 俺はFL5(現行シビック タイプR)を一時期所有していたから、シャシーとか共通部分が多いプレリュードが良く出来たクルマであることは想像が付いてた。

だけどその一方で、330馬力を余裕で受け止めるFL5のシャシーにシステム合計200馬力程度じゃ物足りないだろうと思っていた部分もあったんだよね。

新型プレリュードのエクステリアデザインは、滑空するグライダーがモチーフなんだって

新型プレリュードのエクステリアデザインは、滑空するグライダーがモチーフなんだって

後藤 実際乗ってみてどうだった? やっぱりスポーツカー好きとしては物足りない?

甲野 それがね、めちゃくちゃ良い。確かに絶対的な速さはそこまでないけど、モーターアシストがとても自然で、とにかく滑らかに加速していく。刺激的というより爽快って感じ。

あと当然だけどシャシーに余裕があるから思った通りに曲がるし、足回りのセッティングも固すぎず柔らかすぎず絶妙。

自宅まで一般道で30分の距離を、つい寄り道して首都高を1時間ドライブするぐらい良かった。

ホンダ プレリュード|Honda Prelude

ホンダ プレリュード|Honda Prelude

内外装でちょっと気になったところ。デートカーなのに……

本田 で、つい楽しくなって帰りがけに近所に住んでいる俺に見せに来たと。

甲野 そう(笑)。ということで次は本田の感想を。

本田 第一印象は「今ひとつピンと来ないな」っていうのが正直な感想。例えば今回の試乗車はボディカラーが赤なのに内装のステッチやブレーキキャリパーが青で内外装の統一感がなかったり、ルーフライニングが黒でサンルーフもないから実際以上に狭く感じたりしてね。

甲野 今回の新型プレリュードってイメージカラーが白だからか、それありきで内外装のアクセントを決めている感じはあるよね。

本田 あとシート調整が手動だったり、スケベレバー(※運転席側から助手席のシートを倒せる機能の通称。2・3代目プレリュードに装備されていた)が付いてなかったり(笑)。

後藤 確かにあのレバーはプレリュードの象徴みたいな部分はあるよね。なにせデートカーの始祖だから。

本田 プレリュードってそもそもナンパなクルマだから、走行性能を追い求める必要はないと思うんだよね。だからブレンボのブレーキとか必要なのか? とは思う。でもハイブリッドをチョイスしたのは正解な気がする。

エンジンカバーがやわらかい! そんなことを喋りながらエンジンルーム内を隅々までチェックするYCS

エンジンカバーがやわらかい! そんなことを喋りながらエンジンルーム内を隅々までチェックするYCS

甲野 マニュアル設定がないのも解釈一致というか、プレリュードはオートマで快適にドライブする方が似合っているよね。本田の第一印象は今ひとつだったみたいだけど、運転してみて印象は変わった?

本田 運転したらまぁ好きになっちゃったよね(笑)。本当に良いクルマ。まずシャシーがFL5譲りだから余裕があって、それが懐の深さに活かされているって感じ。

19インチの大径タイヤを履いているのにドタバタする突き上げがなくて、足のセッティングも優秀だけど、余裕のあるシャシーの賜物かなって。あとシートもすごく良く出来てる。

後藤 シートめちゃくちゃ良かったね! まさにグランドツーリングというか、長距離を走っても全く苦にならない。デザインもオシャレだし。

新型プレリュードの運転席はホールド性を高めたスポーツ志向で、助手席はやわらかく包み込む快適志向と、左右で異なるシート設計を採用。さすがデートカー!

新型プレリュードの運転席はホールド性を高めたスポーツ志向で、助手席はやわらかく包み込む快適志向と、左右で異なるシート設計を採用。さすがデートカー!

新型プレリュードは実車を見るべき。それはなぜ?

甲野 内装で言えばダッシュボードのプレリュードの刺繍も「特別なクルマに乗っているな」って気分が上がるポイントだったね。じゃあ次は後藤の感想を。

後藤 俺は最初から「めっちゃ良いクルマ!」って思った。新型プレリュードがかつてのデートカーとしてのプレリュードである必要はないって思ってたけど、いざ乗ってみると「これぞまさにデートカーだ!」って(笑)。

甲野 デザイナー目線ではプレリュードのデザインはどう感じた?

後藤 最初写真を見た時はキャブフォワード過ぎて寸詰まりな気がしていてFFだから仕方ないか、って感じだったけど、実車を見たらかなりカッコ良いよね。リフレクション(※光の映り込み)も綺麗だし。

本田 写真より断然カッコいいよね。さすがにFRのクーペと比べると分が悪いけど、FFとしてはかなり整ったデザインだと思う。

カメラマンさん、写真映りがんばりました!

カメラマンさん、写真映りがんばりました!

後藤 何よりこのご時世にプレリュードを復活させたことだけで称賛に値するし、それだけでこのクルマには価値があると思うんだよね。でもそれに甘んじることなくクルマの出来もいい。

甲野 都内のオフィス街でも運転したんだけど、ボディカラーが赤なのもあって道行くサラリーマン(主に50代ぐらい)からの視線が熱かったよ(笑)。やっぱりみんなプレリュードが気になるんだなって思った。

後藤 あと運転席からフロントフェンダーの盛り上がりが見えて特別なクルマに乗っている感覚があって良かった。俺の愛車のピアッツァも当時のデートカー的な立ち位置だったから通ずるモノを感じるというか。ちなみにピアッツァはスケベレバー付いてる(笑)。

プレリュード専用のフルグラフィックメーターはテンションが上がる

プレリュード専用のフルグラフィックメーターはテンションが上がる

走りや快適性は「令和のデートカー」と呼ぶに相応しかった?

本田 デートカーに求められる快適性にも触れておこうか。プレリュードは3段階(コンフォート・GT・スポーツ)に減衰が切り替わるけど、これが非常に良かった。

甲野 特に真ん中のGTが素晴らしかったよね。俺も色んな場面で切り替えてみたけど、結論としては「ずっとGTで良いのでは?」ってぐらい(笑)。

本田 GTモード優秀だったね。路面からの抵抗を受けずにスーッと進んでいくような感じで。

甲野 開発陣がグライダーの滑空感をイメージしましたと言っていて、クルマなのにグライダーって何? って感じだったけど、いざ乗ってみたら……コレはグライダーだなって。まぁグライダー乗ったことないけど(笑)。

オーディオも悪くなかったし、静粛性は高いし、こういうのがデートカーだよなぁ。

本田 試乗から数日経って振り返ると「また乗りたいなぁ」ってなるクルマだよね。

夜のプレリュードはまた表情が変わって良し!

夜のプレリュードはまた表情が変わって良し!

後藤 シフトチェンジのモードを「S+Shift」にするとCVTなのに明確に変速感が出てスポーティな走りも楽しめたよね。別にスポーツ性を求めてはいないけど、快適性を損なわずにそういう遊びも出来るなら嬉しい。

甲野 そう。攻めた走りをするクルマじゃないけど、その気になればそういう走りも対応出来ますって。あまりに良く出来過ぎていてプレリュードが家にあったら他のクルマに乗らなくなる気がする(笑)。

後藤 でもやっぱり目を三角にして走るんじゃなくて、ドライブする時間をゆったり楽しむクルマだよね。それこそ恋人とか夫婦2人でボストンバックをトランクに突っ込んで、綺麗な景色でも見に行こうみたいな。

甲野 仕事を1週間休めるタイミングで「何かクルマ貸してあげる」って言われたら、プレリュード借りて夏の北海道とか行きたいもんな。

本田 最高だね。大洗からフェリーじゃなくて青森まで自走しちゃう。

後藤 ちなみにあのリアシートは座れるの? なかなか狭そうだけど。

甲野 あえてリアシートも乗ってみたけど、ピラーの出っ張りがとんでもないからサイドの圧迫感と頭上はキツいんだけど、レッグスペースは意外と広かった。3時間は乗りたくないけど1時間なら許容範囲かな。

後藤 内装の仕立てもリアは明らかに割り切ってシンプルだったけど、エマージェンシー用として考えれば合格って感じか。価格についてはどう思う?

本田 少なくとも最初は「ホンダ車で乗り出し650万オーバーは高いなぁ」とは思った。乗ってみると完成度の高さで、ある程度納得できる部分はあったけどね。

甲野 安くはないよね。少なくとも20代・30代はなかなか買えない価格だと思う。でも新型プレリュードがターゲットとするファーストオーナーって、50代・60代な気がするんだよね。

後藤 お金に余裕のある層が新車で買って、何人かオーナーを巡ってから我々世代の手元に来ると。

甲野 そう。だからお金に余裕のある先輩方はたくさん新車で買っていただいて、いずれ若者世代に回してください(笑)。

安くはないけど相応の魅力を備えた「令和のデートカー」だったね。

夕暮れ刻の赤いボディは色気ムンムン

夕暮れ刻の赤いボディは色気ムンムン

新型プレリュードはどうだった? YCSの総評

甲野大輔(愛車:ホンダ S2000)

甲野大輔(愛車:ホンダ S2000)

甲野 文句なしに良いクルマだったが、あえて不満点を述べるとやはり色の遊び心はもっと欲しいところ。

スペシャリティカーだけに内外装を自分好みにオーダーできるカラーオーダープランがあれば、この宝石はより一層輝くと思う。とは言え恋人達の相棒に相応しい傑作と言える。

本田浩隆(愛車:シトロエン BX19TZi)

本田浩隆(愛車:シトロエン BX19TZi)

本田 動力性能、シャシー性能ともにケチのつけようがない素晴らしい仕上がり。ガソリンを満タンにして、目的地を決めずにもっと遠くへ走りたくなる。

ただし、プレリュードという名を冠するのであれば、サンルーフないしガラスルーフは必須アイテムかと思われる。

後藤和樹(愛車:いすゞ ピアッツァXE)

後藤和樹(愛車:いすゞ ピアッツァXE)

後藤 FFが際立つフロントからリアへの流麗さはかつての「スペシャリティ」を感じる。一見大人しくしなやかな走りを見せるが、モードを切り替えると途端にホンダの息遣いがしっかり残っていた。まあ正直、このクルマは走り云々ではないのだろう。

もう少し遊び心があっても良い気もするが、今この時代にこのクルマを「プレリュード」として売り出したホンダには拍手を送りたい。

フロントガラスに、プレリュードのグラフィックシルエットを発見。こういう遊び心を我々は見逃しませんよ!

フロントガラスに、プレリュードのグラフィックシルエットを発見。こういう遊び心を我々は見逃しませんよ!

SPECIFICATIONS
ホンダ プレリュード|Honda Prelude
ボディサイズ:全長4520×全幅1880×全高1355mm
ホイールベース:2605mm
最低地上高:135mm
最小回転半径:5.7m
乗車定員:4人
車両重量:1460kg
総排気量:1993cc
エンジン:直列4気筒
最高出力:104kW(141ps)/6000rpm
最大トルク:182Nm(18.6kgf-m)/4500rpm
モーター最高出力:135kW(184ps)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:315Nm(32.1kgf-m)/0-2000rpm
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:FF
WLTCモード燃費:23.6km/L
価格:617万9800円(税込)

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