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公開日:2025.09.26

今度こそ買える? トヨタ「GRカローラ」が大幅進化! 改良新型はボディ骨格と吸気冷却性能がアップし、供給体制を改善【新車ニュース】

トヨタGRカローラ|Toyota GR Corolla

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は9月18日、GRカローラの一部改良モデルを発表し、同日より注文受付を開始した。税込車両価格は6速MT車が568万円、8速AT車が598万円。発売は11月3日だ。

トヨタGRカローラ|Toyota GR Corolla

文=細田 靖

写真=トヨタ

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モータースポーツ参戦を生かして進化したGRカローラ

今回のGRカローラの一部改良では、街中のみならず、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのような過酷な環境においてもクルマとドライバーの一体感の高い走りを実現すべく、ボディ骨格と吸気冷却性能が改善された。

TGRとマスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長にとって、モータースポーツ参戦は「もっといいクルマづくり」の原点。モリゾウの「お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という強い想いのもと生み出されたGRカローラは、スーパー耐久シリーズなど国内サーキットをメインとするモータースポーツ参戦を通じ、その学びを生かして進化させている。

2022年の発売時には抽選販売となり、これまでGRカローラは購入を希望しても手に入れられないような状況が続いていたが、進化し続けるGRカローラの走りをより多くの人に届けられるよう供給体制が見直されたという。また、すでにGRカローラを所有しているオーナーに向けて、ソフトウェアを含めたアップグレードプログラムが提供される予定だ。

GRカローラの改良ポイントは?

GRカローラの構造用接着剤塗布位置イメージ

GRカローラの構造用接着剤塗布位置イメージ

構造用接着剤の塗布を+13.9m延長
国内サーキットに比べ、強烈な上下左右Gが発生する海外のサーキットでも安定した走行を実現するために、フロントボディ、フロア、リヤホイールハウス付近を中心に、構造用接着剤の塗布量を従来のRZグレード比で+13.9mとなる32.7mに延長。

質量増加を最小限に抑えながら、より高剛性なボディに仕上げた。強化したボディ骨格により、街乗りからサーキットユースまで、あらゆる場面でクルマとドライバーとの一体感を高める。

GRカローラのクールエアダクト

GRカローラのクールエアダクト

クールエアダクト(2次吸気ダクト)の追加
長時間の全開走行でエンジンルーム内温度が上昇した場合でも、安定して高いエンジン出力を維持させるため、エンジンが高回転時に作動する2次吸気口(エアクリーナー下方に配置)にクールエアダクトを追加。

クールエアダクトは、フロントグリルから直接外気を取り込むため、吸気空気温度を大幅に下げる効果をもたらす。高負荷連続走行などの高温環境下でも出力を安定させ、G16E-GTSエンジン本来のポテンシャルを十分に発揮させることが可能だ。

JBLプレミアムサウンドシステムイメージ

JBLプレミアムサウンドシステムイメージ

JBLプレミアムサウンドシステムにサブウーハーを追加し8→9スピーカーに
普段使いの車内環境をより快適にするとともに、街中の運転でもエモーショナルなモータースポーツサウンドを楽しめるように、JBLプレミアムサウンドシステム(メーカーオプション)の機能を充実させた。

荷室に新たに搭載したサブウーハーによって、オーディオサウンドはよりクリアで迫力のある音響を実現。従来から装備していたアクティブノイズコントロール(ANC)のチューニングも最適化し、エンジンなどの不快なこもり音を低減する。

また、JBLプレミアムサウンドシステム装着車には新たにアクティブサウンドコントロール(ASC)を装備。アクセルやシフト操作による車両の加減速や駆動力の変化に応じたスポーツサウンドをスピーカーから鳴動させることで、ドライバーは直感的に車両の状態を把握できる。

さらにアクセルオフ時にはモータースポーツサウンドの代表のひとつであるバブリング音(ターボラグを低減するため、排気の工程で爆発を起こさせるアンチラグ制御が作動しているときに発生する排気音)を発生。まるでレーシングカーを運転しているかのようなサウンド体験を、普段の運転で安全に味わうこともできる。

ASCは走行モードに合わせて3パターンのサウンドを設定しており、3段階の音量設定のほか、「OFF」も選択できる。なお、工場出荷時はOFF設定となっている。

トヨタGRカローラ|Toyota GR Corolla

トヨタGRカローラ|Toyota GR Corolla

ソフトウェアを含めたアップグレードプログラムを2026年春より提供予定
TGRでは、すでにGRカローラを購入したユーザーに、ソフトウェアを含めたアップグレードプログラムを提供すべく開発を進めている。アップグレードプログラムの対象となるのは2023年発売モデル。

2024年発表、2025年日本発売の進化型GRカローラと同様に、エンジン最大トルクが30Nm増の400Nmに向上するほか、GR-FOURの制御も変更される。前後輪の駆動力配分が30:70の“REAR”モードが50:50の“GRAVEL”に変わり、TRACKモードの駆動力配分は50:50から前60~30:後40~70の可変制御となる。

提供時期は2026年春の予定。価格を含む詳細は準備が整い次第アナウンスされる。

SPECIFICATIONS
トヨタGRカローラ|Toyota GR Corolla
ボディサイズ:全長4410×全幅1850×全高1480mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1480kg(MT)/1500kg(AT)
総排気量:1618cc
エンジン:直列3気筒ターボ
最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgf-m)/3250-4600rpm
トランスミッション:6速MT/8速AT
駆動方式:4WD
WLTCモード燃費:12.4km/L(MT)/10.4km/L(AT)
税込車両価格:568万円(MT)/598万円(AT)

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