はじめよう、クルマのある暮らし。

Traffic

公開日:2025.08.28

圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTで「新たに2区間」が4車線化! 8月29日に運用開始。残りも2026年度中に完成へ【道路のニュース】

圏央道 つくば牛久IC~牛久阿見ICの様子。2025年6月撮影。

関東の主要幹線である首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 久喜白岡JCT~大栄JCT において、2025年8月29日(金)午前6時より新たに2区間が4車線化される。区間の詳細や開通効果、残る区間の4車線化予定について解説しよう。

圏央道 つくば牛久IC~牛久阿見ICの様子。2025年6月撮影。

文=KURU KURA編集部

資料・写真=NEXCO東日本、国土交通省

この記事をシェア

圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTの一部が4車線化!

圏央道「つくば牛久IC~牛久阿見IC」と「阿見東IC~稲敷IC」の位置図。

圏央道「つくば牛久IC~牛久阿見IC」と「阿見東IC~稲敷IC」の位置図。

NEXCO東日本と国土交通省関東地方整備局は、圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTの一部である、「つくば牛久IC~牛久阿見IC」および「阿見東IC~稲敷IC」について、2025年8月29日(金)午前6時から4車線運用を開始すると発表した。

圏央道は、東京都心から半径40~60km圏に広がる全長約300kmの環状高速道路。久喜白岡JCT~大栄JCTまでの約92.2kmは暫定2車線で開通し、段階的に4車線化事業が進められている。直近では、2025年3月14日に「幸手IC~五霞IC(約4.2km)」が4車線化されたばかりだ。

【圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTの4車線化概要】
開通日時:2025年8月29日(金)午前6時
開通区間:つくば牛久IC~牛久阿見IC(約6.1km)
阿見東IC~稲敷IC(約6.0km)

圏央道「つくば牛久IC~牛久阿見IC」と「阿見東IC~稲敷IC」の4車線化概要。

圏央道「つくば牛久IC~牛久阿見IC」と「阿見東IC~稲敷IC」の4車線化概要。

4車線化によるメリットは?

圏央道 幸手IC~五霞ICでは、平均断面交通量が最大約10%まで増加した。

圏央道 幸手IC~五霞ICでは、平均断面交通量が最大約10%まで増加した。

圏央道の「つくば牛久IC~牛久阿見IC」と「阿見東IC~稲敷IC」が4車線化されると、どのようなメリットがあるのだろうか。

2025年3月に4車線化された「幸手IC~五霞IC」では、最高速度が70km/hから80km/hに引き上げられた結果、区間平均速度は最大30km/h以上改善され、平均断面交通量が最大約10%( 1日:2万9500台 → 3万2300台)増加。これまで交通集中によって発生していた慢性的な渋滞(3か月間で外回り94回 、内回り36回)が解消した。さらに車線減少地点にて多発していた交通事故も約6割減少したと報告されている。

このような効果が今回4車線化される2区間でも発揮されれば、交通容量の増加による交通流の改善、渋滞の緩和と物流効率の向上、そして交通事故の減少などの効果が期待できるだろう。

残る区間も2026年度中に完成予定

圏央道 常総IC~つくば中央ICの様子。2025年6月撮影。

圏央道 常総IC~つくば中央ICの様子。2025年6月撮影。

圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTの全区間が4車線になるのはいつ頃なのだろうか。

2024年の「連絡調整会議」によると、つくば中央IC~つくばJCTの4車線化は2025年度中の開通を目標としている。さらに、久喜白岡JCT~坂東ICの工事を担当するさいたま事務所によると、境古河IC~五霞ICの整備は順調に進んでいて、2026年開通に向けて進行中だという。

そして、坂東IC~つくば中央IC、牛久阿見IC~阿見東IC、稲敷IC~大栄JCTの各区間についても、すべて2026年度中(資機材調達等が順調な場合)に4車線化工事が完了する見通しである。

このように順調に整備が進めば、2026年度中には圏央道 久喜白岡JCT~大栄JCTの約92.2kmにわたる全区間で4車線化が完了し、主要幹線としての機能がいっそう強化されることになる。今回の4車線化区間における効果測定にも注目しながら、今後の進捗にも期待していきたい。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(10月31日まで)
応募はこちら!(10月31日まで)