はじめよう、クルマのある暮らし。

Lifestyle

最終更新日:2025.07.17 公開日:2025.07.25

イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.5 夏の便りを届けに〜西部地域編〜

海外でのクルマ旅を綴ったエッセイが話題となり、多くのファンに支持されるイラストレーター・いとうみゆきさん。ワーキングホリデーをきっかけにニュージーランドを訪れ、車中泊生活を経験したことからその魅力に取り憑かれたそう。そんないとうみゆきさんの新たな旅にフォーカス! いとうさんの故郷である埼玉県を舞台に、愛車でさまざまなスポットを巡っていきます。第5回目は、「夏の便りを届けに」をテーマに、埼玉県の西部地域の一部である川越比企郡を旅していきます。夏ならではの景色や食、体験を通じて地域の魅力を届けていきます!

漫画=いとうみゆき

編集=望月 祐 (LIG)

この記事をシェア

④東秩父村_皇鈴山展望台〜クルマで行ける絶景スポット〜

埼玉県の西部地域は山が多いので、いくつも展望台があります。
そのなかでもクルマで頂上の展望台まで行けるおすすめスポットにやってきました。

すぐ後ろに駐車場があるので、山道を歩く必要がなくてうれしいです。山登りは大好きだけど、夏は遠慮したいので……。(写真の景色の反対側にも整備された展望台が広がってます)

ここは知る人ぞ知る夜景スポットでもありますが、夜に頂上までの山道を運転するのは不安だったので、今回は昼間に訪れました!

急勾配やら狭い道やらが続くので、大きなクルマはちょっと大変かもしれないです。「白くま」は小さいので余裕でしたが、坂道がちょっとしんどかったね……。いろいろなものを積んでいるから重たいはずなのに、いつも頑張ってくれるいい子です。

それにしても本当に綺麗な道のりでした。
とってもいいドライブだったなあ。

運転にもうちょっと自信がついたら、いつか夜景にもチャレンジしてみたいものです。

皇鈴山展望台
住所:〒355-0371 埼玉県秩父郡東秩父村大内沢1942

⑤嵐山町_学校橋河原〜ラベンダー畑とキャンプ場〜

山頂の景色に癒された後は、旅の終着地へ。

今日のキャンプ場に到着です。

このキャンプ場、すごいです!!

だだっぴろくて、芝生が綺麗で、トイレと水場があって、奥には川遊びができる川もあって。区画はとくに決まっていないのでみんな好きにテントを広げて、クルマを停めて、自由に過ごしていて……こういうシンプルで自由なキャンプ場が大好きです。

それでいて、人数に関係なく1日1,000円なんです。すごいな!!

日を跨いで利用する場合はまた1日分の料金を追加で支払うことにはなりますが、それにしたって2,000円……素晴らしい……。しかもトイレのそばにはセブンティーンアイスの自動販売機がありました。

お腹が空いてどうしようもなくなったり、暑すぎてどうしようもなくなったらそこに行くといいです。私は三回行きました。

昼間だけは川の近くにもクルマを停めることができます。写真には写っていませんが、奥に見えるクルマのすぐ先に川があるんです。

この、なにもない感じ、最高に好きです……。ちょっと暑さに負けて木陰から出られなかったのですが、もう少し早い時間に来られていたら川遊びしたかったなあ……。

少しだけ移動して、キャンプ場の受付の人に教えていただいた、近くで開かれているラベンダー祭りに行ってみました。

花摘み体験で、(スタッフの方々の協力もあり)たくさんのラベンダーをゲットしました。

ここのスタッフさんたち、とても親切でした……!

平日で少し余裕があったからかもしれませんが、お客さん一人ひとりに丁寧に摘み取り方やラベンダーのことを教えていたり、雑談を楽しんでいたり。花もお祭りも、地域のスタッフの方々が大切に育てているんだなぁ。まだ新しいお祭りのようなので、また来年さらに盛り上がりますように。

摘み取った花は、花瓶に生けるよりも、逆さにして乾燥させるのがおすすめだそう。さっそく持ち帰って、白くまの荷台に干してみました。

クルマのなかがちょっと華やかになり、新鮮な花の香りで満たされていい感じ! 窓を開けていたらミツバチが何匹も飛んできて、蜜を吸っていました。可愛いかった。

今日はちょっと夏バテ気味でお腹が空いていないので、ラベンダー祭りの会場で買った地元のおばちゃんが作ったお饅頭を夜ごはんにしました。夏は食べ物が腐りやすいので、無理に料理をしないこともあります。クーラーボックスを買えばいいんだけどね……どのクーラーボックスにするか、悩んでいる途中です。車中泊グッズもまだまだ揃っていないので、そのうちしっかり見てまわりたいなぁ。

夏は日が長くてうれしくなります。

暑いのは厄介ですが、行動時間が伸びるのはうれしいこと。ひと息ついて、家のポストから持ってきた手紙を読みました。

手紙の主は、卒業してからすぐに海外の学校に行ってしまった、中学と高校時代を共に過ごした同級生。細々とではありますが、もう何年も、ずっと続いている文通です。前に電話をしたとき、「私もまた手紙書くね」って言ったのに随分時間が経っちゃった。読み終えた手紙を便箋に戻しながら、どんな返事を書こうか考えます。

そう、ちょうど、和紙の里である埼玉県の東秩父村で和紙の便箋と紙を手に入れたんです。旅先で手に入れたものでお返事をするって、なんだかいい気分。さっき摘んだばかりのラベンダーも忍ばせたいけど、海外に植物を送ることはできないのでそこは我慢です。

今日あった楽しかったことでも書こうかな。日本の夏が恋しくなって、ちょっと遊びに来てくれたりしないかな。またみんなで馬鹿みたいに遊びたいなぁ。

そうだ、白くまは四人乗り仕様にも簡単にできるから、今度は誰かと一緒に出かけよう。一人のときは車中泊、みんなと一緒のときはどこまでもドライブ。どっちも楽しめる乗り物なんだから。

私の場合、ひとり旅が楽しいのは、別の日に誰かと一緒に過ごす時間もあるからなんです。行きたいところに気ままに行ける一人旅もいいけれど、おいしいかき氷を食べながら誰かと一緒におしゃべりする時間もとっても楽しいもの。

楽しい夏はまだ、始まったばかり!

そんな思いを込めて、今日のことを綴ります。季節の変わり目、楽しい夏のはじまりのことを。

学校橋河原
住所:〒355-0222 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵664
営業時間:8:00~12:00または17:00まで(季節によって異なります。詳しくはHPにてご確認ください)
定休日:不定休
料金(税込):普通車1,000円/1台、オートバイ500円/1台、自転車・徒歩の方200円/1人
※上記は1日分の料金になります。深夜24時を超えて利用する場合、1日分の料金が追加でかかります。
利用方法:上記営業時間に管理者がいますので、指示に従いご利用ください。

※この記事は、カエライフに2022年8月19日に掲載されたものです。施設によって営業時間の変更や休業の可能性があります。おでかけの際には公式HPでご確認ください。また、事前にお住まいの地域やお出かけ先の情報を確認し、ご計画をお願いいたします。

 

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(7月31日まで)
応募はこちら!(7月31日まで)