ロータス唯一のエンジンモデル、エミーラに「V6 SE」とエントリーモデルの「ターボ」が登場! 【新車ニュース】
ロータス・カーズはこのほど、ミッドエンジン・プレミアムスポーツカー「エミーラ」の2026年モデルとして「V6 SE」と、エントリーモデルの「ターボ」を新たに設定したことを発表した。欧州ではすでに受注を開始しており、9月にショールームに並ぶ予定。英国市場における価格はV6 SEが9万6500ポンド(邦貨換算約1888万円)、ターボが7万9500ポンド(邦貨換算約1555万円)から。
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ロータス エミーラに2つのグレードが追加
エミーラは、印象的なデザイン、クラス最高の乗り心地とハンドリングを実現するスリリングなダイナミックパフォーマンス、卓越した空力性能、そして比類なき「フォー・ザ・ドライバーズ」エクスペリエンスなど、ロータスに期待されるあらゆる要素を備えたミッドエンジン・プレミアムスポーツカー。
ドラマチックなビジュアル、そして真のエキゾチックカーを彷彿とさせる彫刻的な造形を美点とするエミーラは、ワイドなスタンス、力強いプロポーション、現代のスーパーカーのスピリットを体現する低いキャビンが特徴。一方で、実用性と洗練性も兼ね備えており、高性能スポーツカーの世界において魅力的な選択肢のひとつとして確かな支持を得ている。

ロータス・エミーラV6 SE|Lotus Emira V6 SE
そんなエミーラに、このたび新たに「V6 SE」とエントリーモデルとして「ターボ」が追加された。
「V6 SE」は従来のV6モデルと同様に、最高出力298kW(405ps)、最大トルク420Nm(42.8kgf-m)※を発するスーパーチャージャー付き3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載し、6速MTまたは6速ATを組み合わせる。LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)は標準装備だ。0-100km/h加速は4.3秒をマークする。
※AT車は430Nm(43.8kgf-m)
6速MTでは、ギヤボックスに新しいコンプレッションマウントを導入するなど、さらにエモーショナルな一体感を求めて改良され、より正確なギヤチェンジを実現している。
さらに、最適化されたダンパーキャリブレーションとホイールアライメントの微調整により、ハンドリングはよりシャープになり、乗り心地も向上した。
シャシーとサスペンションには2種類の設定がある。「Tour」は日常のロードユース向けにチューニングされており、ロータスならではのダイナミックなパフォーマンスとハンドリングを最適な形で融合させ、より快適な乗り心地を提供。「Sports」は、やや硬めのサスペンション設定で、ダイナミックな性能とフィーリングを向上させる。油圧式ステアリングは、ドライバーに優れたフィードバックをもたらす。
「V6 SE」は、ジンクグレーのボディが標準で、専用V6 SEバッジ、ブラックパック、20インチ鍛造アルミホイール、レッドブレーキキャリパー、アルカンターラとスポーツペダルで仕上げられた豪華なインテリアなど、特別な装備がプラスされている。15色のボディカラーと7種類のインテリアテーマを揃えた高度なパーソナライゼーションも特徴だ。さらに、4種類のブレーキキャリパー仕上げと8種類のホイールデザインから選択でき、個性を独自に表現できる。
いっぽう「ターボ」は、エミーラのラインナップのエントリーモデルとして、日常使いのしやすさを追求しつつ、ロータスならではのドライビングのスリルを継承している。ターボSEと同じメルセデスAMG製の2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M139」と8速DCTギアボックスを搭載し、0-100km/h加速は4.4秒と俊足だ。
既存モデルも随所で改良を実施

ロータス・エミーラ ターボSE|Lotus Emira Turbo SE
また今回の発表と同時に、既存モデルもブラッシュアップされ、サーキットでのパフォーマンスと日常使いの快適性の両方を向上させている。
冷却システムは冷却ラインの経路を変更して最適化。トランスミッションオイルクーラーとメイン冷却ラジエーターの両方への冷却液の流れが改善された。これにより冷却効果が向上し、車両重量が軽減された。
さらに、エアコンコントロールシステムが再調整され、高温時でもより安定した車内環境が可能に。エンジンサーモスタットの開弁温度は65°Cから75°Cに上昇したため、厳しい条件下での暖房とパフォーマンスが向上。「ターボ」や「ターボSE」に組み合わせる8速DCTも再調整され、変速時間の短縮、シフト品質の向上、トランスミッションとドライバー間のよりスムーズな相互作用が実現している。
新デザインオプション「レーシングライン」をV6 SEとターボSEに導入

ロータス・エミーラ ターボSEレーシングライン|Lotus Emira Turbo SE Racing Line
2026年モデルのエミーラでは、「V6 SE」および「ターボSE」に新たなデザインオプション「レーシングライン」が導入されたのもニュースだ。
「レーシングライン」はより一層スポーティなルックスを望むオーナーに向けたプログラムで、ブレーキキャリパーの色と完璧にマッチしたイエロー、レッド、またはシルバーの控えめなピンストライプが追加されるほか、ドアミラーキャップにも同じアクセントカラーにペイントされる。そして「レーシングライン」バッジ、高光沢ブラックホイールブラックとシルバーのロゴがダイナミックな外観を完成させる。
インテリアは、選択したアクセントカラーの特別なインテリアバッジとステッチによってさらに引き立てられ、内外装の完璧なコーディネイトを実現する。
SPECIFICATIONS
ロータス・エミーラV6 SE|Lotus Emira V6 SE
ボディサイズ:全長4413×全幅1896×全高1235mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1493kg[1500kg]
総排気量:3456cc
エンジン:V型6気筒スーパーチャージャー
最高出力:298kW(405ps)/6800rpm
最大トルク:420Nm(42.8kgf-m)[430Nm(43.8kgf-m)]/2700-6700rpm
トランスミッション:6速MT[6速AT]
駆動方式:MR
0-100km/h加速:4.3秒
最高速度:290km/h
※諸元は英国仕様。[ ]内は6速AT車