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最終更新日:2025.04.17 公開日:2025.04.17

BYD国内導入第4弾! クロスオーバーSUV「シーライオン7」が販売開始【新車ニュース】

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

BYDオートジャパンは4月15日、国内導入第4弾となるBEVのクロスオーバーSUV「SEALION 7(シーライオン セブン)」を発売した。税込車両価格は後輪駆動のエントリーモデル「シーライオン7」が495万円、上級の四輪駆動モデル「シーライオン7 AWD」が572万円。

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

文=細田 靖

写真=BYDオートジャパン

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一充電航続距離は最大590km

このたび国内販売が始まった「シーライオン7」は、昨年6月に発売された「シール」をベースに設計されたSUV。上級クラスのSUVらしい上質なインテリア、さらに進化したインフォテイメントシステムをはじめ、ワイドトレッド化と4輪可変ダンパーによるスポーティな走りなど、国内で販売するBYD EVシリーズの最新モデルだ。同社は、先進・安全装備、快適装備など高い品質にこだわりながらも身近に感じられる価格設定もアピールしている。

なお、「シーライオン7」に適用される令和7年度のCEV補助金は35万円。例えば、東京都内で購入・登録した場合、国および東京都の補助金45万円を合わせると、最大80万円の優遇が受けられ、実質的な購入価格は415万円からとなる。
※CEV補助金や自治体ごとの補助金などの詳細については、お近くのBYD正規ディーラーまたは各自治体にお問い合わせを。

ボディサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mmで、ホイールベースは2930mm。BYDがEV専用に開発した「e-Platform 3.0」をベースに、「シール」から本格採用した「CTB(Cell to Body)」技術の双方が用いられている。

「CTB」技術はバッテリーを車体の一部(構造物)として組み込むことで、欧州の大型高級車と変わらない4万Nm超という堅牢なボディ剛性(ねじり剛性)を獲得。衝突時でも極めて高い安全性を確保している。また、こうして得られた高剛性ボディと最適化したサスペンションの相乗効果により、優れたハンドリング性能も実現。さらにはセンタートンネルが無く、快適かつ静粛性にも優れた居住空間も確保している。

パワーユニットは、312ps/380Nmを発するリヤモーターと、総電力量82.56kWhのバッテリーを採用。AWDには217ps/310Nmのフロントモーターが追加されている。0-100km/h加速タイムは後輪駆動モデルが6.7秒、AWDが4.5秒。一充電航続距離はぞれぞれ590km、540km(いずれもWLTC値)と発表された。

バッテリーはBYDの他車種と同様、LFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを採用。これは、いまでは多くのEVが使用している三元系リチウムイオンバッテリー(正極材に、ニッケル「N」、マンガン「M」、コバルト「C」を使用)に比べて、重い、容量が少ないといったデメリットがある一方で、極めて高い安全性と耐久性を有している。BYDはこのLFPの持つ高い安全性と耐久性に着目。長年にわたる研究・開発の集大成として実用化に成功したのが、LFPバッテリーを板(ブレード)状に成型し、それを限られた空間に隙間なく、効率よく敷き詰めた「ブレードバッテリー」だ。

 

BYD海洋シリーズ共通のデザイン言語を採用

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

デザインはBYDでデザイン部門の統括責任者を務めるウォルフガング・エッガー氏が担当した。すでに日本でも販売されている「ドルフィン」や「シール」同様、BYDの海洋シリーズに共通するデザイン言語(海洋生物の自由さと美しさ)が取り入れられている。

フロント部分は海洋シリーズの特徴である「Ocean X Face(オーシャン・エックス・フェイス)」を採用。「シール」と同じくシャープなLEDヘッドライトが存在感をアピールしている。

フロントからリヤに走るダブルウエストラインは、空と海の境界線が表現されており、走行中は格納されるドアハンドルとともに滑らかなボディのアウタースキンをより一層引き立てている。ルーフは後端に向けて穏やかに傾斜するクーペスタイルになっており、リヤゲートにはダックテール型のスポイラーが組み込まれている。その結果、空気抵抗係数(Cd値)は背の高いSUVでありながら0.28に抑えられた。

リヤエンドのシルエットでは、ボディ側面のプレスラインから続くように、貫通式のテールライトが配され、あたかも広大な海原の水平線のような美しさが表現されている。

15.6型の回転式マルチタッチスクリーン搭載

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

BYDシーライオン7|BYD Sealion 7

最新インフォテイメントシステムの採用も見逃せない。タッチスクリーン上のUI(ユーザーインターフェイス)がこのシーライオン7から大きく変わり、各種機能も効率よく集約されている。15.6インチという大型の回転式マルチタッチスクリーンをメインとするインターフェイスには、7nm(ナノメートル)の車載用高性能チップ(8155チップ)を新たに搭載。これにより、多くの機能がさらに見やすく、使いやすくなった。

例えば、タッチスクリーンのホーム画面からウインドウの開閉やドアミラーの展開・格納、チャイルドロックの施錠・開錠、シート関連の操作画面にワンタップで切り替え、操作できる。そして、指一本で窓の開閉やルーフの電動シェードを自由に調整可能だ。

またシーライオン7から採用した新機能として、スマートフォンまたはスマートウォッチのウォレットにNFCカードを追加することができるようになった。これにより、スマートフォンやスマートウォッチ経由でのドアの施錠・開錠、さらにはイグニッションONにできるなど、より先進的なカーライフが堪能できる。

安全および運転支援システムについては、既存の「ドルフィン」「アット3」「シール」に共通する装備に加え、シーライオン7では新たな機能として「ドライバーモニタリングシステム」を全車に標準装備。

このシステムは、運転席側のAピラーに搭載した小型カメラを用いて常時ドライバーをモニタリングし、異常を検知すると警報を発するもの。例えば、ドライバーが目を閉じたり、あくびをしたりすると、システムは自動的に「疲労」と認識。また、運転中によそ見をしたり、前方から目線が逸れると「注意力の低下」と判断して、それぞれ警告を発する。

SPECIFICATIONS
BYDシーライオン7|BYD Sealion 7
ボディサイズ:全長4830×全幅1925×全高1620mm
ホイールベース:2930mm
乗車定員:5名
車両重量:2230kg(RWD)/2340kg(AWD)
モーター最高出力:230kW(312ps)
モーター最大トルク:380Nm(38.7kgf-m)
AWD用フロントモーター最高出力:160kW(217ps)
AWD用フロントモーター最大トルク:310Nm(31.6kgf-m)
駆動方式:RWD/4WD
0-100km/h加速:6.7秒(RWD)/4.5秒(AWD)
一充電航続距離:590km(RWD)/540km(AWD)
税込車両価格:495万円(RWD)/572万円(AWD)

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