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最終更新日:2025.04.09 公開日:2025.04.09

木曽川の「新濃尾大橋」がついに開通へ! 愛知と岐阜を結ぶ新ルートでアクセス性が向上【道路のニュース】

新濃尾大橋の写真。 提供=羽島市

愛知県と岐阜県の県境にある木曽川において建設中の「新濃尾大橋」が2025年5月24日(土)に開通する。これまで愛知県一宮市と岐阜県羽島市の間では、木曽川を渡る橋が少なくアクセスが不便だった。しかし、新濃尾大橋の完成によりアクセス性が改善。物流の効率化や近隣道路の渋滞解消、地域経済の活性化が期待される。

新濃尾大橋の写真。 提供=羽島市

文=KURU KURA編集部

写真=羽島市

資料=愛知県、岐阜県

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新濃尾大橋が5月24日に開通!

新濃尾大橋の位置図。

新濃尾大橋の位置図。

愛知県と岐阜県は2025年3月28日(金)、県境にある木曽川で建設中の「新濃尾大橋」が2025年5月24日(土)に開通すると発表した。

新濃尾大橋は、木曽川に架かり愛知県一宮市と岐阜県羽島市を結ぶ、全長759mの長大橋。県道135号羽島稲沢線の一部となっていて、アクセス道路も合わせた総延長は約1.6kmとなる。

2012年10月に着工され、2017年に岐阜県羽島市側、2024年に愛知県一宮市側のアクセス道路が一部開通。残る橋梁部分の完成が待たれていた。

【親濃尾大橋の開通概要】
開通日時:2025年5月24日(土)午後3時(予定)
開通区間:岐阜県羽島市下中町城屋敷地内から愛知県一宮市東加賀野井字江東地内まで
延長:約1.6km(橋梁 759m、愛知県側取付道路 約350m、岐阜県側取付道路 約450m) 

新濃尾大橋の開通メリットは?

上流の「濃尾大橋」と下流の「馬飼大橋」は約8kmもの距離がある。画像=OpenStreerMapを元に編集部で作成。

上流の「濃尾大橋」と下流の「馬飼大橋」は約8kmもの距離がある。画像=OpenStreerMapを元に編集部で作成。

新濃尾大橋は東海道新幹線の北側に架かる濃尾大橋のバイパス的な位置づけにもなっている。

これまで一宮市と羽島市を結ぶ橋は、上流の「濃尾大橋」と下流の「馬飼大橋」が設けられていたが、両橋の間には約8kmもの距離があった。そのため、橋のない空白地域(中流域)から木曽川を越えた対岸への移動は遠回りをする他なかった。

新濃尾大橋が完成することにより、一宮市と羽島市を日常的に行き来するドライバーに新しいルートの選択肢が生まれる。それにより、濃尾大橋で発生していた慢性的な渋滞や、馬飼大橋の混雑が緩和されアクセス性が大きく向上する見込みだ。

具体的には、一宮市南部から、東海道新幹線の岐阜羽島駅、名神高速・岐阜羽島ICなどへの移動がスムーズになると見られている。

大規模災害時のバックアップ機能も

新濃尾大橋の整備事業の目的(3)

新濃尾大橋の開通によって、災害時は救援物資などの搬送経路が強化される。

さらに新濃尾大橋の完成は、防災面でもメリットがある。

新濃尾大橋を含む県道135号羽島稲沢線は、災害時に避難や救助、物資供給などの応急活動を迅速に行うための第2次緊急輸送道路に指定される予定。県境を越えた救援物資の搬送経路が確保されることにより、これまでより地域の安心・安全性が高まる。

また、上流に架かる濃尾大橋は、開通から約70年が経過していて経年劣化によるメンテナンスの問題が起こっている。大規模災害時のバックアップとしても新濃尾大橋は有効だろう。

ちなみに、新濃尾大橋の1kmほど下流には、木曽川に現存する唯一の渡し船「中野の渡し(愛知県営西中野渡船)」がある。現在は県道135号羽島稲沢線の一部に位置づけられ無料運行されているが、新濃尾大橋の開通後、その役目を終える見込みだ。

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