クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Cars

最終更新日:2025.04.01 公開日:2025.04.01

ホンダが“新基準原付”適合バイク第1号「スーパーカブ110 ライト」を公開! スーパーカブは永遠に不滅だ【東京MCS2025】

「Super Cub」のエンブレム下に、新シリーズである「Super Cub Lite」のロゴを確認できる。

ホンダは3月28~30日まで東京ビッグサイトで開催された「東京モーターサイクルショー (東京MCS)」にて、新基準原付法規に適合した新しい「スーパーカブ」を公開した。

「Super Cub」のエンブレム下に、新シリーズである「Super Cub Lite」のロゴを確認できる。

文=KURU KURA編集部

この記事をシェア

「新基準原付」法規適合モデルとは?

ホンダは東京MCS2025で、同社のアイデンティティとも言える「スーパーカブ」シリーズの新モデル「スーパーカブ110ライト コンセプト」を展示し、プレスカンファレンスにおいて、同社初の「新基準原付」法規の適合モデルであると説明した。

新基準原付制度とは、2025年4月1日より施行される法改正により、排気量を125cc以下かつ最高出力を4kW以下に制限したモデルであれば、原付免許でも運転できるようにする制度だ。その背景には、2025年11月以降に生産される第一種原付バイクに課せられる厳しい排ガス規制がある。50cc以下の原付きバイクで基準を満たすには開発コストが高くなり、生産・販売の継続が懸念されていた。

ホンダ スーパーカブ110 ライト コンセプト|Honda Super Cub 110 Lite Concept

ホンダ スーパーカブ110 ライト コンセプト|Honda Super Cub 110 Lite Concept

スーパーカブ110「ライト」は何が変わる?

ホンダのスーパーカブ110ライト コンセプトのベース車両は「スーパーカブ110」。最高出力を抑えつつも、従来の「スーパーカブ50」同様の使用感を目指して開発されたモデルで、以下の特徴を持つ。

・エンブレム下に新シリーズ「Lite(ライト)」ロゴ追加
・タンデム(二人乗り用)ステップの廃止
・スピードメーターの最高速度表記は時速60kmまで
・フロント・リアタイヤにキャストホイールを採用(スーパーカブ50はスポークワイヤーホイール)
・フロントタイヤに油圧式ディスクブレーキを採用(ABS付き)

展示されたスーパーカブ110ライトはコンセプトの段階だが、新シリーズ「ライト(Lite)」の名称が付き、専用ロゴまで用意されていたので、市販化は確実と見てよさそうだ。

ホイールはスポークワイヤーホイールではなく、金属で一体成型されたキャストホイールを装備。これにより、スーパーカブ50よりも安定性が向上するという。

ホイールはスポークワイヤーホイールではなく、金属で一体成型されたキャストホイールを装備。これにより、スーパーカブ50よりも安定性が向上するという。

スーパーカブ110 ライト コンセプトでは、最高速度表記の上限は時速60kmまで。また、時速30kmを超えるとメーター右上の速度警告灯が点灯する。

スーパーカブ110 ライト コンセプトでは、最高速度表記の上限は時速60kmまで。また、時速30kmを超えるとメーター右上の速度警告灯が点灯する。

原付一種では二人乗りできないため、スーパーカブ110に標準装備されているタンデムステップは取り除かれている。

原付一種では二人乗りできないため、スーパーカブ110に標準装備されているタンデムステップは取り除かれている。

ホンダブースの担当者に話を聞いたところ、スーパーカブ110の出力を4kW以下に抑えつつ、その中でスーパーカブ50と同じ乗り心地になるように微調整するのに苦労したという。

また、車両重量について公表値は出ていないが、ベースモデルのスーパーカブ110とほぼ変わらないという。そもそも現行のスーパーカブ50が96kgに対し、スーパーカブ110が101kgと、その差はわずか5kgしかないので、スーパーカブ50ユーザーも違和感なく乗りこなせるだろう。

気になる本体価格はスーパーカブ50/110の間(24万7500円~30万2500円)で設定されそうだが、これまでスーパーカブ50に乗っていた人たちにも納得してもらえる価格になるよう努力する、とコメントしてくれた。

なお、ホンダは新基準原付の適合モデルとしてスーパーカブタイプの他、スクータータイプの開発も進めているという。こちらも正式な発表を楽しみに待ちたい。

スポークワイヤーホイールを採用しているスーパーカブ50 ファイナルエディション。

スポークワイヤーホイールを採用しているスーパーカブ50 ファイナルエディション。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

次回は4月4日からスタートです!
次回は4月4日からスタートです!