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最終更新日:2025.04.08 公開日:2025.04.08

アウディの新型SUVはポルシェと共同開発! 「Q6 e-tron」が日本上陸!【新車ニュース】

アウディQ6 e-tron & SQ6 e-tron|アウディQ6 e-tron & SQ6 e-tron

アウディジャパンは、ミッドサイズSUVの新型BEV「Q6 e-tron」の日本導入し、4月15日(火)から販売を開始する。税込車両価格は839万円から。

アウディQ6 e-tron & SQ6 e-tron|アウディQ6 e-tron & SQ6 e-tron

文=細田 靖

写真=アウディジャパン

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ポルシェと共同開発のプラットフォームを初採用

Q6 e-tronシリーズは、アウディがポルシェと共同開発したスポーティでハイパフォーマンスなBEVプラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」をベースにした初の市販モデル。洗練されたアウディのSUV「Q」モデルのスタイルと、e-tronのデザイン言語を融合させた次世代電動SUVだ。

プレミアムミッドサイズセグメントに属するQ6 e-tronのボディサイズは全長4770mm、全幅1940mm、全高1695mm、ホイールベース2895mmと、ゆとりある室内空間と安定感のあるプロポーションを実現。PPEの採用により、ロングホイールベース&ショートオーバーハングを特徴とし、アウディQモデルならではの力強くダイナミックなシルエットを形成している。さらに、e-tronとしてのデザイン言語にも磨きをかけ、先進的なスタイルを際立たせている。

エクステリアデザインは、全体的にソフトな印象を与える、流れるようなフォルムの中で、シャープなラインやエッジがコントラストを生み出し、静止しているときでもダイナミックな存在感を放つ。アップライトなフロントエンドには、完全に閉じられた立体的な造形のシングルフレームとサイドエアインテークがフロントフェイスを際立たせ、高い位置に配置されたデジタルデイタイムランニングライトが、特徴的な表情を与えている。

サイドビューでは、力強い形状のボディがリヤに向かって伸びることで緊張感を醸し出し、ウィンドウエリアは車両後方に向かってわずかに細くなり、緩やかに傾斜したDピラーが筋肉質なショルダー部分にエレガントに流れ込むデザインが特徴。

Dピラーとルーフの間のブラックの縁取りが、キャビンをより長く見せつつ、車両全体のダイナミックな印象を与えている。また、リヤライトからリヤドアへと流れるラインが、Dピラー下部のquattro(クワトロ)ブリスターを際立たせている。このブリスターは、アウディのデザインDNAにおける重要な要素であり、アウディはこれを「テクノロジーの可視化」と表現。e-tron GTのデザインをSUVスタイルに落とし込んだ、4輪を強調するquattroブリスターフェンダーは、力強さと安定感を視覚的に表現したものだ。

リヤエンドは、ダイナミックに絞り込まれた造形がエレガントでスポーティな雰囲気。左右を結ぶライトストリップを備えた幅広くクリーンなリヤランプが、アウディ特有の洗練された落ち着きを与えている。

革新的ライティングテクノロジー

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

世界初のアクティブデジタルライトシグネチャーを備えたQ6 e-tronは、アウディ独自のデザインと美学を表現する、新時代の到来を告げるモデル。5台のドメインコンピューターが搭載され、その内の1台によって制御されるソフトウェアモジュールにより、このライトシグネチャーが可能になる。ライティングデザインと新しいテクノロジーを完璧に融合することにより、Q6 e-tronのライトは、これまで以上に鮮やかでインテリジェントに見える。アクティブデジタルライトシグネチャーは、アウディライトテクノロジーの未来への道も示していいる。

フロントでは、アクティブデジタルライトシグネチャーが、調光可能な12のセグメントとアルゴリズムの相互作用によって作成。新設計されたマトリクスLEDヘッドライトには計61個のLEDセグメントを装備し、デジタルライトシグネチャー装着時には、MMIにより最大8パターンからライティングが選択できる。

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

リヤに搭載した第2世代のデジタルOLEDリヤライトには、合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルを装備。これは、従来のOLEDリヤライトの約10倍のセグメント数で、専用開発されたアルゴリズムにより10ミリ秒ごとに新しい多層的な画像を生成。MMIによりライティングシグネチャーを8パターンから選択でき、オーナーはまったく新しい方法でQ6 e-tronをパーソナライズできる。

さらに、SQ5など、他のアウディモデルで既に採用されている近接検知アラートが進化し、コミュニケーションライトとしてデジタルOLEDリヤライトに組み込まれた。例えば、乗員が車両から降りる際や、前方に障害物を検知した際、周囲のドライバーや歩行者などに、特定のライトシグネチャーで警告。ライトシグネチャーは車両周辺の状況に応じた専用のシグネチャー(警報シンボル)で、道路使用者に注意喚起できるようになり、安全性向上に寄与する。

未来感がさらに高まったデジタルインテリア

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

インテリアは、デザインとエルゴノミクス(人間工学)の2つの観点から、乗員に最適化されたスペースを創出。立体的でハイコントラストな3Dデザインを採用し、前景や背景にエレメントを意図的に配置することで、奥行きと洗練された美しさを実現している。

MMIパノラマディスプレイとMMIパッセンジャーディスプレイは、非常に鮮明なデジタル画像を映し出し、直感的な操作性を提供する。

ソフトラップと呼ばれるトリムは、ドアからコックピット全体、そしてセンターコンソールまでシームレスに広がり、乗員を包み込むような調和の取れたスペース感覚を生み出す。シートには同じカラーと高品質な素材を使用し、一部にはリサイクル素材を採用している。素材の選定は機能性とデザインの差別化を両立させ、エリアごとに独自のキャラクターを演出している。

Q6 e-tron には、アウディのフラッグシップBEVモデル「e-tron GT」 より導入を始めたレザーフリーマテリアルを採用する、Sラインパッケージエラスティックメランジクロス/アーティフィシャルレザー (レザーフリーシート)をオプション設定。エラスティックメランジクロスは、100%リサイクルポリエステルから製造された素材をメインとしており、異なる色の繊維が織りなす表情豊かな素材感が特徴だ。

快適性を重視するエリアには、広々とした雰囲気を強調する柔らかい素材を使用する一方、コントロール類には高品質なハイグロスブラックを採用し、車両との対話に必要な明確さを確保している。PPEの採用により、広々としたスペース感覚と居住性を両立し、高い実用性を実現。ロングホイールベースと、BEVならではのセンタートンネルのない設計が、リヤのセンターシートの快適性をさらに向上させている。荷室容量は526Lで、リヤシートの3分割可倒機構(40:20:40)により最大1529Lまで拡大する。さらに、ボンネット下のフランク(フロントトランク)には64Lの収納スペースが確保されている。

アウディSQ6 e-tron|Audi SQ6 e-tron

アウディSQ6 e-tron|Audi SQ6 e-tron

アウディは新開発された未来志向の電子アーキテクチャー「E³1.2」により、車両のデジタル化をこれまで以上に直接体験できるようにした。「E³」という名称は、エンドツーエンドの電子アーキテクチャー(end-to-end electronic architecture)を意味し、開発時に最優先とされた目標は、将来性のある標準化されたフレームワークを作成することだった。

このアーキテクチャーは、5台の高性能コンピューター(HCP:ハイパフォーマンス コンピューティング プラットフォーム)を備えた新しいドメインコンピューター構造に基づいており、インフォテインメントや運転機能から、将来の部分的自動運転に至るまで、すべての車両機能を制御。演算能力において、これまでで最もパワフルで、ドメインコンピューター、制御ユニット、センサー、アクチュエーターを高性能かつ安全にネットワーク化することで、より高度なシステムに対応し、モジュール構造をサポートできるように開発された。この先進的な電子アーキテクチャーは、このQ6 e-tronとともにデビューし、今後はアウディのイノベーションの基礎となって、他のモデルラインナップにも展開される予定だ。

Q6 e-tronは、新しい電子アーキテクチャーをベースに、完全なコネクテッド機能を備えたデジタルインテリアが特徴。MMIパノラマディスプレイとMMIパッセンジャーディスプレイから構成されるデジタルステージは、インテリアのハイライトだ。

これらのディスプレイは、インテリアのデザインコンセプトと完全に統合され、明るく広々としたスペース感覚を生み出す。スリムな独立型MMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLEDテクノロジーを採用し、11.9インチのバーチャルコックピットプラスと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。

ドライバーエリアは曲線を基調としたデザインで、凹面形状のディスプレイがドライバーに向けられている。このディスプレイのカーブを描く輪郭は、アウディのシングルフレームグリルを連想させ、アンビエントライトの効果により夜間には宙に浮かんでいるかのように見え、操作性も最適化されている。さらに、助手席にはアクティブプライバシーモードを備えた10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイを装備。これにより、運転中のドライバーの注意散漫を防ぎながら、助手席では映画やビデオコンテンツのストリーミング再生、ナビゲーションルートの共有、充電ステーションの検索などが可能だ。

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

アウディQ6 e-tron|Audi Q6 e-tron

デジタルステージのもう1つのハイライトは、オプションのAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイで、ドライバー前方のフロントガラスに、速度、道路標識、アシスタンスシステムの情報、ナビゲーションシステムのシンボルなどを表示。画像が前方に傾けられていることで、ドライバーは表示される情報に自然に焦点を合わせやすくなっている。

仮想距離を最大200m先に設定すると、表示エレメントが現実世界にシームレスに統合されているかのような印象を与える。この拡張現実機能の情報は、ドライバーの視点から約88インチの大きさで表示され、視認性と直感的な理解を促す。これにより、ドライバーは不要なストレスや気が散ることなく、運転に集中できる。

スポーツグレード「SQ6 e-tron」も設定

アウディSQ6 e-tron|Audi SQ6 e-tron

アウディSQ6 e-tron|Audi SQ6 e-tron

日本仕様は3機種をラインナップ。185kW(252ps)/450Nm(45.9kgf-m)を発揮する後輪駆動用モーターを積む「Q6 e-tronアドバンスド」、285kW(387ps)/580Nm(59.1kgf-m)を発する四輪駆動の「Q6 e-tronクワトロ アドバンスド」、そして360kW(489ps)/580Nm(59.1kgf-m)を発する四輪駆動のスポーツモデル「SQ6 e-tron」だ。なお、SQ6 e-tronはローンチコントロール機能が備わっており、その際の最高出力は380kW(517ps)を発揮する。

バッテリー容量および一充電航続距離(WLTCモード)、0-100km/h加速タイムは「Q6 e-tronアドバンスド」が83kWh、569km、7.0秒、「Q6 e-tronクワトロ アドバンスド」が100kWh、644km、5.9秒、そして「SQ6 e-tron」が100kWh、672km、4.3秒(ローンチコントロール使用時)だ。

標準バッテリーには800Vテクノロジーを採用しており、欧州では最大充電出力は270kWに達し、最適な急速充電ステーション「HPC(High Power Charging)」を利用すると、約21分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで引き上げられる。

日本では「Audi charging hub紀尾井町」をはじめとする、日本国内アウディ販売店に設置されているChAdeMO方式として国内最大出力の150kW充電器を利用した場合、最大135kWの急速充電に対応。約35分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで引き上げられる。さらに8kWのAC充電にも対応し、家庭や公共施設での充電もスムーズだ。
※実際の充電速度は、電池の温度や残量、充電器等に応じて異なる

130台の限定モデル「エディション ワン」も登場!

このQ6 e-tronの導入に際し、世界的な販売を記念して展開される限定モデル「エディションワン・グレー」と「エディションワン・ブルー」が、日本でも発売される。

この限定モデルは「Q6 e-tronクワトロ アドバンスド」をベースに、スポーティなSラインパッケージ、ブラックAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ、そしてファンクションパッケージ、テクノロジーパッケージ、ラグジュアリーパッケージの5つの魅力的なオプションパッケージを標準採用。さらに、専用のダークヘッドライトハウジングや存在感のあるレッドブレーキキャリパー、アウディスポーツ製21インチアルミホイールを特別装備。

インテリアにも、同じく特別装備のハイテックメッシュアンスラサイトのデコラティブパネルを採用するなど、細部にまでこだわり、導入限定モデルにふさわしい充実した装備となっている。日本では、「エディションワン・グレー」が100台限定、「エディションワン・ブルー」が30台限定で導入される。

●アウディ「Q6 e-tron」モデルラインナップ
・Q6 e-tronアドバンスド:839万円
・Q6 e-tronクワトロ アドバンスド:998万円
・SQ6 e-tron:1320万円
・限定車Q6 e-tronエディションワン・グレー:1238万円
・限定車Q6 e-tronエディションワン・ブルー:1253万円
※価格は消費税込み。限定車のベースグレードは「Q6 e-tronクワトロ アドバンスド」

SPECIFICATIONS
アウディQ6 e-tronクワトロ アドバンスド|Audi Q6 e-tron quattro advanced
ボディサイズ:全長4770×全幅1940×全高1695mm
ホイールベース:2895mm
車両重量:——kg
モーター最高出力:285kW(387ps)
モーター最大トルク:580Nm(59.1kgf-m)
駆動方式:4WD
バッテリー容量:100kWh
一充電航続距離:644km(WLTCモード)
車両価格:998万円(税込)

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