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最終更新日:2025.03.11 公開日:2025.03.11

30年前の中古のボルボ、ホントに買っても大丈夫?━━僕らのネオクラ車リアルレポ!<第1回>

もう少し気軽にクルマのある暮らしを楽しんでみない? Instagramを中心に活動し、クルマ好きの間で人気を集める若手クリエイター集団『CAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)』による新連載。ネオクラ車を維持するリアルをレポートしていきます。

文と写真=CAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)

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前書き

「クルマの普段使い」をテーマのひとつとして活動している僕たちCAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)が、グループで所有しているボルボ850をレポートしていくこの企画。

ネオクラって最近よく聞くけど、実際所有するってどういう感じなの? 一人でも多くの人に、クルマのある暮らしを想像してもらうべく、リアルレポートを連載していきます!

リアルレポって何するの?

クルマの長期レポート記事ってたまに見かけるけど、実際にどんなことをやっているかは意外と知らないような。

改めて調べてみると、通常はメーカーなどから提供された新車をテスト車両として、走行性能や燃費などのスペックや使用感、ライバル車との比較なんかをしてそのクルマの評価をしたりすることが多いみたい。ためになりそうだし興味はそそられるけど、専門性が高くて少し難しく感じるような。

ということで、今回は僕らが所有するボルボ850をテスト車両に、僕らの目線で「ネオクラ車のあるリアルな生活」をテーマに、等身大のレポートを作成していくことに。最近、“ネオクラシック”と呼ばれるこのくらいの年式のクルマは話題に上がりがちだけど、実際に所有すると一体どんな生活が待っているのだろうか……。

ボルボ850を選んだ理由は?

長期レポート記事に入る前に、まずはなぜ僕らがボルボ850を選んだのかという話を少しだけ。

前提として、このクルマは3人のうち誰かのものというわけではなくて、CCG全体で所有しているクルマ。日頃の撮影や移動などに普段使いしている。CCGとしてのオフィシャルカーとして、なぜボルボ850を選んだのか? 各々のお気に入りポイントをベースに紹介していきます。

ボルボ850のココが好き

・マコトのお気に入りポイントは、やっぱり「セダン」というカタチであること。ボルボってワゴンのイメージが強いけど、あえてのセダンというハズしは他にない魅力を感じるし、なんだか知的な印象。クルマの原型的なカタチでもあることから、快適に移動できることも気に入っているポイント。

・ホタカのお気に入りポイントは、この顔。特徴があるようなないような優しい顔つき。街の中で他のクルマと並んだりするといかに優しい顔なのかがよく分かる。シンプルだけど端正な顔つきは段々と好きになってくる。ボルボ伝統の、斜線があしらわれたグリルも魅力のひとつ。

・タクミのお気に入りポイントは、現代のクルマではあまり見られない雰囲気の内装。パネル類を含めてブルーで統一された内装の世界観は心地よく、乗り込むたびに北欧の空気を感じることができる。シートのファブリックの柄は繊細で、とにかく愛せるポイントが盛りだくさんの魅力的な空間。

ファーストインプレッション

ここらで長期レポートらしく、850とのファーストインプレッションを。

購入したのは2024年の8月。CCGのアイコンになる一台を探していたところ、偶然中古車サイトで発見。そのときの僕らのクルマ探しの条件は以下の通り。

□車種選び
→CCGのアイコンになるようなモデルであること
□価格帯
→100万円前後
□年式
→90年代前後。エアコンが問題なく使えて、ある程度普段使いができること
□求める仕様
→内外装のカラーなど、愛せる仕様であること
□ここだけは譲れないクルマのコンディション
→シートの破れや擦れ、ボディにダメージが無い

うん、画面で見た感じ条件はクリア、場所は都内、見に行ける!の勢いで現車確認に。

約束の場所に到着すると、個人で中古車販売をされている方のお店で、他にも何台か輸入車が。どれも850よりは新しめの年式だったけれど、輸入車への理解はありそうな雰囲気。保管場所が舗装されている敷地だったのも嬉しいポイント。

そんな中、奥に佇む850を発見。外見の第一印象は「綺麗!」のひとこと。気になる点はほとんどなく、車内に乗り込む。嫌な匂いもしないし、シートもへたっていない。この時はオーディオに謎のロックがかかっていて使えなかったけど、どうにかなるかと一旦目を瞑る。

エンジンも静かに回っているし、エアコンも効いている。念の為エンジンルームを覗いてみたけど、異音などは無い。ということで、いざ試乗をさせていただくことに。中古車を買う上で、できれば試乗はさせてもらった方が良い。ニュートラルで停車しているだけではわからない不具合や異音が見えてくる可能性がある。とは言いながら、850の試乗は拍子抜けするくらいなんの問題もなく終了。吹け上がりもいいし、足回りからの異音もない。

細かい整備記録なんかは残念ながら無かったけど、長い間大切にされてきたことは間違いなさそう。お店の人も売りたかったようで、少し交渉をしたところ、この日に決めれば多少の値引きはしてくれることになった。メンバー間で少し相談をして出た結論は「購入」。まさか現車確認一台目で決めてしまうとは……。長い期間、クルマ好きとして学んできた教養のひとつ、「クルマ選びで最後に重要になるのは”勢い”である」ということ。条件に当てはまっていたし、買わない理由は無かった。と、言い聞かせている。

○購入当時(2024.8)のスペック
・年式 1993年式
・走行距離 約54,000km
・車検整備 2年付
・保証 1カ月/1,000km
・修復歴 無し
・価格 88万円

これからのこと

そんなこんなで手に入れたボルボ850。ここまで良いことばかりを書いてきたけれど、実際にこれまでの数ヶ月間で多少のトラブルには見舞われている。プラスの面はもちろん、そんなマイナス面のリアルや、維持費はいくらくらいかかるの? 普段使いできるの? 長距離乗れるの? 燃費はどうなの? などなど、ネオクラシック車ならではのリアルなレポートを公開予定!

ネオクラ車に興味はあるけど手を出せずにいる人にも、すでに所有している人にも参考にも、何かの参考になれば嬉しいです。

これからもお楽しみに!

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