アウディ、超ワイルドなSUV「Q6 e-tron オフロード コンセプト」を初公開!【新車ニュース】
独アウディAGは現地時間の1月24日、「Q6 e-tron オフロード コンセプト」を発表した。このモデルはフル電動SUV「Q6 e-tron」をベースに、オフロード走行を想定して最大13,400Nmのトルクを発生するよう設計されたプロトタイプモデルだ。
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アウディが考える感動を与える電気自動車とは?
アウディAGは1月24日、新開発のプロトタイプモデル「Q6 e-tron オフロード コンセプト」を、アルペンスキーW杯が開催されたオーストリア・キッツビュールで初公開した。
革新とは「常に正しい問いを立てることから始まる」とするアウディにとって、今回のQ6 e-tron オフロード コンセプトは「感動を与える電気自動車をいかに作るか」という点で開発がスタートしており、オフロードセグメントでの革新的な可能性を示すモデルとして制作された。
ベースとなったQ6 e-tronはPPE(プレミアム・エレクトリック・プラットフォーム)を採用した初の量産BEVモデル。それに対してオフロードコンセプトは車高が160mm高く、トレッド幅が250mm広がったことで、エクステリアの迫力が増している。
動力には総出力380kWの2つの電気モーターが搭載されているが、注目すべきはゼロから開発され、フロントアクスルとリアアクスルのホイールハブアッセンブリーに統合された、4つのポータルアクスルだ。悪路走破性の向上を目的に最低地上高を上げ、かつトルクを増幅させる仕組みの従来のポータルアクスルは、車軸でのトルクを約20〜30%向上させるのに対して、新設計のものは50%のトルクアップに成功。
一部のサスペンションリンクも新しくなり、すべての車軸の合計トルクは13,400Nm(10秒間のピーク)に到達し、4,400Nmの増加を果たしている。この結果、最高速度はオフローダーとしては十分とも言える175km/hに抑えられたものの、最大45度の勾配を登ることができるという。
初試乗したアウディAGのゲルノート・デルナーCEOは「Q6 e-tron オフロード コンセプトはクワトロの再解釈であり、アウディの電気自動車プラットフォームがすでに持っている可能性を示し、新たな道を切り拓きます。この極めて感動的なクルマに対するお客様の反応を見るのが楽しみです」と語っている。
Q6 e-tron オフロード コンセプトの走行シーンは、@Audi Sportのソーシャルメディアチャンネルなどで公開される予定だ。
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