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最終更新日:2025.01.21 公開日:2025.01.21

フェアレディZのスポーツワゴン「Z Lealia」が登場!? 正体はなんとステージアだった。【東京オートサロン2025】

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」にて、日産・フェアレディZのデザインを身にまとった5人乗りスポーツワゴン「Z Lealia(リーリア)」が公開された。正面から見るとZなのに横から見ると全然違う、この車両の正体はいったい何なのだろうか。

文・写真=KURU KURA編集部

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フェアレディZなスポーツワゴン「Z Lealia」が登場!

日産京都自動車大学校の生徒が製作した「Z Lealia」

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カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」にて、一際目を引くイエローの車両が展示されていた。そのスタイリングを見れば一目瞭然「フェアレディZ」をモデルにした車両のようだが、なんとサイドに回ってみると後部座席とラゲッジスペースまで用意された5人乗りのスポーツワゴンだった。

その名も「Z Lealia(リーリア)」は、自動車整備やカスタマイズ等を学ぶ専門学校「日産京都自動車大学校」の生徒によって“家族と歩むスポーツワゴン”をコンセプトに製作された。フェアレディZ(RZ34)の流れを汲みながら、家族を乗せる事ができるスポーツワゴンとして、世のお父さんたちの憧れと実用性を抱き合わせた夢のような車両だ。

車名のLealiaとは、英語の「Lead(率いる)」とラテン語の「Familia(家族)」から組み合わせた造語だという。

フェアレディZ・ステージア・リーフさらにはマーチまで融合

フロントフェイスは日産 フェアレディZ(RZ34)そのもの。

リア周りはフェンダーやルーフを一部切断し、リーフとマーチが使用されている。

Z Lealiaにはなんと4台もの日産車のパーツが使われている。

フロントフェイスは誰が見ても一目瞭然のフェアレディZ。ベース車両はM35型のステージアでスクエアなデザインを一新して流麗なデザインとした。リア周りはフェンダーやルーフを一部切断し、日産リーフのリア部分を丸ごと取り付けて溶接したというから驚きだ。さらにほんの少しだが、リアバンパーの部分にK13型のマーチ NISMOが使われているという。

同車を製作した自動車整備科のリーダー山本さんは「リア部分はこだわりのポイントです。溶接などで一番時間がかかりました。また、リアが小さかったら少しダサいという意見もあり、純正のZに近い大きさにするべくワイド化しています」と語る。

リアをワイド化することで、フェアレディZらしい筋肉質で迫力のあるデザインが再現されているようだ。

ボディカラーは、フェアレディZ(RZ34)発表当時のイメージカラー「イカヅチイエロー」が採用されている。

インテリアやシートにもこだわり!

サンショウの協賛で作られたオリジナルシートには、生徒考案の5本ラインが入れられている。

インテリアでは、日産の純正シートカバーなどを製作する企業「サンショウ」の協賛を受けてオリジナルのシートカバー、内張りなどが採用されている。

「シートカバーや内張りは、色合いや材質などをメンバーで話し合って決めてサンショウさんに作っていただきました。真ん中の部分とヘッドレストの部分は合皮で、黄色の部分はPVCになっています。ステッチやシート背中部分の5本ラインをワンポイントにして、まとまり感を演出しました」と山本さんはインテリアについても解説してくれた。

コンセプトに合わせて家族でも乗りやすい内装に仕上げたというが、こだわりのシートカバーなどでスタイリッシュさも合わせ持っているのが好印象だった。

最後に山本さんに苦労したポイントを聞くと「正直コミュニケーションが1番苦労しました。やっぱりまだ学生ですので、自分の意見が出せない子がいたり、サボったりする人がいる中で、みんなの意見をまとめることが難しかったです。この製作を通して、そういった部分がすごく鍛えられました」と話してくれた。

これからの自動車業界を担っていく学生たちが情熱を持ち、楽しみながら、悩みながらも製作した車両は、展示を見たオーディエンスにも熱い気持ちとみずみずしさを与えてくれたのではないだろうか。製作を担当した学生たちの今後の活躍にも期待したい。

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