「南国安芸道路」高知龍馬空港IC～香南のいちIC間、来春開通！ 空港東側の歯抜け解消へ。【道路のニュース】

高知龍馬空港の東側の歯抜け区間がついに開通！

工事中の南国安芸道路の様子。

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国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所は、高知東部自動車道「南国安芸道路」の高知龍馬空港IC～香南のいちIC間（延長 3.5km）が、2025年3月15日（土）に開通することを発表した。

高知東部自動車道は、高知JCT～安芸西IC（仮）間の延長36.0kmの自動車専用道路である。そのうち、高知JCTから高知龍馬空港ICまでの「高知南国道路（延長15.0km）」は2020年に全線開通済。

だが、高知龍馬空港ICから安芸西IC（仮）までの「南国安芸道路（延長21.0km）」は、香南のいちICから芸西西IC間が2011年から2014年にかけて順次開通したのみで、高知龍馬空港IC～香南のいちIC間の延長3.5kmと、東側の芸西西IC～安芸西IC（仮）間の延長8.5kmは、未開通のままとなっていた。

高知東部自動車道「南国安芸道路」のルート図。

2025年春、高知龍馬空港IC～香南のいちIC間が開通すれば、空港東側の“歯抜け”区間が解消し、高知JCTから芸西西ICまで高規格道路でつながることになる。

現在、南国市と香南市を隔てる物部川の渡河部（物部川橋と新物部川橋）には、高知市の中心部と県の東部を往来する車両が集中していることから、渋滞の緩和に対する期待も高い。

物部川橋と新物部川橋の渋滞の様子。

これで残すは、高知県と徳島県にまたがる「四国の右下」で整備を進める、「阿南安芸自動車道」芸西西IC～安芸西IC（仮）間の延長8.5kmでのみとなる。

では現在、どのような様子になっているのだろうか。高知東部自動車道の東側と接続するこの道路は、高知県南東部から徳島県南部までの沿岸ルートだ。進捗を見てみると、高知県側は今年度に奈半利安芸道路（奈半利〜安田）までの事業化に漕ぎ着けている。一方、徳島県側には未事業化の区間があり、全線開通の道のりは険しい。

四国全体が高規格道路でつながりアクセス性が向上するのには、まだ時間がかかりそうだ。

高知東部自動車道の東側と接続する「阿南安芸自動車道」のルート図。