【日本未発売のクルマたち♯02】プジョーのピックアップトラック「ランドトレック」って何だ?
日本で見かけない(正規販売されていない)クルマを取り上げる新シリーズ「日本未発売のクルマたち」。今回はプジョーのピックアップトラック「ランドトレック」をご紹介。
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アフリカ、中東、南米の約40カ国に導入
「Landtrek(ランドトレック)」は、2020年に発売されたプジョーの1トンピックアップトラック。1938年のプジョー202から1960年代の404、そして1970年代の504にいたるまで、プジョー・ピックアップモデルの歴史を受け継ぐモデルだ。
導入市場はアフリカ、中東、南米の約40カ国。北米や欧州などでは販売されていないものの、全世界で年間約250万台が販売されている実績がある。ランドトレックは、1トンピックアップトラックのカテゴリーで確固たる地位を築いているのだ。
マイナーチェンジで新エンブレム採用
ボディはダブルキャブとシングルキャブが設定されており、ダブルキャブのボディサイズは全長5330×全幅1963×全高1897mm、ホイールベースは3180mmだ。
このサイズは、日本で発売されている三菱の新型トライトン(GSRグレード)より、全長が30mm短い一方で、全幅は33mmワイド。
全高は82mm、ホイールベースは50mmランドトレックの方が大きい。なお、シングルキャブ仕様は全長が5390mmとダブルキャブより60mm長くなる。
そんなランドトレック、2024年12月にマイナーチェンジモデルが発表された。
最新のプジョーエンブレムを採用した縦型フロントグリルが特徴的。LEDデイタイムランニングライトはより洗練されたデザインとなり、新しいプジョーのデザインアイデンティティが表現された。
リヤビューでは、3D効果のあるLEDコンビネーションランプや、新ロゴデザインがモダンなイメージを高めている。
インテリアでは、7インチのデジタルメーターやACCスイッチなどを組み込んだしステアリングホイール、そしてAppleCarPlay/Android AUTOに対応する中央の10インチタッチスクリーンが目を引く。その下には空調などの操作パネルをレイアウト。
ドアの施錠/開錠、ハザートランプなどを操作するトグルスイッチは、従来モデルから踏襲されているインパネの特徴的なディテールだ。
ダブルキャブ仕様の後席は分割可倒機構のほか、座面をチップアップさせることができ、キャビン内の一部を荷室として使用できる。
荷台スペースは、ホイールアーチの間の幅がセグメントで最も広い1220mmを実現している。荷台サイズはダブルキャブ仕様で1630×1600×500mm、シングルキャブ仕様で2430×1600×500mmだ。
新たに2.2Lディーゼルを設定
パワートレインはこれまで、2.4Lガソリンターボ(210ps/320Nm)や1.9Lディーゼルターボ(150ps/350Nm)が、6速MTまたは6速ATと組み合わされてきたが、このたびのマイナーチェンジを機に、200ps/450Nmを発揮する2.2Lディーゼルターボを新たに設定。
このエンジンでは6速MTのほか、8速ATも選択可能となっている。
オフロードの走破性は高く、4×4仕様の場合、最低地上高は16インチタイヤ装着車で214mm、17/18インチタイヤ装着車では235mmを確保。アプローチアングルは29度、デパーチャーアングルは27度を実現しており、最大渡河深度は600mmをマークする。
運転支援機能では、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)をはじめ、ブラインドスポットディテクション(後側方死角検知機能)やレーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警報)、トーイングアシスタンス(牽引支援)を採用。ボディの前後左右に計4つのカメラを装着し、自車の周囲を確認できる360度パノラマビジョンも装備可能だ。
SPECIFICATIONS
プジョー・ランドトレック|Peugeot Landtrek
グレード:アリュール6AT 4×4ダブルキャブ(南アフリカ仕様)
ボディサイズ:全長5330×全幅1963×全高1897mm
ホイールベース:3180mm
車両重量:2095kg
エンジン:直列4気筒ディーゼルターボ
総排気量:1910cc
最高出力:110kW(150ps)/4000rpm
最大トルク:350Nm/1800-2800rpm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:4WD