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最終更新日:2024.12.13 公開日:2024.12.13

トヨタが最後の「スープラ」を発表! 世界300台限定の特別仕様車「A90 ファイナルエディション」が登場。【新車ニュース】

TOYOTA Gazoo Racingは11月28日、トヨタのスポーツカー「スープラ」3.0リッターモデルの一部改良と、特別仕様車「A90 ファイナルエディション」をグローバルで300台発売すると発表した。2019年に復活したばかりのスープラに、まさかの最終モデルのアナウンスだ。

文=原アキラ

画像=トヨタ

スープラ「A90 ファイナルエディション」プロトタイプ

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現行スープラ、わずか6年で生産終了に

TOYOTA Gazoo Racingは11月28日、トヨタのスポーツカー「スープラ」3.0リッターモデルの一部改良と、特別仕様車「A90 ファイナルエディション」をグローバルで300台発売すると発表した。突然の最終モデルに驚いた人も多いだろう。

3.0リッターモデルの一部改良では、市街地からワインディング、サーキットまで存分にドライビングが楽しめるよう「さらなる一体感のある走り」を追求。安心・安全のためのブレーキ性能を向上させた上で、ボディ、サスペンション、シャシー剛性の向上およびチューニングの最適化、空力性能の改善を施したという。

ドライブトレインでは、新しいシャシーセッティングに伴い、アクティブディファレンシャルの制御を最適化。旋回中のアンダーステアを抑制し、ハンドリングを改善。

ブレーキではフロントに大径化したbrembo製ディスクブレーキを採用し、制動性能を強化した。さらにボディ・サスペンションでは、状況に応じて減衰力を調整する電子制御ダンパーの特性を見直し、合わせてフロントスタビライザーを強化。

また、アルミ強化品を採用した前後スタビライザーブラケット、強化ゴムブッシュを採用したフロントコントロールアーム、強化ゴムマウントを採用したリアサブフレームなどにより、サスペンションとボディの一体感が向上。ロードインフォメーションをより伝わりやすくし、正確なハンドリングを実現した。

さらに、リア床下ブレースの構造を強化することでボディ剛性を高め、EPS制御を最適化。これによりダイレクト感のあるステアリングフィールを実現し、コントロール性能がアップ。前後のキャンバー角を見直し、グリップを高めてコーナリング時の安定性を向上させている。

スープラ(3.0リッター)プロトタイプ

エクステリアでは、ホイールカラーにマットブラックを採用。ダックテールタイプのカーボンリアスポイラーと、フロントに追加したホイールアーチフラップによってフロントタイヤスパッツの高さを拡大し、接地性とハンドリング性能が向上した。

インテリアでは、ドライバーシートにGRロゴ刺繡を施したアルカンターラと本革のシート表皮を使用。シフトノブのリングおよびステッチ(6速MTのみ)、シートベルトに赤色を採用してスポーティさを強調している。

一部改良モデルは、日本、欧州、豪州などグローバルで順次導入予定で、2025年春以降に発売予定だ。

スープラ(3.0リッター)プロトタイプ

争奪戦必至! 最後のスープラは300台限定

もう1台の「A90 ファイナルエディション」では、パワートレインである3.0リッター直列6気筒ターボエンジンの吸気経路を見直し、低背圧触媒を採用することで圧力損失を低減。それに合わせてエンジン制御を最適化することで、出力を285kW(387PS)から320kW(435PS)へ、トルクを500Nmから570Nmへ向上させ、加速性能とレスポンスがアップした。

これに伴い、エンジンオイルパンにバッフルプレートを、ラジエーター冷却ファンを強化するとともにサブラジエーターを追加。また、アクティブディファレンシャルの制御を最適化し、アクラポヴィッチ製チタンマフラー、フロントにbrembo製19インチブレーキと高μブレーキパッド、前後にフローティング構造のドリルドディスクが採用された。

ボディ・サスペンションでは、GR Supra GT4が採用している伸び側16段、縮み側12段の減衰力調整を備えたKW製サスペンションと、フロントコントロールアームにピロボールジョイントを採用。リアサブフレームをGR Supra GT4と同じアルミリジッドマウント化し、フロント床下ブレースの追加、室内に強化ラゲージクロスバーを採用、EPS制御の最適化、前後のキャンバー角の見直しなどが行われている。

スープラ「A90 ファイナルエディション」プロトタイプ

エクステリアでは、カーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップ、カーボンボンネットダクトを追加。また、GR Supra GT4を彷彿させるスワンネック構造のカーボンリアウイングを装備している。

タイヤは、TGRのロゴを刻印したフロント19インチ、リア20インチの軽量ホイールに10mm拡幅したハイグリップタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2」を装着。

インテリアでは、シートパッドにアルカンターラ素材を使用したレカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。運転席シートを赤色としたほか、ステアリングホイール、ドアトリム、センターコンソールニーパッド、センターアームレスト、シフトノブ・ブーツ、インストルメントパネル中央部の表皮にはアルカンターラを使用。

赤色シートベルトや、専用カーボンスカッフプレートなどが特別感を高めている。

A90 ファイナルエディションは日本と欧州で導入予定で、発売時期は日本は検討中、欧州は2025年春となっている。3.0リッターモデル、ファイナルエディションともに、争奪戦は必至だろう。

スープラ「A90 ファイナルエディション」プロトタイプ

SPECIFICATIONS
トヨタGR スープラ A90 ファイナルエディション|TOYOTA GAZOO Racing Supra A90 Final Edition
ボディサイズ:全長4380×全幅1865×全高1275mm
ホイールベース:2470mm
車両重量:1528kg
駆動方式:FR
エンジン:3.0リッター直列6気筒
最高出力:320kW(435PS)/6000rpm
最大トルク:500Nm(58.1kgf-m)/4500rpm
トランスミッション:6段MT
価格:未定

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