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最終更新日:2024.11.13 公開日:2024.11.11

車内を自分で簡単お掃除! 効率よくキレイにするコツとは?【カーマニア本田浩隆の愛車日常メンテナンス】

愛車の掃除をサボっていないだろうか? 車内清掃は手軽にできるメンテナンスなので、効率よくキレイにするコツを知っておきたい。“35歳以下のクルマ好き”が参加したカーミーティング「YOKOHAMA Car Session」運営メンバーのひとりで、テクニカルライターとしても活躍中の本田浩隆さんに、車内清掃の極意を伝授してもらった!

文=本田浩隆(YOKOHAMA Car Session)

写真=内藤敬仁

本田さんは“35歳以下のクルマ好き”が参加条件のカーミーティング「YOKOHAMA Car Session(YCS)」運営メンバーのひとり。テクニカルライターとしても活躍中の彼に、クルマのさまざまなメンテナンス方法を実践してもらった。

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車内の汚れ、放っておくとどうなる?

ご家庭の床や窓のサッシなどに埃がついていると、なんとなく掃除したくなると思います。実はクルマの中もカーペットの砂汚れや、ダッシュボード、トリムの埃、ステアリング、シフトノブの手垢など、いつも通りに運転しているだけで汚れてしまうものです。また、クルマに乗って外出すると、車内で飲食することが頻繁にありますよね? その際に食べ物や飲み物をこぼしたまま放置しておくと、内装のシミやニオイの原因になってしまいます。ひどい時にはニオイを嗅ぎつけた虫たちが隙間から侵入し、車内が大変なことになる場合も!

また、一年中我々を悩ませている花粉も、衣服や髪の毛に付着するのと同様に、クルマのシートやカーペットに付着しています。この花粉もしっかりと掃除しておかないと、クルマに乗った瞬間に“目がかゆい”、“ 鼻がムズムズする”、“くしゃみが出て危ない”など、運転にも支障をきたしてしまいます。

そのような事態に陥る前に、快適なドライブの準備として、車内をお掃除して空気をキレイにしてみませんか?

車内掃除をサボっていると、いつの間にかシートの隙間や裏側が大変なことに……。クリーニング業者に依頼するレベルになる前に、自分でこまめに清掃したいものです。

まずは車内の汚れをセルフチェック!

まずはクルマのすべての窓やドアを開けて、空気を入れ替えてみましょう。最近のクルマはオートエアコンが装備されていることがほとんどで、大抵は「内気循環」モードでエアコンが作動しています。内気循環は車内の空気を取り込んで冷やす/温めるモードであるため、素早く車内温度を調整するのには便利ですが、外気が入ってこないため、空気の入れ替えができません。そこで、エンジンを切る前にエアコンを「外気導入」モードにしておくと、なおグッドです。

この時に車内全体をチェックして、どこにどのような汚れがあるか、その汚れはどういう洗剤や道具を使えばキレイになりそうか想像しながら、掃除用品を準備してみましょう。例えば、フロアマットやシートに大きなゴミや埃が落ちているとします。表面に載っているだけのゴミや埃であれば、カーペットの掃除に便利な回転式の粘着クリーナーなどで簡単に取り除けます。

今回用意したクルマの中を見回してみたところ、フロアマットには砂汚れが、シートには食べこぼしが、ステアリングやシフトノブなど、手が触れる部分は手垢でベタついている状況でした。また、内窓も汚れており、インテリアトリムには何かをこぼしたような跡を見つけました。これは掃除が必要です!

細かなゴミは放っておくと、シートの隙間や裏側に溜まってしまいます。これが食べこぼしだとカビやニオイの原因になります。

いざ、車内清掃! まずはフロアマットから

それでは、実際に掃除を開始しましょう。まずは、フロアマットを取り外します。車種によってはフロントのマットに留め具や面ファスナーがついている場合があるので、無理に外して壊さないよう、心配な時は取扱説明書を確認してください。取り外したマットは一旦車の外に置いておきます。

車内掃除はまず、フロアマットを外すところからスタートします。

マットを取り外したら、フロアカーペットやシートの下や隙間を重点的に掃除機掛けします。リアシートが畳めたり、座面を跳ね上げできる場合は畳んだり跳ね上げた箇所も掃除機掛けすると、満足のいく仕上がりになります。

次に、先ほど取り外したマットの掃除をします。掃除機のノズルをカーペット用に付け替えて、マットに入り込んだ砂や埃を一気に吸い取りましょう。

車内にはちょっとした隙間や凹凸がたくさんあるので、掃除機のノズルは吸引力が強い細いタイプがオススメです。

フロアマットの汚れを吸引するなら、掃除機のノズルはカーペット用がオススメです。またすぐに汚れる場所なので、ササっと終わらせましょう。

もう少し汚れを落としたいな……と思い、洗濯用洗剤とブラシでマットをガシガシ水洗いしてみたくなる衝動に駆られますが、週間天気予報や使用状況に応じてその衝動はグッと抑えなければなりません。なぜなら、マットが完全に乾くには丸2〜3日を要するためです。完全に水分を飛ばしてからクルマに取り付けないと、カビやイヤなニオイの原因になります。

私が愛用しているクリーナーのひとつがソフト99の「布シート&マットクリーナー トリガー400」です。界面活性剤、消臭剤、抗菌剤として活躍し、ミントの香りで車内をリフレッシュ。シートのファブリックや樹脂パーツもこれ1本で掃除できます。

気になるベタつきを落とす方法は?

最後に、内装の汚れを固く絞ったタオルや市販のウェットシートで拭き上げます。汚れがひどい場合や水拭きでは落ちない汚れには、薄めた中性洗剤や市販のクリーナーを使用しても構いません。

ここでワンポイントアドバイスです。ステアリングやシフトノブのベタベタは主に手の脂が蓄積したものなので、界面活性剤が含まれている洗剤を薄めた石鹸水をタオルにスプレーして拭き取ると、汚れをキレイに落とせます。

内窓をキレイにするには、新品のタオルだとガラスに毛羽が残ってしまい視界の妨げになりますので、毛足が短めの使い古したタオルを2枚用意することをおすすめします。1枚は水拭き、もう1枚は乾(から)拭き用として使います。湿気の多い日に作業すると、かえって拭きスジが残ったりするので、カラッと乾燥した日中か、エアコンをONにして曇り取りモードにしながら作業してください。1枚目のタオルで水拭きしたら、すぐに2枚目のタオルで乾拭きします。これを繰り返すと、今までとは透明感がまるで違うガラスを手に入れることができます。

掃除は何事においても基本であると言われています。お出かけ前に愛車を掃除して、気持ちよくドライブに出かけませんか?

「YOKOHAMA Car Session(横浜カーセッション)」とは? メンバー3名の紹介記事はこちら

手で触る機会が多いインパネまわりは特に脂が付着しやすい場所なので、念入りに拭きましょう。

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