中部縦貫道「大野油坂道路」2026年春の全線開通が白紙に。 工事の難航で開通の見通し立たず。 【道路のニュース】
国土交通省近畿地方整備局の福井河川国道事務所は9月6日、中部縦貫自動車道(中部縦貫道)「大野油坂道路」の九頭竜IC~油坂出入口(仮)区間について、2026年(令和8年)春としていた開通予定を白紙に戻すと発表した。工事の工程を再度精査し、改めて開通時期を案内するとしている。
中部縦貫道「大野油坂道路」26年春の全線開通は白紙に
国土交通省近畿地方整備局の福井河川国道事務所は9月6日、中部縦貫道「大野油坂道路」の九頭竜IC~油坂出入口(仮)について、2026年(令和8年)春を予定していた開通時期の見直しを発表した。区間内の新子馬巣谷橋(しんしばすだにばし)の工事で複数の課題が発生している他、掘削中の大谷トンネルの工事も難航していることなどから開通時期を白紙に戻すとしている。
同事務所によると、新子馬巣谷橋の工事については、のり面の亀裂や橋台の沈下など地盤が動いている可能性に加え、地すべりを引き起こす可能性がある破砕帯が発見されたという。
中部縦貫道は起点の長野県松本市から岐阜県高山市などを経由し、終点の福井県福井市までを結ぶ総延長約160kmの高速道路だ。そのうち、大野油坂道路は大野ICから油坂出入口(仮)までの延長35.0kmの道路で、工事中の九頭竜ICから油坂出入口(仮)までの15.5kmの開通を残すのみとなっていた。全線開通後は北陸自動車道と東海北陸自動車道と接続する予定だ。
福井河川国道事務所は工事の工程を再度精査し改めて開通時期を案内するとしている。
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