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最終更新日:2024.10.24 公開日:2024.10.24

車中泊の暑さ対策5選! 軽キャン女子 森風美が教える、この夏やってよかった・買ってよかった対策&グッズとは。

今年の夏は最高気温35℃以上の猛暑日が例年よりも多く、車中泊の暑さもすさまじいものがあった。そんな暑さを少しでも和らげるために「この夏やってよかった暑さ対策」について、今夏も車中泊に出かけた経験者である車中泊女子・森風美さんに教えてもらった。

文・写真=KURU KURA編集部

車中泊の暑さ対策を教えてくれたのは「森風美」さん!

Webメディア『なちゅガール』編集長の森風美さん。愛車は車中泊仕様にカスタムされたホンダ・バモス ホビオ。

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この夏やってよかった車中泊の暑さ対策について教えてくれたのは、女性のためのアウトドアWebメディア『なちゅガール』で編集長をつとめる森風美さん。同媒体の活動はもとより、彼女自身でも愛車「ホンダ・バモス ホビオ」での車中泊やキャンプを年80泊以上こなす、いわば車中泊のプロ。

その豊富な経験をもとに、この夏を乗り切るために実施した暑さ対策のなかから、「やってよかった」「使ってよかった」と感じる暑さ対策やグッズを聞いた。

対策1:ウィンドウ&リアゲートに網戸を設置する

リアゲートにはチャックで開閉できる防虫ネット。ウィンドウにもピッタリサイズの網戸が取り付けられている。

1つ目の暑さ対策は、ウィンドウやリアゲートを空けたままにしておくための網戸。夏場はできるだけ窓を開けて風を取り入れることで涼しく過ごせる。しかし、蚊や蛾などの虫が車内に入ってきてはせっかくのリラックス空間が台無しになってしまう。虫の侵入を防ぐためには網戸が必須なのだとか。

森さん「このリアゲート用の防虫ネットは磁石で簡単に付け外しができるのでとても便利でした! 真ん中にジッパーも付いているので、出入りもスムーズにできます」

対策2:カーサイドタープで日除けをする

日差しを遮るためのカーサイドタープ。

2つ目は、日差しを遮るためのカーサイドタープ。夏の炎天下では、日差しに照らされているだけで汗をかき、体の水分や体力を奪われて熱中症になってしまう可能性がある。そんな時には、日差しを遮ってくれるカーサイドタープがいいのだとか。片側をクルマに取り付けるので、通常のタープやテントなどより設営も簡単。さらに、日差しが車内に直接差し込むのを防ぐこともできるので、車内の温度上昇も和らげることができるという。

森さん「このカーサイドタープは紐を引っ張ることで傘のように開くタイプ。設営に慣れてない人やソロキャンプをする人にオススメです。ちなみに私は、今回持ってきたカーサイドタープ以外にも、いくつか大きさの違うタープを持っています。キャンプサイトの大きさや使用人数によって持って行くモノを変えています」

ワンタッチで開くタイプなので簡単に設置できる。

対策3:DCモーターの家庭用扇風機+ポータブル電源を使う

DCモーターの家庭用扇風機とポータブル電源のセット。風量があるのでかなり涼しい。

続いて登場したのは、DCモーターの家庭用扇風機とポータブル電源のセット。夏と言ったら扇風機と考えるほどに定番のグッズだが、車中泊ではもっぱら小型扇風機やポータブル扇風機が多い印象。しかし、森さんはあえて家庭用扇風機、しかもDCモーターで駆動するタイプがオススメだという。何と言ってもその静音性の高さが魅力で睡眠中に枕元に置いていても気にならないそうだ。

森さん「家庭用の扇風機は大きいからうるさいかな? と思っていたけれど。DCモーターなので、音がとっても静かで驚きました。しかも首振りも風量も文句なく、オン/オフタイマーなども使えました。また消費電力が少ないのでポータブル電源で夜通しつけっぱなしにしても安心です」

対策4:ポータブル冷蔵庫&ネッククーラーを使う

ポータブル冷蔵庫の「EENOUR 車載冷蔵庫 D10」。

4つ目は、ポータブル冷蔵庫。夏の車内はかなり暑くなるので、飲み物や食材などが傷まないように冷やしておくためのクーラーボックスや冷蔵庫が必要。冷たい飲み物を補給することでリフレッシュされるし、熱中症の予防にもつながる。さらに、冷蔵庫の中にネッククーラーを入れて冷やしておいて、首に巻き付ければさらに涼しさを感じられる。

森さんの使っているポータブル冷蔵庫は縦型なので車内の限られたスペースを有効活用でき、さらにフタの上には缶やタンブラーなどを置けるように凹みがあるので、テーブルのようにも使用できるそう。

森さん「このポータブル冷蔵庫はとってもオススメです。縦型で使い勝手がいいことはもちろん、バッテリー部がカートリッジ式になっているのも特徴です。交換用のバッテリーを持っていれば入れ替えて長時間使えたり、このバッテリー自体をポータブルバッテリーとして使えたりと便利。設定温度を下げれば冷凍庫としても使えちゃいます」

縦型なのでペットボトルを立ててしまえる。バッテリーが取り外せて使い勝手がいい。

冷蔵庫でネッククーラーを冷やしておけば、いつでもキンキン。

対策5:川や水をはったバケツなどで足を冷やす

小川の中に座ってくつろげば、暑さ対策にも癒やしにもなる。

そして車中泊に限ったことではないが、足水に浸かって体温を下げることも暑さ対策として有効。この取材で使用したキャンプ場には、小川が流れていたので、川の真ん中に椅子を設置。そこに座ってゆっくりと涼をとった。周りを見渡すと他のキャンプ客も同じように椅子を置いたり、人によってはテーブルセットを置いたりして、さながら水の流れるリビングルームでくつろいでいた。

森さん「小川が近くにあると飲み物なども冷やせていいですね。もちろんバケツなどに水を汲んできて、そこに足を浸けるのでも同じように涼むことができます」

番外編:駐車場所、宿泊や出発時間を調整する

早朝の涼しい時間帯に片付けをして次の目的地へ!

そして意外と気づかない点だが、車内泊のための駐車場所を選ぶこと、宿泊や出発の時間を調整することも重要だという。

森さん「直射日光が当たらない日陰や風通しがいい場所に駐車するだけでもかなり体感温度が違います。また、夕方に到着してから設営して宿泊し、出発時間を早朝にして、朝食を帰りの道中で済ませるのも裏ワザです。太陽が低い時間帯に車中泊をすれば、暑い時間が短くてすみますよ」

確かに暗いうちに起きて準備・片付けをし、早朝に出発すれば暑さはかなり軽減されるだろう。これは目から鱗の対策方法。

このように森さんが今夏にやってよかった暑さ対策は多種多様! 来年の夏はこれらのグッズを揃えたり、対策法を実践したりして快適なバンライフを楽しもう。

 


なお、さまざまな暑さ対策をしていても熱中症の危険はある。暑さ対策をすると同時に、寝る前に十分な水分補給をし、枕元にも水分を置いておくのを忘れずに。さらに熱帯夜などの暑さを強く感じる日や、自身の体調が優れない日などは、車中泊を中止して、近隣の宿泊施設に泊まることも選択肢に入れておくといいだろう。

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