ドコモ・バイクシェアとOpenStreetがついに提携! 三つ巴のシェアサイクル業界、どう変化していく?
ドコモ・バイクシェアとOpenStreetは7月10日、双方が持つシェアサイクルのポートを共同利用する業務提携に合意したことを発表した。両社は今後、業務提携契約を締結し、2025年度に両社のポートの共同利用の実現を目指すという。
2社が提携することで得られるメリットとは?
ドコモ傘下の「ドコモ・バイクシェア」と、ソフトバンク傘下の「OpenStreet」は、シェアサイクルサービスの「バイクシェアサービス」と「HELLO CYCLING」をそれぞれ提供している。
両社は7月10日に、それぞれのシェアサービスで提供しているポート(専用駐輪所)の共同利用の実現に向けて、業務提携に合意したことを発表した。この業務提携によりユーザーは今後、両社のサービスをまたいで自転車の利用・返却が可能になるという。運営上でのメリットとしては、自転車の再配置やバッテリー交換を協力して行うことで効率化が期待できる。なお両社の自転車とバッテリーは同じメーカーから調達しているため、連携はスムーズに行える見込みだ。
ポートの共同利用サービスは2025年度から開始予定で、両社が提携することで都心と郊外のポートがさらに充実すれば、自転車の動きも活性化し、これまで利用を諦めていたユーザーにもサービスを提供できるようになるという。
群雄割拠のシェアサイクル業界
シェアサイクル業界のもうひとつの勢力といえば、「LUUP」の存在も忘れてはならない。ここで3社のポート設置数について確認してみよう。
まずドコモ・バイクシェアは全国58エリアに約3,770か所(うち都内約1,430か所)のポートを展開。次に、HELLO CYCLINGは全国で約8,500か所(うち都内約2,560か所)のポートを展開。最後にLuupは都内4,600か所以上(2024年7月時点、全国での設置数は不明)のポートを展開している。
都内だけで見ればLuupのポート設置数が圧倒的だが、今回提携する2社が合わされば、ポート数は約4,000か所となりLuupに迫る。もちろん、ポートの設置数のみで勢力を判断することはできないが、少なくとも東京都内における規模感はなんとなくイメージしやすくなるのではないだろうか。私たちのラストワンマイルの移動手段はどのように変化していくのか、3社の今後の陣取り合戦やそれにともなうサービスの向上に注目していきたい。
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