クルマが水没したらどう脱出する? 豪雨・台風の時に役立つ対処方法とその手順を解説!【クルマと防災】
もし運転中にクルマが水没したらどうやって脱出すればいい? 豪雨や台風が増える季節は道路の冠水も起こりやすい。万が一に備えて、脱出方法と車用緊急脱出用ハンマーについて解説しよう。
クルマが水没したらこうやって脱出する!
この時期は豪雨や台風による道路の冠水も発生しやすく、運転中にクルマが水没するトラブルの当事者になることもあり得る。水深がクルマの床面を超えるとエンジンやモーターが停止して移動できなくなる恐れも。さらに水深がドアの半分を超えると、内側からドアを開けられず、閉じ込められてしまうこともある。
このような事態に陥らないために、水没した車両からの脱出手順を把握しておこう。
- 水位が低いうちにドアを開けて脱出する
- 水圧でドアが開かない場合は、窓を開けて脱出する
- ドアや窓が開かない場合は、脱出用ハンマーで窓を破壊して脱出する
- それでも脱出できない場合もあきらめずに待つことも重要
手順1~2で脱出できればいいが、ドアや窓が開かない場合は、手順3のとおり窓を破壊するしかない。しかし、フロントガラスには「合わせガラス」が使用されており脱出用ハンマーで破れないこともある。また一部の車種では、ドアガラスやリアガラスにも同様のガラスが使用されているケースもある。
窓ガラスを破壊することもできず脱出の手立てがなくなっても、あきらめずに待ってほしい。なぜなら時間とともに浸水して車内外の水位が同じになり、ドアが開く可能性が高まるからだ。
豪雨や台風の季節に備えておくべきことは?
日頃の備えとしてできることはふたつ。まずは、脱出用ハンマーをクルマに積んでおくこと。「金づちタイプ」のもの、「ピックタイプ」のものの他、先端を窓に押し当てると自動で先端が飛び出す「ポンチタイプ」などがあるので、使いやすいものを選んでほしい。もうひとつは、自分のクルマのどこに合わせガラスが使われているかわからない場合、自動車販売店などに確認しておくことだ。いざというときどの窓を破壊すれば脱出できるか判断できる。
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