クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

道路・交通最終更新日:2024.05.23 公開日:2024.05.23

国道140号 大滝トンネル貫通で、秩父の観光地へのアクセス向上に期待! 現道は死亡率の高い恐怖のくねくね道。

2024年3月19日に貫通した国道140号の大滝トンネルは、交通事故の死亡率も高い危険な現道をショートカットするためのもの。開通すれば秩父市の中心部から大滝の観光地までクルマで行きやすくなるはずだ。

文=KURU KURA編集部

資料=埼玉県西関東連絡道路建設事務所

祝・国道140号 大滝トンネル貫通!

大滝トンネル貫通を喜ぶ関係者。(画像:埼玉県西関東連絡道路建設事務所)

記事の画像ギャラリーを見る

2024年3月19日、国道140号の大滝トンネル(埼玉県秩父市)の貫通を喜ぶ関係者の姿があった。この道路整備事業は、秩父市の中心部と大滝地域を結ぶ現道7kmをトンネル2kmでショートカットするためのものである。当然、所要時間の短縮も見込めるが、それ以上に危険な現道を回避して安心・安全に往来できるようになることに、居住者や観光客は期待を寄せる。

現在、秩父市街地から大滝地域までのアクセス路は国道140号のみで迂回路はない。しかし、急斜面の山裾を切り開いた道路のため、道幅は狭隘、急カーブの連続で見通しも悪く、落石や岩盤の崩落も発生している。現道区間の死亡事故率は県平均の3倍。危険度を如実に物語る数字となっている。

貫通した大滝トンネルでは、トンネル内のコンクリート壁を仕上げる「覆工」に取り掛かっており、着々と整備を進めているところだ。まだ月日はかかるだろうが、開通の知らせを待ちたい。

大滝トンネルの位置図。(画像:埼玉県西関東連絡道路建設事務所)

大滝トンネルの事業計画図。(画像:埼玉県西関東連絡道路建設事務所)

現道は狭隘でくねくねしていて見通しも悪い。(画像:埼玉県西関東連絡道路建設事務所)

INFORMATION
事業区間:起点・秩父市荒川白久-終点・秩父市大滝
延長:約2.4km(トンネル区間約2.0km)
幅員:10.0m(車道部7.5m、歩道部2.5m)
設計速度:60km/h

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(6月30日まで)
応募はこちら!(6月30日まで)