スズキ「GSX 1100S カタナ」幻の1100台目を発見! こんなに美しい実車を見れるのはココだけだ。
1981年に登場したスズキの名車「GSX 1100S カタナ」。その最終モデルは2000年にシリアルナンバー付きで1100台のみ生産されたが、その最後の一台となる“1100番”を持つ実車が、ある場所に展示されていることをご存知だろうか?
1100台のみ生産されたGSX1100Sカタナの最終モデル「ファイナルエディション」
スズキ GSX1100S KATANA(通称:カタナ1100)の初代は1981年秋に登場した。抜き身の日本刀をイメージした「刀(カタナ)」をそのままネーミングに採用し、斬新すぎるシャープなデザインは世界で注目を集めた。1100S発売後も、その凄まじい人気ぶりからスズキは750cc、400cc、250ccでもカタナの兄弟モデルを展開している。カタナ1100は80年代中頃に生産ラインを閉じたが、その人気は幾度も再燃し、その後も生産終了・再販を繰り返した。しかし、ますます厳しくなる排気ガス・騒音規制に加え、金型も限界を迎えたことから、スズキは2000年に1100台限定でカタナ1100の「ファイナルエディション」を生産し、今度こそ生産終了となった。
それから時が経ち、2018年にフルモデルチェンジしたカタナが復活。現在もカタナの系譜は続いているが、旧モデルとなるカタナの人気は今でも衰えていない。ちなみに現在、状態の良いカタナ1100を中古市場で手に入れようとすると、500万円近くかかるようだ(当時価格は99万円)。筆者も一度は所有してみたかったが、すっかり手の届かない存在となってしまった。
そんなGSX1100S KATANA ファイナルエディションの、シリアルナンバー「1100番」を持つ実車が今でも「スズキ歴史館」で見られることをご存知だろうか?
このスズキ歴史館は、静岡県浜松市にあるスズキ本社の向かいに建っている。館内にはスズキのレガシー車両が所狭しと並び、このカタナ1100も数あるラインナップのひとつとして、ごく自然に展示されているから驚く。直接手で触れるのは禁止だが、筆者が見学した時は、トップブリッジにある“1100”のナンバーが入ったプレートをシッカリと確認することができた。車両本体も非常に美しい状態を保たれているので、当館に訪れた際は、ぜひ実車をその目で確認して欲しい。
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