もはやバスじゃない! ミスト噴射や振動で五感を刺激する最新バスがアトラクション級に楽しそう。
株式会社ABALはトヨタ紡織と共同で、VR/AR映像に加えて、振動、ミスト噴射、立体音響といった五感を刺激する“コンテンツ体感支援システム”を開発。このシステムをバスに搭載し、なんとも楽しそうな試験走行を実施した。
テーマパークと連携すれば、人気のアトラクションになりそう!
仮想世界と現実世界を融合させたソリューションを提供するABAL社は、コンテンツ体験支援システム「MOOX-RIDE」をトヨタ紡織と共同開発。愛知県中部国際空港でこのシステムを搭載したバスの一般利用者向け試験走行を3月に実施した。
MOOX-RIDEは、車内に透明ディスプレイや振動装置、ミスト装置、立体音響システムなどを設置し、VR/ARコンテンツを五感で楽しむことができるシステムで、乗客のスマホと連動する機能も備えている。スマホではゲームやをプレイするといった乗客参加型のコンテンツも想定しており、移動時間をエンターテイメントで有効活用できるのがウリだ。
今回の試験走行は、常滑市の愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」で開催された産業展示会に合わせて実施。愛知県国際展示場と中部国際空港を結ぶ2つの走行ルートを走り、国内・海外から多くの一般利用者が試乗した。乗客の属性やバスの位置に合わせた施設情報や観光情報、広告が投影され、映像や音響、照明、送風などで乗客を楽しませたという。利用者からは、「バスの中で紹介された施設に立ち寄りたくなった」、「車窓の風景と連動した演出が行われていて、移動が楽しくなる」などの声が寄せられているという。
近い将来、観光やテーマパークでの移動にこのバスを利用して、テーマに合った映像体験ができるようになれば、もはやアトラクションのひとつと呼べるほど人気が出るかもしれない。
ABALとトヨタ紡織は今後も「MOOX-RIDE」の市場投入に向けて開発を進めていく予定とのことで、次の案内が楽しみだ。
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