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最終更新日:2024.03.18 公開日:2024.03.13

東京の環状道路、全部いえるかな? 環1~環8まで一挙に紹介!

東京には「環状」と名の付く道路が1号から8号まで存在している。いずれも、東京の交通を支える重要な路線。全部いえたら東京の道路マスターかもしれない。さっそく、全路線を紹介しよう。

文=KURU KURA編集部

内側の環1から外側の環8までの環状道路

新宿の明治通り。(画像:(c) masyok - stock.adobe.com)

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東京には環状第1号線から、2…3…と続き、環状第8号線まで存在している。最も内側の環状第1号線は皇居の周辺、最も外側の第8号線は23区の西半分を囲んでいる。ただし、完全には環にならず、途切れている路線や半円状の路線もある。

【環1】 環状第1号線

皇居を取り囲む環状の道路「環1」。(画像:東京都建設局の資料をもとに作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第1号線
起終点:千代田区日比谷公園(日比谷交差点)

環状第1号線は皇居の外苑を取り囲む延長6.5kmほどの環状道路で、千代田区日比谷公園(日比谷交差点)を起終点としている。東京の環状道路では最も「内側」にある。

【環2】 環状第2号線

都心の主要なエリアを結ぶ幹線として機能する「環2」。(画像:東京都建設局の資料をもとに作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第2号線
起点:江東区有明2丁目 終点:千代田区神田佐久間町一丁目

環状第2号線は起点の江東区から中央区、港区などを経由して千代田区に至る、延長約14kmの道路である。2023年9月14日には、待望の築地-新橋間も開通している。なお、整備による効果については「環状第2号線 築地-新橋間の開通で晴海通りの渋滞は緩和した? 気になる開通半年後の整備効果」を読んでもらいたい。

【環3】 環状第3号線

外苑東通り、言間通り、三ツ目通りを含む「環3」。路線は途切れがちだ。(画像:東京都建設局の資料をもとに作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第3号線
起点:中央区勝どき二丁目 終点:江東区辰巳二丁目

環状第3号線は、中央区勝どき二丁目を起点に、港区、新宿区、文京区、台東区と墨田区を経由し、江東区辰巳二丁目の終点に至る道路で延長は約27kmとなっている。播磨坂をはじめとした未整備の区間で途切れ途切れになっており、全通には至っていない。

【環4】 環状第4号線

環3のさらに外側の路線となる「環4」。(画像:東京都都市整備局の資料をもとに作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第4号線
起点:港区高輪三丁目 終点:江東区新砂三丁目

環状第4号線は、起点の港区高輪三丁目から、終点の江東区新砂三丁目に至る、延長約29.9kmの環状道路である。特に、品川駅の周辺は、3年後にひかえるリニア新幹線の開業(予定)を見据え、未整備の区間の早期完成を目指している。

【環5】 環状第5号線

環5ノ1と環5ノ2の間で途切れる「環5」はほぼ明治通りに一致する。(画像:東京都建設局の資料を元に作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第5号線

環状第5の1号線(環5ノ1)
起点:渋谷区広尾五丁目
終点:北区滝野川二丁目

環状第5の2号線(環5ノ2)
起点:北区王子二丁目
終点:荒川区荒川五丁目

環状第5号線を構成する「環5ノ1」と「環5ノ2」の2路線は、ほぼ、明治通りの路線に該当する。環5ノ1は起点の渋谷区広尾五丁目から、新宿区、豊島区を経由し、北区滝野川二丁目に至る、延長約14kmの道路で、環5ノ2は、起点の北区王子二丁目から荒川区荒川五丁目に至る延長約4.3kmの道路である。

環5ノ1では、新宿駅付近の「千駄ヶ谷」の整備は完了し、明治通りに集中していた交通量を分散して渋滞を緩和している。整備による効果については「明治通りの渋滞がついに解消! “新宿御苑バイパス”の開通で周辺の道路事情はどう変わった?」を読んでもらいたい。

また、池袋駅付近の「雑司が谷」では、池袋駅前のロータリーに集中する交通量を分散するため、迂回路となる道路を整備しようとしている。工期は2019年(平成31年度)までとしていたが、用地の買収や工事の調整の都合で2028年(令和10年)3月末まで延長しており、現在も工事を続けている。東京都建設局に問い合わせたところ、想像以上に長引いており、目標としている2028年3月末に間に合わず、さらに延長となる可能性もあるという。

【環6】 環状第6号線

山手線の西側に沿うような「環6」の路線。(画像:東京都建設局の資料を元に作成)

東京都市計画道路幹線街路環状第6号線
起点:品川区東品川二丁目 終点:板橋区氷川町

都心西側で、JR山手線の外側に沿っているのが環状第6号線。通称「山手通り」といわれている。起点の品川区東品川二丁目から終点の板橋区氷川町に至る、延長約20kmの道路である。

【環7】 環状第7号線

都内屈指の大規模な環状の道路となっている「環7」。(画像:東京都建設局の資料を元に作成)

東京都道318号環状七号線
起点:大田区東海三丁目 終点:江戸川区臨海町六丁目

起点の大田区東海三丁目から江戸川区臨海町六丁目までの、延長約57.1kmの道路で通称「環七(かんなな)通り」。大田区から江戸川区までに経由する区は11におよぶ。都道としては最大の規模である。

【環8】 環状第8号線

最も外側に位置する環状の道路「環8」は西側のみ。(画像:東京都建設局の資料を元に作成)

東京都道311号環状八号線
起点:大田区羽田空港三丁目 終点:北区岩淵町

環状第8号線は、起点の羽田空港(大田区)から、世田谷区、杉並区などを経由し北区岩淵町に至る延長約44.2kmの都道。通称「環八(かんぱち)通り」。都内の環状道路では最も「外側」に位置しており、高速道路をはじめ主要幹線道路に接続する。

環4や環5は、全通の日は先となるが、道路の整備が進められているので、今後の事業の進捗にも期待していきたい。

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