山陽道・トンネル火災事故による通行止め(播磨JCT-赤穂IC間)は12月下旬まで! 迂回は中国自動車道を推奨。
NEXCO西日本によると、山陽自動車道の尼子山トンネル(下り線)における大規模なトンネル火災を発端とした播磨JCT-赤穂IC間の通行止めは、12月下旬には解除となる見通しだという。国道2号の交通量増加で渋滞も発生しているが、年末年始の帰省ラッシュには間に合いそうだ。
播磨JCT-赤穂IC間(下り線)は12月下旬の開通を見込む
2023年9月5日に発生した山陽自動車道 尼子山トンネル(下り線)の大規模なトンネル火災を発端に、NEXCO西日本は、現在に至るまで通行止めの措置をとっている。この「尼子山トンネル火災事故」は、9月5日の深夜、トンネル内を走行していた10トントラックが炎上、後続の車両を巻き込み、重軽傷者8名、焼損車両23台、事故車両9台を出す大規模なものであった。
NEXCO西日本は、山陽自動車道 播磨JCT-赤穂IC間(下り線)を通行止めにして復旧作業を進めており、2023年12月下旬には開通できるとしている。トンネル火災事故から2か月あまり、年内の開通に胸をなでおろしたドライバーも多いのではないだろうか。
高速道路のトンネル火災は、ドライバーの命を脅かすだけでなく、復旧に数か月という時間を要することもある。首都高速道路によると、車両火災は車両どうしの衝突など、交通事故をきっかけとした炎上だけでなく、タイヤ周辺やエンジン部の整備不良でも起こっているという。利用者の日常の車両メンテナンスも重要であることを再確認しておきたい。
NEXCO西日本は中国自動車道への迂回を呼びかける
NEXCO西日本は、山陽自動車道 播磨JCT-赤穂IC間(下り線)の通行止めに際して、神戸方面から岡山方面に向かう車両に、中国自動車道の迂回をすすめている。しかし、国道2号(下り:至岡山)に迂回する車両が多く、渋滞の要因となっていることから、「スマホアプリを活用した割引クーポンの発行」と「レシート電子クーポンの発行」で中国道の迂回を促している。
①「スマホアプリを活用した割引クーポンの発行」
中国自動車道を迂回する対象の経路を走行すると、専用アプリ「みちトク迂回クーポン」内にポイントが貯まる。ポイントは迂回路/回の走行で一律500円貯まり、対象のサービスエリアとパーキングエリアで利用できるクーポンと交換できる。
なお、「みちトク迂回クーポン」は、中国道リニューアル工事に伴う新名神の迂回キャンペーンにも活用できるので、周辺を走行するドライバーはこの機会にダウンロードしてほしい。
②「レシート電子クーポンの発行」
関西地区の対象サービスエリア・パーキングエリアの施設内で買物をして、レシートに記載されているQR コードを読み込むと、中国地区の対象 SA・PA の施設内で利用できる200円割引電子クーポン(税込1000円以上の利用に限る)を受け取れる。なお、この電子クーポンは、実施期間中、何回でも利用できる。
NEXCO西日本は、迂回路の走行時にはガソリンなど、燃料費の負担もあることを配慮してクーポンを配布している。国道2号の渋滞を緩和するためにも、クーポンを活用しながら、積極的に中国道に迂回してもらいたい。
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