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最終更新日:2023.11.20 公開日:2023.11.20

冬用タイヤへの交換時期はいつが限界? 全国各地の初雪カレンダーをチェック【2023/24冬シーズン】

11月上旬までの暑さから一転し、日本列島は一気に冷え込んで北海道や東北地方の一部で初雪が観測されている。本来は雪が降るよりももっと前に、余裕をもってスタッドレスタイヤへの交換を済ませておきたいところだが、つい後回ししがちな人のために、今回はタイヤ交換のデッドラインとなる日付の目安を案内する。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

(c)naka marken – stock.adobe.com

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「初雪」と聞いてからタイヤ交換する人が多い?

2023年は11月に入っても異例の暑さが続いていたが、そこから一気に冷え込み、北海道や東北地方の一部では初雪が観測された。本来は余裕をもって降雪があるひと月前にはタイヤ交換を済ませておくべきだが、ショップでのタイヤ交換の実態としては、初雪が予測されたり観測されると、その直後の週末に交換しに行くユーザーが多いそうだ。

しかし、タイヤ交換が遅くなるリスクとして、初雪で路面凍結や積雪があると、外出すら困難な状況になりかねない。さらに、そのようなユーザーがショップに集中すると、通常時は数十分で済むタイヤ交換が、混雑で5~6時間待ちになり、いろいろと予定が狂ってしまうこともあるだろう。

そこで今回は、ギリギリまでタイヤ交換を行わない人たちのために、全国各地の初雪が観測される平均日付を紹介したい。

あなたの地域の初雪観測日はいつ?

次に挙げるのは、気象庁が公開している全国各地における、1991~2020年までの過去30年で、初雪が観測された日付の平均値だ。無論、その年によって初雪が観測される日付は多少前後はするが、記載された日付までには絶対に交換するという目安にすれば、重い腰を上げるのに役立つのではないだろうか。

それでは全国の県庁所在地(北海道・埼玉・滋賀を除く)で観測した、過去30年の平均初雪観測日を見てみよう。

北海道における、1991~2020年までの平均初雪観測日。データは気象庁「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日」を参照。地図=(c)Dessart - stock.adobe.com

北海道
■旭川市 10月19日
■札幌市 11月1日
■函館市 11月1日
■苫小牧市 11月2日
■釧路市 11月7日

東北地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日。

東北地方
■青森・青森市 11月8日
■岩手・盛岡市 11月9日
■宮城・仙台市 11月26日
■秋田・秋田市 11月15日
■山形・山形市 11月16日
■福島・福島市 11月19日

関東地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日。

関東地方
■茨城・水戸市 12月19日
■栃木・宇都宮市 12月16日
■群馬・前橋市 12月9日
■埼玉・熊谷市 12月20日(さいたま市は該当データなし)
■千葉・千葉市 12月10日
■東京・千代田区 1月3日
■神奈川・横浜市 12月15日

中部地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日。

中部地方
■新潟・新潟市 11月26日
■富山・富山市 12月3日
■石川・金沢市 11月24日
■福井・福井市 12月3日
■山梨・甲府市 12月11日
■長野・長野市 11月18日
■岐阜・岐阜市 12月13日
■静岡・静岡市 1月6日
■愛知・名古屋市 12月22日

近畿地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日。

近畿地方
■三重・津市 12月24日
■滋賀・彦根市 12月10日(大津市は該当データなし)
■京都・京都市 12月11日
■大阪・大阪市 12月26日
■兵庫・神戸市 12月13日
■奈良・奈良市 12月13日
■和歌山・和歌山市 12月18日

中国地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日。

中国地方
■鳥取・鳥取市 12月5日
■島根・松江市 12月7日
■岡山・岡山市 12月10日
■広島・広島市 12月13日
■山口・山口市 12月5日

四国地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日

四国地方
■徳島・徳島市 12月18日
■香川・高松市 12月24日
■愛媛・松山市 12月19日
■高知・高知市 12月21日

九州地方における、1991~2020年までの平均初雪観測日

九州地方
■福岡・福岡 12月18日
■佐賀・佐賀市 12月11日
■長崎・長崎市 12月11日
■熊本・熊本市 12月16日
■大分・大分市 12月10日
■宮崎・宮崎市 1月13日
■鹿児島・鹿児島市 1月6日
■沖縄は該当データなし
※資料は気象庁の「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日」のデータを元に作成。日付は1991~2020年の30年を平均した数値となる。

以上が、スタッドレスタイヤ交換のデッドラインとなる目安の日付だ。上記の観測地点は都心部ばかりなので、山間部に住む人は気象庁から検索し、さらに早めの行動を心がけたい。
気象庁:http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

繰り返すが、理想的なタイヤ交換のタイミングは、上記の日付よりも早めにすべきで、できれば1か月前までに済ませておきたい。その理由として、
・雪が降らなくても「霜」や「路面凍結」が初雪より早く観測される地域が多数ある
・タイヤが新品の場合、慣らし走行が必要
・遅ければ遅いほど路面条件が悪くなり、ショップも混雑する
このような理由が挙げられる。

降雪が少ない地域は、最低気温が7℃になったら交換のタイミングだと覚えよう。これは、ノーマルタイヤ(夏用タイヤ)は5~7℃以上での使用を想定した設計となっているので、それ以下の気温では、むしろスタッドレスタイヤのほうがドライ路面でも強いからだ。

降雪後のノーマルタイヤでの冬道走行は非常に危険なうえ、罰則対象(普通車は6000円、大型車は7000円の罰則対象)にもなる。スタッドレスタイヤへの交換は遅くなってよいことは何もないので、タイヤ交換を済ませてない人は早めに予定を組んでおこう。

冬用タイヤ交換の喚起ポスター。画像=国土交通省/公益社団法人雪センター

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