北海道「道の駅」ランキング2022で人気の道の駅はどこだ!? 道の駅ツウの評価に納得。
北海道開発局は2023年11月8日に『北海道「道の駅」ランキング2022』を発表した。このランキングは、道内にある125の道の駅に足を運びスタンプラリーをコンプリートした「その道のツウ」によるもので、全8部門で評価する。各部門のトップに輝いたのは……?
目次
ツウが選んだ! 北海道の「道の駅」ランキング!
北海道開発局の『北海道「道の駅」ランキング2022』は、スタンプラリー完走者2863人にアンケートを実施して選定している。スタンプラリーの完走賞はスタンプ125駅で応募できるため、実質、北海道の道の駅125駅に足を運んだツウによるリアルな結果だといえるだろう。
(2022年度スタンプラリーの期間中、全127の道の駅のうち「風Wとままえ」と「ウトナイ湖」は長期休館していたため、完全制覇のスタンプ数は125駅としているが、現在はどちらも開館している)
さっそく、8部門のトップ3を発表する。
道路や地域に関する情報提供が充実していたと感じた「道の駅」部門
- うとろ・シリエトク(斜里町) 554票
- 樹海ロード日高(日高町) 146票
- そうべつ情報館i(アイ)(壮瞥町) 129票
オホーツクエリアの「うとろ・シリエトク」、日高エリアの「樹海ロード日高」、胆振エリアの「そうべつ情報館i(アイ)」と、エリアの分散する結果となった。知床を観光するための情報の充実だけでなく、ヒグマ情報も発信していることも評価されている。
ゆっくり休憩できたと感じた「道の駅」部門
- なないろ・ななえ(七飯町) 185票
- 厚岸グルメパーク(厚岸町) 131票
- おとふけ(音更町) 121票
道の駅では、食事をかねてゆっくりしたい利用者の評価は、買物スペースも飲食スペースも兼ね備えた「なないろ・ななえ」、「厚岸グルメパーク」、「おとふけ」に集中している。
トイレがきれいだと感じた「道の駅」部門
- サーモンパーク千歳(千歳市) 388票
- なないろ・ななえ(七飯町) 269票
- 北欧の風 道の駅とうべつ(当別町) 206票
まさかのトイレがキレイだと感じた「道の駅」部門まで。しかし、利用者としては重要なポイントである。以前、筆者は「サーモンパーク千歳」を利用したことがあるが「デパートみたいな」高級感と清潔感にあふれたトイレだったと記憶している。ちなみに、6年連続1位とのこと。
家族で訪れたい「道の駅」部門
- サーモンパーク千歳(千歳市) 258票
- おとふけ(音更町) 220票
- あびら D51ステーション(安平町) 203票
「サーモンパーク千歳」は札幌圏のアクセスにも優れたファミリーに人気の道の駅として3年連続1位となった。キッズスペース、キッズトイレ、授乳室など、ファミリーで利用しやすいことが評価され続けている。
長時間滞在したい「道の駅」部門
- なないろ・ななえ(七飯町) 204票
- おとふけ(音更町) 160票
- 厚岸グルメパーク(厚岸町) 136票
長時間滞在して満喫したい満足度の高い道の駅として「なないろ・ななえ」が、「おとふけ」や「厚岸グルメパーク」など、人気の道の駅を抜いてトップとなった。食事をしたり買物をしたり、隣の「THE DANSHAKU LOUNGE(ミュージアム・レストラン・ショップの複合施設)」と合わせて1日中楽しめると高評価だった。
再度訪れたい「道の駅」部門
- ぐるっとパノラマ美幌峠(美幌町) 287票
- 厚岸グルメパーク(厚岸町) 170票
- なないろ・ななえ(七飯町) 150票
他の部門ではトップ3にランクインしていない「ぐるっとパノラマ美幌峠」が高い評価を得た結果となった。道の駅の裏側から上ることのできる展望台からは、美幌峠の頂上から屈斜路湖を見下ろす絶景に出会える。さらに、9月下旬~11月の晴れた日には、雲海を見られることでも知られており、この絶景を忘れられない利用者は多いのかもしれない。
冬に訪れたい「道の駅」部門
- 流氷街道網走(網走市) 457票
- オホーツク紋別(紋別市) 202票
- 遠軽 森のオホーツク(遠軽町) 148票
流氷観光船の流氷クルーズで、冬には観光客でにぎわう網走と紋別の道の駅がトップを独占。遠軽 森のオホーツクも、オホーツクエリアの道の駅だが、ゲレンデが併設されているので、スキーヤーやボーダーの人気を集めたとみられる。納得の結果だ。
いちおしの“おいしいもの”部門
- 厚岸グルメパーク(厚岸町)の「牡蠣」 240票
- あいおい(津別町)の「クマヤキ」 134票
- 望洋中山(喜茂別町)の「あげいも」 111票
北海道の海の幸と山の幸を味わえる、道の駅の名物グルメ。「厚岸グルメパーク」では全国的な知名度を誇る厚岸の牡蠣を存分に味わえると高評価で5年連続の1位に輝いた。また「望洋中山」の「あげいも」はアメリカンドッグの衣にじゃがいもがまるごと包まれている地元で人気のグルメである。
KURU KURA編集部で集計した総合ランキング
さらにKURU KURA編集部独自で総合ランキングを集計したので発表しよう。8部門のトップ3にランクインした道の駅の投票数(トップ3の投票数のみ)を合算して順位化したものだ。北海道開発局の発表するものに総合ランキングがないので、参考にしてもらえたらと思う。
- なないろ・ななえ(七飯町) 合計808票
- 厚岸グルメパーク(厚岸町) 合計677票
- サーモンパーク千歳(千歳市) 合計646票
- うとろ・シリエトク(斜里町) 合計554票
- おとふけ(音更町) 合計501票
- 流氷街道網走(網走市) 合計457票
- ぐるっとパノラマ美幌峠(美幌町) 合計287票
- 北欧の風 道の駅とうべつ(当別町) 合計206票
- あびら D51ステーション(安平町) 合計203票
- オホーツク紋別(紋別市) 合計202票
1位は「なないろ・ななえ」で、2位の「厚岸グルメ―パーク」と「サーモンパーク千歳」の投票数は拮抗する結果となった。
道南の「なないろ・ななえ」と道東の「厚岸グルメパーク」は札幌圏のアクセスに恵まれているとは言い難いが、それでも道内外から多くの人が足を運び、食事や買物で満足できるだけのポテンシャルの高さを持っていることにおどろかされた。
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