除雪車は追い越しOK? NG? 遭遇したら追従走行せよ!
除雪車は低速で走行している。遭遇したら「追い越したい」と思うかもしれない。しかし、目の前にいるのは、ただ速度の遅い乗用車ではない。除雪の業務に従事している除雪車だ。本当に追い越してもいいの?
なぜ除雪車を追い越してはいけないのか?
NEXCO各社、道路事業者、自治体などは、ドライバーに対して除雪車の追い越しはしないよう呼び掛けている。なぜ除雪車を追い越してはならないのか?
除雪中の除雪車と走行中の車両の交通事故は、降雪地域では時折発生する。除雪車に追突、接触した場合、除雪車は車重が重く、除雪装置などの突起物もあるため、被害が甚大になる傾向がみられるという。
高速道路で除雪車に遭遇したら
NEXCO東日本は、高速道路の除雪中は「除雪車の追い越しは禁止」であり、除雪車に遭遇したときは、速度を落とし、車間距離を確保して追従走行するように告知している。
ちなみに、高速道路の除雪作業は1台だけのように見えても、実は複数台で編成を組んで行っているという。通常の除雪では、除雪車3台と標識車1台が0.5~1kmの間隔を空けて走行する。道路の状況、積雪や降雪の量などで編成が変わることもあるという。つまり、1台を追い越しても、次々と作業車が現れるわけだ。除雪作業時の速度は、時速50km以下であるらしい。
また、高速道路では凍結防止剤を散布する作業車も走行している。こちらは追い越してもかまわないが、近づくと凍結防止剤がかかることもあるので、十分に余裕を持って安全に追い越すようにしよう。
高速道路以外で除雪車に遭遇したら
国道、都道府県道、生活道路などの一般道で除雪車に遭遇したときも、無理な追い越しは危険だ。基本的には車間距離を確保しながら追従走行し、除雪車が退避(ウインカーを点灯させ路肩に寄って停止)したら追い越すようにしよう。
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