秋の絶景スポットランキング2023。紅葉、雲海、夕陽の名所までドライブしよう!
秋といえば、食欲、スポーツ、芸術とさまざまな楽しみのある季節だが、ドライブにもまたいい季節である。気温も心地よく、季節の花々や紅葉、爽やかな青空など、色鮮やかに彩られた自然を眺めるのに最適だからだ。そんな秋ドライブの目的地にもってこいな絶景スポットを全国約1000人のアンケート結果から紹介しよう。
秋に見るべき絶景ランキング2023
旅行情報誌『じゃらん』は、2023年7月28~31日に47都道府県在住の20~50代の1035人を対象とした自社アンケートを実施。その結果に基づき、「じゃらん まるで別世界!秋に見るべき絶景ランキング」の トップ10を発表した。上位にランクインした秋の絶景スポットを紹介しよう。
【秋に見るべき絶景ランキング2023】
※順位、名称、所在地域の順に記した。
1位:竹田城跡 兵庫県
2位:仁淀川 高知県
3位:湯田貯砂ダム 岩手県
4位:清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)千葉県
5位:備中松山城 岡山県
6位:新舞子海岸 兵庫県
7位:鳴門海峡の渦潮 徳島県
8位:大田子海岸 静岡県
9位:国営ひたち海浜公園 茨城県
10位:千畳敷カール 長野県
1位:竹田城跡 兵庫県
栄えある1位に輝いたのは、国指定重要文化財(史跡)である竹田城跡。標高353.7mの古城山(兵庫県)山頂に位置する竹田城の史跡で、廃城から約400年を経ているが、石垣がほぼそのままの状態で残っていて、現存する山城として日本屈指の規模を誇る。
9月から11月頃の良く晴れた朝には、周辺に濃い霧が発生。その朝霧に囲まれた様子が、まるで雲海の中に城が浮かんでいるように見えることから”天空の城”や”日本のマチュピチュ”と呼ばれ注目を集めている。
2位:仁淀川 高知県
2位は、高知県のほぼ中心を流れ、青く透き通ったその美しさから”仁淀ブルー”として知られる仁淀川。国土交通省が実施する全国の一級河川水質調査で2010年からの10年間で8回も1位に選ばれるほど、水質が優れた河川である。
美しく幻想的なブルーが見られる滝壺「にこ淵」や、透明度の高い渓谷と紅葉のコラボレーションが楽しめる「安居渓谷」など、いくつもの絶景スポットがある。時間帯や光の角度で青や緑に変化する色彩の違いも魅力のひとつ。特に9月中旬頃がもっとも美しく見えるのだとか。
3位:湯田貯砂ダム 岩手県
3位にランクインした「湯田貯砂ダム」は、秋田県と岩手県の県境に位置する「錦秋湖」の上流に建設されたダムである。放流された水が巨大な滝のカーテンのように見える絶景スポットで、通称「錦秋湖大滝」と呼ばれている。
ダムの水位が低下する7月~10月上旬に滝が現れ、一般開放される。ダムの堤体内の通路から(滝の内側から)見学することも可能だ。
4位:清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)千葉県
清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)は、幻想的な風景が撮影できるとSNSで話題のスポット。亀岩の洞窟に差し込む光がまるでスポットライトのように濃溝の滝を照らし、その光が水面に反射して横向きのハート形を描き出す。
ちなみに1年で特にこのハート形が美しく見えるのが3月と9月のお彼岸前後。良く晴れた日の早朝がねらい目とのこと。
また、清水渓流広場には、遊歩道が整備されていて、初夏にはホタルが飛び交い、秋には紅葉の散策もできる名所である。
※2023年10月現在、ハート形に見えやすい洞窟正面付近は崩落の危険があるため立入禁止
5位:備中松山城 岡山県
5位の備中松山城は、江戸時代以前からの天守が現存する12城のひとつで、国指定重要文化財(建造物)に指定されている唯一の山城。標高約480mの臥牛山頂上付近に築かれている。
「日本三大山城」にも数えられ、秋には雲海に浮かぶ幻想的な姿を望むことができる。雲海は9月下旬~4月上旬の明け方5時半から8時頃までが見頃。なかでも10、11月は比較的発生率が高く、濃い雲海が期待できるのだとか。
6位:新舞子海岸 兵庫県
春には潮干狩り、夏には海水浴でにぎわうスポット「新舞子海岸」が6位にランクイン。ここは、瀬戸内海国立公園内に属する景勝地で関西随一の遠浅海岸で、干潮時には浜辺から約500m、東西約1.5kmの広大な干潟が現れる。
気象条件が揃えば、秋から冬にかけて、干潟に残った水面に朝日や夕日の光が反射して、ピンクやオレンジに染まる絶景が見られるという。その様子が、まるでウユニ塩湖(ボリビア)のようだとSNSで話題となっている。
7位:鳴門海峡の渦潮 徳島県
7位は、鳴門海峡の渦潮。渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差から、激しい潮流が発生することにより渦ができる自然現象。見るタイミングによって渦の大小はさまざまで、春と秋の大潮時が最大級の渦が見られるシーズンだという。
なかでも9月から11月は直径20~30mにも達する、世界一の大きさといわれる渦潮が見られるチャンス。鳴門海峡を横断する大鳴門橋の車道下に設置された海上遊歩道「渦の道」や観潮船からダイナミックな絶景が楽しめる。
8位:大田子海岸 静岡県
大田子海岸は、「日本の夕陽百選」にも選定されるほど夕陽が美しく、”日本一の夕陽のまち”を掲げる西伊豆町の中でも屈指の夕陽スポットだという。沖に、大小2つのコブからなる田子島と、「メガネッチョ」と呼ばれるゴジラのような奇岩があるのが特徴。
春分、秋分の日の前後が夕陽の見頃で、田子島の2つのコブの間にメガネッチョが挟まれるように見える位置で眺めた時、夕陽がメガネッチョに重なるように沈むそうだ。
9位:国営ひたち海浜公園 茨城県
9位は、約215haの広大な敷地に美しい花々が咲き誇る自然美豊かなスポット「国営ひたち海浜公園」。秋口に見頃となるのは、まん丸でモコモコとした見た目がかわいらしい植物「コキア」。
同公園内には、約3万3000本のコキアが植栽されていて、10月中旬に色鮮やかに紅葉するという。あたり一面が赤色の世界に染まる光景は見応え抜群なのだとか。
10位:千畳敷カール 長野県
10位の千畳敷カールは、標高約2600mの中央アルプスに広がる絶景スポット。カールとは、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のこと。植物の彩りや雪景色など、季節ごとに表情を変える自然の風景が魅力で、一年を通して楽しめるスポットだ。
標高の高さから秋の訪れも早く、9月下旬から紅葉が色づき始めるため、一足先に秋を感じられるのも魅力。白い岩肌と赤、黄、橙などの色鮮やかな植物のコントラストは圧巻。地上約120mを進むロープウェイからパノラマの絶景を臨む、空中散歩をすることも可能だ。
※自然保護のため一般車両の乗り入れは禁止。駒ヶ根高原の駐車場にマイカーを止め、バス、ロープウェイを使用して千畳敷カールに入る必要がある。
季節の花や紅葉をはじめ、秋に見頃となる多くの絶景が名を連ねたランキング。これを参考に、普段の生活ではなかなか味わうことの出来ない絶景を目的地にして、秋のドライブを計画してみてはいかがだろうか。
【じゃらん まるで別世界!秋に見るべき絶景ランキング 調査概要】
調査対象:47都道府県在住20代~50代
有効回答数:1035名
調査実施期間:2023年7月28日(金)~7月31日(月)
調査機関:インテージ(調査主体:リクルート)
調査方法:『じゃらん』掲載情報を中心にピックアップした絶景スポットの中から、まるで別世界だと思うスポットを 3つまで選択。(インターネット調査)