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最終更新日:2023.10.03 公開日:2023.10.03

ポール型LED誘導灯で高速への誤進入を防ぐ? 道央道・苫小牧西ICでUターン促す実証実験中

2023年9月19日、NEXCO東日本北海道支社は光を活用した「ポール型LED誘導灯」の開発を発表した。この誘導灯を使い、高速道路の通行止めに気付かず料金所を入ってしまう前に、クルマにUターンを促すための実証実験を、道央自動車道・苫小牧西ICで行う。

文=KURU KURA編集部

資料=NEXCO東日本北海道支社

通行止めの料金所誤進入防止を前提に、ポール型LED誘導灯を開発

NEXCO東日本北海道支社は、(株)ネクスコ東日本イノベーション&コミュニケーションズ、NPOの365ブンノイチ、non-classic(株)と共同でポール型LED誘導灯を開発したと発表した。同社に問い合わせてみたところ、通行止めに気づかず料金所を通過してしまう「誤進入」を防ぐことが、LED誘導灯を開発した背景だという。

苫小牧西ICでは料金所の通過後に行き先の通行止めに気が付くケースが多発している(画像:NEXCO東日本北海道支社をもとに作成)

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同社では、既存の情報板などでは、通行止めの知らせを見逃されやすいという。このため、新たな対策が検討された。

苫小牧西ICでポール型LED誘導灯の実証実験を実施(画像:NEXCO東日本北海道支社)

そして、開発されたのが、ポール型LED誘導灯だ。料金所前に設置し、光の表現でUターンを促す。

苫小牧西ICでポール型LED誘導灯の実証実験を実施(画像:NEXCO東日本北海道支社)

情報板を見逃しても、料金所の前で “何か違う状態” をドライバーの五感で感じてもらい、改めて情報板などを確認するよう促す。そして、行き先の方面が通行止めになっていたとき、スムーズに引き返せるように光で分かりやすく誘導する。

10月6日から実証実験を開始

ポール型LED誘導灯の昼間と夜間(画像:NEXCO東日本北海道支社)

NEXCO東日本北海道支社では、道央自動車道・苫小牧西ICで、ポール型LED誘導灯の実証実験を10月6日13時から開始予定だ。苫小牧西ICには、料金所前にロータリー形式の転回場があり今回の実証実験に適していたため、白羽の矢が立ったという。

このため、今回の実証実験でよい成果がみられた場合にも、この誘導灯の効果を発揮するには料金所の前に転回スペースが必要になる。この点では採用できる料金所は限られるが、さまざまな取り組みをしていくことは重要だ。今回のポール型LED誘導灯の実証実験をもとに、その他の取り組みも活発化することを期待したい。

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