進む圏央道4車線化。一部区間は2022年度末開通予定
国交省、NEXCO東日本等は、圏央道の4車線化事業についての連絡調整会議を開催。公開された資料によると、久喜白岡JCT~幸手IC、境古河IC~坂東ICは2022年度末、幸手IC~五霞IC、つくば中央IC~牛久阿見IC、阿見東IC~稲敷IC、神崎IC~大栄JCTは、2024年度末の開通を目指しているという。一方、工事に遅延が生じている区間は、2025年度~2026年度の開通になりそうだという。
圏央道、4車線化事業の調整会議を開催
C4 圏央道・久喜白岡JCT~大栄JCT間で進められている4車線化事業について、国交省とNEXCO東日本は3月29日、埼玉県、茨城県、千葉県の関連部署を交えて第1回連絡調整会議を開催した。当該会議では、4車線化事業の進捗状況や開通見通しなどの報告が行われた。それによると、当該区間延長92.2kmのうち現在は約8割の区間が工事着手しており、つくばJCT~つくば牛久IC(延長1.5km)の工事に関しては完成済みだという。
そのうち、4車線から2車線への絞り込み部において、平日の夕方を中心に慢性的な渋滞が発生している久喜白岡JCT~幸手IC(延長8.5km)と境古河IC~坂東IC(延長9.1km)については、2022年度末の開通を目指すとされた。
幸手IC~五霞IC(延長4.2km)、つくば中央IC~牛久阿見IC(延長11.9km)、阿見東IC~稲敷IC(延長6km)、神崎IC~大栄JCT(延長9.7km)では、土木工事・橋梁工事を実施中。2024年度までの開通を目指している。
一方で、進捗に遅れが生じている区間もある。五霞IC~境古河IC(延長6.9km)、坂東IC~つくば中央IC(延長19.4km)、牛久阿見IC~阿見東IC(延長5.9km)、稲敷IC~神崎IC(延長10.6km)は、新型コロナの影響による借地協議の自粛や橋梁設計の入札不調などが発生。橋梁架設計画の見直しも行われており、これによる工事の施工期間増加も発生したことから、2024年度末までの開通に影響が出ている状況だという。そのため、各自治体の協力のもと借地協議などを加速するとともに、今後は2025年度~2026年度までの開通に向けて事業を進めていくとのこと。ただし、開通見通しについては、借地協議や橋梁設計の入札などが速やかに完了することが前提であるという。
当該4車線化事業は、渋滞解消や交通事故による全面通行止めリスクの低減、地域経済の活性化、埼玉県~茨城県~千葉県の交通ネットワーク向上などの効果が見込まれている。