コロナ沈静化後も、大型連休の高速道路休日割引はなし。渋滞対策のため
新型コロナ対策が落ち着いた後も、GW、お盆、年末年始の高速道路の休日割引は適用除外が続くことになった。国土交通省、NEXCO等高速道路各社によると、交通集中が見込まれる時期の渋滞激化を防ぐことが目的という。
2022年度以降、大型連休の休日割引は適用外へ
渋滞のイメージ © oka – stock.adobe.com
高速道路では、これまでETCを装着した普通車と軽自動車限定で土日・祝日の休日割引が実施されてきた。地方部の高速道路および一般有料道路を休日の0時~24時に通行した場合、3割引となるものである。
ただし、新型コロナ感染対策が始まってからは、大型連休などに休日割引が適用外になったこともあった。その結果、休日割引が適用外となった2021年度年末年始期間の交通量と渋滞件数は、新型コロナ対策以前で割引のあった2019年と比べてかなり減少した。
では、新型コロナ対策が落ち着いたら、大型連休の休日割引も復活するのかというと、そうはならないようだ。
これは、社会資本整備審議会の道路分科会、国土幹線道路部会から、2021年8月4日に「繁忙期等の交通の集中が見込まれる時期等においては、渋滞の激化を避けるため、休日割引を適用しないことについて検討する必要がある」との指摘があったためだ。これを受けた国土交通省が、高速道路会社各社に割引適用外の検討を依頼。結果、2022年度以降はGW、お盆、年末年始の休日割引が適用外となることが決定した。
ユーザーにとっては少し残念な結果かもしれないが、渋滞緩和を考えれば仕方ないともいえそうだ。2022年度の適用除外日と対象道路の詳細は、以下の通りである。
【2022年度の休日割引適用除外日一覧】
GW:2022年4月29日(金)~5月1日(日)、5月3日(火)~5日(木)、5月7日(土)~8日(日)
お盆:2022年8月11日(木)、13日(土)~14日(日)
年末年始:2022年12月31日(土)、2023年1月1日(日)~3日(火)
【対象道路一覧】
NEXCO東日本:地方部の高速道路および一般有料道路(一部除く※)
NEXCO中日本:地方部の高速道路および一般有料道路(一部除く※)
NEXCO西日本:地方部の高速道路および一般有料道路(一部除く※)
※大都市部の高速道路および以下の道路・区間は対象外
E14 京葉道路、E83 第三京浜道路、E83 横浜新道、E16 横横道、C4 圏央道(茅ヶ崎ジャンクションから久喜白岡ジャンクションまでの区間)、C2 名二環、京滋バイパス、E89 第二京阪道、E93 第二神明道路、E90 堺泉北道路、E91 南阪奈道路、E92 第二阪奈道路、E58 沖縄道
本四道路:E28 神戸淡路鳴門道、E30 瀬戸中央道、E76西瀬戸道
宮城県道路公社:E45 三陸道(仙台松島道路)
2023年度以降の休日割引除外日については、今後決まり次第発表される予定だ。