子供の安全を守りたい──私が気になる車のニュース 2021-2022
2021年は、引き続き新型コロナの影響を受けながらも、一方で東京オリンピック2020が開催されるなど、日常生活への回帰が感じられた一年であった。外出の機会が戻ってきたことで、交通安全の重要性を改めて考える機会ともなったこの一年。私自身は、FMの番組でも取り上げていただいた子供の事故に関する2つの記事が、記事をまとめながらとても印象に残った。21年のまとめとして、簡単にだが振り返ってみたい。
2021年も新型コロナウイルスの影響により、生活が左右された一年だった。2019年の新型コロナのパンデミック以降、緊急事態宣言が断続的に実施され、それにともないイベントの中止も相次いだ。外出自粛がウイルスから身を守るための手段のひとつとはいえ、「中止」の表記を見ることが当たり前のようになってしまったことには物寂しさも感じていた。しかし、今年は徐々に私達が日常生活を取り戻しつつあった年でもあると思っている。
さまざまな感染予防対策のもと東京オリンピック2020が開催されたことは、その筆頭ともいえるだろう。イベントにともなう会場付近の通行規制情報をまとめるのも、随分と久しぶりだった。そして、記事の注目度を見て改めて、人の動きには交通情報が欠かせないのだということを感じた。移動するのが公道である以上、ドライバー、歩行者ともに交通安全への意識もまた欠かせないものである。
そのことを実感したのは、あるラジオ番組への出演がきっかけだった。今年の5月と7月に、くるくらの記者としてクロスFM「MISHMASH FRIDAY~金ズマ~」の「Smile Driving~広げよう、安全運転の輪~」というコーナーに出演させていただく機会があった。交通安全に関わる話を毎週、ゲストとともに話していくというコーナーで、子どもの交通安全に関わる次の2記事を取り上げてもらえたのだ。
「子どもの交通事故が春先に増加する。最多の「魔の7歳」、その理由とは?」(https://kurukura.jp/safety/200207-70.html)、「車内置き去りに注意!真夏はわずか10分でも命の危険」(https://kurukura.jp/car-life/210702-70.html)は、いずれも子どもの命を守るために必要な注意点を統計や実証実験の結果をもとにまとめた内容。特に「魔の7歳」では、通学路で起こり得る子どもの交通事故の危険性や原因を詳しく記している。子ども達の在宅学習が通常登校へと戻り、公道の一人歩きが増えた。公園で遊ぶ姿も見受けられるようになった。クロスFMで取り上げてもらえたことには、日常生活を取り戻しつつある中で、交通安全への意識向上も不可欠であるということの証のように思えた。
近年、新しい移動手段として注目を集めている電動キックボードも、 “免許不要” の法改正案が来年に提出されるという。このことからも、交通安全への意識はさらに高まっていくのではないだろうか。中世時代のペストを彷彿とさせるようなパンデミックを経験した今、何が起こるか分からないという気持ちはこれまで以上に高まっているはずだ。だからこそ、自分で意識をすれば危険を防ぐことができる「交通安全」について、来年もさまざまなデータを参考に啓発していければと思っている。