菰田潔のなるほど運転レッスン(第17回)|まっすぐ走る
こんにちは、菰田潔です。私と一緒に『今さら人に聞けない運転の基本』を動画でおさらいしてみませんか? ひとつひとつチェックしていけば、きっといまより運転がうまくなりますよ! 連載第17回は、まっすぐ走る方法について解説します。
まっすぐ走るためには、肩や腕に力を入れずリラックスして運転しましょう
「まっすぐに走るなんて誰でもできる」そう思われるかもしれませんが、高速道路でふらついている車を結構見かけませんか? 運転姿勢やハンドルを握る意識に気を配って、安全運転の基本「まっすぐに走る」をマスターしましょう。
まっすぐ走るなんて誰でもできるじゃない、と思うかもしれませんが実際に高速道路や幹線道路など、わりと流れが速い道を走っている時に、ふらついたクルマというのを結構見かけますよね。
では、どうすれば、ふらつかずに走ることができるのか。まずは運転姿勢から見直してみましょう。ハンドルに近すぎるのも駄目ですし、遠すぎるのも駄目なんです。丁度良い距離が必要です。その上で、肩や腕に無駄な力が入らないようにリラックスして運転することが大切です。
ハンドルの “遊び” を意識して操作するようにしましょう
まず、走行中は手のひらでハンドルのリムの部分を前に押すような感じで持ちます。そして、まっすぐ走る時の注意点としては、ハンドルを無暗に動かさないようにするということなんです。
ハンドルには、ほんの少しだけ “遊び” があります。この遊びの部分が、ハンドルを切ってもクルマが動かない範囲なんです。そして、遊びが終わってから、もう少しハンドルを切るとクルマが動く。そういう意識を持って運転すると、まっすぐ走れるようになります。遊びを超えて動かしてしまうと、クルマがふらつく。その感触は、実はハンドルからフィードバックされる手のひらの手ごたえで感じることができます。手ごたえが軽い時には、クルマは動きません。少し重くなった時に動く、その感触を掴んでください。
走行中は、ドアミラーで車体と白線の間隔を確認するようにしましょう
実際に走っている時には、近くではなくなるべく遠くを見るようにしましょう。また、ドアミラーを確認して自分のクルマの車体と白線の間隔が広がったり狭まったりしていないかということをチェックすると、フラついているかどうかの確認になります。まっすぐ走るということは安全の第一歩なんです。今一度、ご自身の走り方を確認してみてください。
<プロフィール>
菰田潔(こもだ・きよし)
多くの運転講習会で講師を務めるモータージャーナリスト。その理論的で分かりやすい教え方から “プロフェッサーこもだ” とも呼ばれることも。
※この記事は2013年7月に公開した動画を元に再編集したものです。