休日はバイクが普通車の半額!? 来春から二輪の高速料金割引へ
国土交通省とNEXCO3社は、ETC搭載の二輪車を対象とした高速料金の割引制度を、2022年4月から期間限定で導入すると発表した。土日・祝日は37.5%割引となり、これが適用されると高速道路の通行料金は普通車の半額相当になる。ただし、100km以上の利用、事前申し込みなどの条件がつく。
休日、ETC搭載、利用距離100km以上等、条件に注意
二輪車の高速道路料金は、軽自動車と同一のため、道路負荷を考慮すると割高だとの声が多く上がっていた。そんな中、国土交通省とNEXCO3社は、二輪車の高速道路料金について割引拡充を検討していたが、6月22日、期間限定で二輪車の定率割引制度を実施すると発表した。
新たな割引制度は、二輪車の利用促進や地域の活性化、観光振興などを目的として、来年4月から11月までの間、週末などの土日・祝日に導入される。対象は、ETCまたはETC2.0が搭載されている二輪車で、100km以上利用する場合に定率37.5%割引が行われる。前述の通り、二輪車は「軽自動車等」に分類され、普通車の2割引きに設定されていたが、今回の37.5%割引により、普通車の半額に相当することになる。ただし、利用には事前にインターネットで利用日を指定して申し込む必要がある。割引実施方針の概要については以下の通り。
【二輪車定率割引の実施方針概要】
対象車両:ETC及びETC2.0を搭載した二輪車
対象期間:4月~11月の土日、祝日
対象道路:NEXCO3社(東日本、中日本、西日本)が管理する高速道路
申込方法:事前にインターネットで利用日を指定して申し込み
割引率:100kmを超える走行を対象に37.5%
開始時期:2022年4月
国土交通省道路局高速道路課によると、一般的な観光シーズンである4月から11月を対象期間に設定したことで、高速道路を利用した観光振興を図ることができると考えているという。また、対象車両がETC搭載車に限定されているが、これは四輪車に比べてETC利用率が少ない二輪車へのETC普及推進も目的にしているためだ。
現行の割引制度との併用や割引要件、申し込み方法の詳細などについては、現在審議中とのことで、決定次第随時アナウンスしていく予定とのことだ。