渋沢栄一記念館も便利に。3月28日、寄居PAと矢板北PAに新スマートIC開通
NEXCO東日本は2021年3月28日、E17関越道・寄居PA(上)とE4東北道・矢板北PA(上下)に新たなスマートICが開通すると発表した。地域経済や観光地の活性化が期待される。大河ドラマで話題の「渋沢栄一記念館」や、20万株のレンゲツツジで有名な「八方ヶ原」へのアクセスも便利になる。
ドラマで話題の渋沢栄一の記念館も行きやすくなる
E17関越道・寄居PA(上)とE4東北道・矢板北PA(上下)に、3月28日(日)15時から新たなスマートICが開通する。今回開通する寄居スマートIC(上)は埼玉県で5か所目、矢板北スマートIC(上下)は栃木県で4か所目のスマートICとなる。
この開通で期待できるのは、次の4つのメリットだ。
【寄居・矢板北スマートICの開通で期待される4つの具体的メリット】
・交通面のメリット
当該地域の従来の最寄りICへ集中していた交通がスマートICへ分散することで、混雑緩和が見込める。また、周辺住民等の交通利便性が高まる。
・産業面のメリット
高速道路を利用した輸送が便利になるため、既存工場からの物流の効率化やスマートICの利用を前提とした企業の地域参入など、地域経済の活性化と雇用強化につながる。
・観光面のメリット
当該地域へスマートICで直接降りることが可能になることで、アクセス性が高まる。それにより、観光客の増加など観光地の活性化が期待できる。
・防災支援におけるメリット
災害発生時の大動脈となる高速道路の出入り口が確保されることにより、周辺地域からの物資輸送や人命救助等、災害時において大きく貢献できる。
観光面では、寄居スマートICからは、2021年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公である渋沢栄一の「渋沢栄一記念館(埼玉県深谷市)」、矢板北スマートICからは、総面積982ヘクタールにも及ぶ「県民の森(栃木県矢板市)」や例年4月下旬~6月中旬に20万株のレンゲツツジが咲き誇る「八方ヶ原( 栃木県矢板市)」などへのアクセスがしやすくなる。
スマートICとは、ETC専用の簡易型IC
スマートICとは、ETC専用の簡易型ICのことだ。高速道路へのアクセス改善を目的に2006年から本格導入されており、現在では全国130か所以上で運用されている。スマートICには、SAやPAに設置される「SA・PA接続型」と高速道路本線に直接アクセスする「本線直結型」の2種類があり、今回開通するのは「SA・PA接続型」で、24時間利用可能だ。
通常のICとの違いは、ノンストップ通行ができないため、必ず開閉バーの手前で一旦停止する必要がある。また、ETC車載器専用のため、現金やクレジットカードでの支払いには対応していない。スマートICによっては、通行可能車種や営業時間に制限が設けられている場合もあるので、事前に調べておくとよいだろう。