高速道路のSAに案内ロボット登場!新型コロナ対策で試行
NEXCO西日本と西日本高速道路サービス・ホールディングスは、ロボットを活用したSAのインフォメーションでのリモート案内の試行を、2021年3月1日から開始した。高速道路では初の試みで、SAにおける新型コロナ対策として利用者とスタッフ双方の安全、安心を推進するものとして導入された。
テレビ会話機能搭載のロボットで非接触案内
高速道路のSAでは初の試みとなるリモート案内が、E1 名神高速道路・大津SA(上)と、E2山陽自動車道・宮島SA(上)で3月1日から始まった。この試みは、NEXCO西日本と西日本高速道路サービス・ホールディングスが試行運用として実施しているもの。道路案内や観光情報など利用者からの問い合わせに対してリモートで対応することで、人と人が対面する状況を減らし、コロナ禍のSAにおける「安全・安心」な環境づくりを目的としている。
導入されたのは、テレビ電話機能を搭載したロボット「temi(テミ)」(幅35cm、奥行き45cm、高さ100cm)が1台ずつで、temiのタッチパネルを操作して問い合わせをすると、モニターを介したリモート対応でバックヤードにいる案内員が応対する仕組みだ。稼働時間などの詳細は以下の通り。
【temi導入SA及び稼働時間 概要】
設置SA①:E1名神高速道路・大津SA(上)
時間:平日9時~17時/土日祝9時~19時
設置SA②:E2山陽自動車道・宮島SA(上)
時間:平日9時~17時/土日祝9時~18時
試行運用は、利用者の多いGW等を含めた約1年を予定しているという。試行運用後の状況について、西日本高速道路サービス・ホールディングスの広報に話を聞いた。「当初は初めてのモニター越し案内に、案内員も戸惑いがありました。しかし、試行運用開始から約半月が経過した今では徐々に業務にも慣れ、利用者からもこの新サービスに対して概ね理解を得られている感触があります」と話してくれた。また、利用者にtemi使用前の消毒協力を呼びかけ、スタッフによるタッチパネルへの消毒も日々徹底しているとのことだ。
今後は、交通情報(アイハイウェイ)の提供、料金検索機能の追加を行っていく方針だ。さらに、今回の試行運用の結果を検証しながら、上下線への設置などを行い、業務の効率化を目指していくという。