国交省が「発炎筒」誤使用の注意喚起。子どもの誤使用に気をつけて!
駐車中に幼児が発炎筒を発火させ、クルマを全焼させる事故が発生したことを受けて、国土交通省(以下、国交省)は「発炎筒」の誤使用への注意喚起用チラシを公開した。同省では、子どもが誤って発炎筒を使用した場合は大変危険であるとし、くれぐれも子どもが触れることがないように注意するよう呼びかけている。
発炎筒の誤使用はやけどや火災のおそれがある
報道によると、今年1月に福岡県のドラッグストアの駐車場でクルマが燃える火事が発生した。出火の原因は、子どもが発炎筒を取り出して遊ぶうちに火がついたことだという。幸いけが人は出なかったものの、国交省ではこの事故を受けて、再発防止の観点から発炎筒の使用上の注意を呼びかけるチラシを作成。2月17日、同省Webサイトにて公開した。作成したチラシには、子どもに触らせないようにするほか、車内やトンネル等では発炎筒を使用しないようにするといった使用上の注意が記されている。
同省では、今後は関係団体を通じてユーザーに注意喚起と周知徹底を図っていくという。発炎筒の使用上の注意については、以下の通りだ。
【発炎筒の使用上の注意】
・お子さまには、絶対にさわらせないでください。いたずらなどで発火するおそれがあり、大変危険です。
・燃料などの可燃物の近くで使用しないでください。引火して、やけどなどにより、重大な障害を受けるおそれがあり危険です。
・点火は必ず車外で行ってください。また、使用中は、顔や身体に近づけないでください。やけどなどにより重大な障害を受けるおそれがあり危険です。
・トンネル等の煙がこもる様な場所で使用しないでください。煙で視界が悪くなり、他車の走行の妨げとなり事故をまねくおそれがありますので、トンネル等では非常点滅表示灯(※)を使用してください。
※ハザードランプの正式名称
また、同チラシでは、火気を使用しないLEDを用いた非常信号用具も発炎筒の代わりとして有効であると案内している。
【お詫びと訂正】公開時、非常点滅表示灯の記載に一部誤りがありましたので、正しい表記に修正いたしました。お詫びして訂正させていただきます。