本音はやっぱり車が欲しい!? 車の利用実態調査
事故車の買取専門店「事故車王」を運営するサンタコーポレートが、車を月に数回以上運転する20代~60代男女を対象に「車の利用実態」に関する調査を実施した。カーシェアやカーリース利用者が想像以上に少ないことや、本音ではマイカーに憧れているという人が多かったという興味深い結果を紹介する。
よく聞く車の新サービス、あまり人気がない?
事故車買取王を運営しているサンタコーポレートが、車を月に数回以上運転する20代~60代男女1024人を対象に、クルマの利用実態に関する調査を実施した。
まず、車の用途について質問したところ、「買い物」が87.2%と最多、次いで「家族の送迎」が52.6%、「通勤」が45.9%、「旅行」が43.0%、「気分転換」が23.1%、「仕事」が21.3%という結果となっている。※回答は複数回答可
次に、どのような方法でクルマを利用しているかという質問に対しては、「新車を購入」が66.7%、「中古車を購入」が27.1%という結果となった。驚いたのは、「レンタカー」が2.1%、「カーシェア」が1.9%、「リース」が0.7%と、近ごろ注目されているサービスだが、利用者はまだ非常に少ないということだ。月に数回乗る人にとって、カーシェアなどは利用しやすそうなイメージがあったが、実際に使っている人の割合は少ないのかもしれない。
全体の約4分の1を占めた「中古車を購入した人たち」が中古車を選んだ理由は、「費用を安く抑えるため」が77.6%、「新車にこだわりがない」が23.8%、「新車にない車種だった」が10.5%と、こちらは分かりやすい結果となっている。
車には乗るが、持たない派の本音
車を買わない理由については、「利用頻度が低い」が48.4%と最多で、次いで「購入費・維持費がない」が40.6%、「駐車場所がない」が32.8%、「車がなくても不便ではない」が32.8%、「車に興味がない」が12.5%という結果となっている。そこまで利用頻度が高くない人は、愛車を持つ必要はないと考え、代わりにレンタカーやカーシェアなどを利用しているのだろう。そのようなサービスを含め、現在の車の利用手段に満足している人は23.4%、ある程度満足している人は54.7%、満足していない人は21.9%という結果となった。
次の質問では、実際に自家用車は欲しいかという直球の質問をすると、「とても欲しい」が32.8%、「どちらかといえば欲しい」が40.6%、「どちらかというと欲しくない」が17.2%、「まったく欲しくない」が9.4%という結果になっている。月に数回は運転する人にとって、7割近くの人がレンタカーやシェアカー、リースでは満足できず、やはりマイカーに憧れているという気持ちが伝わってくる。
これから先も、車は必要な存在
アンケート調査の締めくくりは、今後の車との付き合い方について。これからの時代に自家用車は必要ないか? との問いに対し、必要ないと考える人が26.3%、必要だと考える人が73.7%という結果になった。回答者からさまざまなコメントが寄せられる中、公共交通機関の充実が意見を左右する最も重要なポイント、という指摘が最も的を射ていそうだ。
最後に、自家用車を所有していない人を対象に、今後、どのような条件であれば車を買う可能性があるかを質問している。回答は、「車が必要な地域に引っ越した場合」が45.3%、「金銭的な余裕があれば」が28.1%、「家族が増えた場合」が23.4%、「勤務先・就職先が変わった場合」が21.9%となっている。
今回の調査結果で、自家用車以外の方法で車を利用している人でも、本音は自家用車が欲しいと思っている人が多いことが分かった。
意外だったのが、調査対象となった「月に数回は運転する人」にとって、シェアカーやリースを利用する人が非常に少なかったということだ。近ごろよく耳にするようになったこれらのサービスだが、もっと使いやすい工夫などが必要なのかもしれない。
また、将来的に車が必要と考える人が、本音ではマイカーが欲しいと考える人と同様に7割以上もいたことには驚いた。まだまだマイカー需要は根強そうだ。
調査概要:「車の利用実態」に関する調査
調査日:2023年3月9日(木)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1024人
調査対象:車を月に数回以上運転する20代~60代男女
モニター提供元:ゼネラルリサーチ