SA・PAランキング2023。人気の理由は観覧車や温泉施設など?
SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)は近年、ショッピングモールや遊園地が併設されるなど、休憩利用やおみやげの購入だけでなく、ドライブの目的地としても注目されている。そんなSA・PAの中から「1日楽しめる」というテーマで選出されたランキングが発表された。上位にランクインしたSA・PAを紹介しよう。
SA・PAランキング2023! 1日遊べると評価されたのはどこ?
旅行情報誌『じゃらん』は、自社アンケート結果に基づき、1日遊べるSA・PAランキングのトップ10を発表した。全国の20~50代が1日楽しめそうだと思うSA・PAを選出したアンケートの結果だけあって、さまざま施設を有した複合型のSA・PAが目白押しだ。
【1日遊べるSA・PAランキング2023】
※順位、施設名、高速道路名を順に記した。
1位:刈谷PA(上下) 伊勢湾岸自動車道
2位:川島PA(下) 東海北陸自動車道
3位:EXPASA富士川(上) 東名高速道路
4位:淡路SA(上下) 神戸淡路鳴門自動車道
5位:那須高原SA(上) 東北自動車道
5位:藤岡PA(上) 上信越自動車道
7位:EXPASA多賀(下) 名神高速道路
8位:羽生PA(上) 東北自動車道
9位:金立SA(上下) 長崎自動車道
10位:吉野川SA(上下) 徳島自動車道
ランキングのトップ10に入ったSA・PAは、一体どのようなSA・PAなのだろうか。それぞれのSA・PAの特徴を紹介しよう。
1位 伊勢湾岸道・刈谷PA(上下)
栄えある1位に輝いたのは、伊勢湾岸道・刈谷PA(上下)。刈谷PAは、高速道路からも一般道からも利用できるハイウェイオアシスを併設しているのが特徴。
売店や飲食店では、名古屋めしの代表格ともいえる「味噌煮込みうどん」や岡崎名物「八丁味噌」を使用した「八丁味噌担々麺」など、東海の名物グルメが味わえる。
ハイウェイオアシスには、高さ60mの大型観覧車、サウナやヨガを楽しめる温泉施設「天然温泉かきつばた」。隣接する「岩ケ池公園」には、ゴーカートやメリーゴーランドなど、さまざまな施設が設けられている。
また、2022年4月にエレガントな古代ヨーロッパスタイルにリニューアルされた「デラックストイレ」も話題。PAのトイレとは思えない洗練された、豪華な内装が施され、ゆっくりとくつろげる空間なのだとか。
2位 東海北陸道・川島PA(下)
2位にランクインしたのは、東海北陸道・川島PA(下)。上り線側は、トイレと自販機のみだが、下り線側はハイウェイオアシス「オアシスパーク」に隣接している。
オアシスパークは、大きな観覧車、水遊びができる広場やすべり台のある「アクアプレイランド」、ブランコなどの遊具、巨大迷路など、レジャーの目的地になりうる施設が充実。
岐阜県の名産やグルメが充実したフードコート。手ぶらバーベキューが楽しめる「BBQキャンバス」、キッチンカーエリアなど、食事もさまざまな種類が楽しめる。
また、季節の花々が咲く庭園「木曽川水園」の散策はドライブ途中の休憩や気分転換にもいいだろう。
3位 東名高速・EXPASA富士川(上)
東名高速・EXPASA富士川(上)は、富士山、駿河湾を臨む絶景が見られるSAとして名高い施設。それだけでなく、「道の駅 富士川楽座」を併設している。
「道の駅 富士川楽座」には、オリジナル作品が楽しめる本格的なプラネタリウムや、工作・科学実験・クラフト教室・室内アスレチックが体験できる施設「どんぶら」、隣接する大観覧車「フジスカイビュー」など、まるでテーマパークのような施設が集まっている。
また、地元産のしらすや干物、わさびやお茶など、海の幸から山の幸まで豊富な特産品を取りそろえるショッピングコーナーも人気なのだとか。
4位 神戸淡路鳴門道・淡路SA(上下)
4位は、本州側から明石海峡大橋を渡ったところに位置する神戸淡路鳴門道・淡路SA(上下)。
淡路島のランドマークともいえるサービスエリアで、目印の特大観覧車では、明石海峡大橋などが一望できる絶景空中散歩を約15分間楽しめる。
隣接する「淡路ハイウェイオアシス」には、淡路牛、淡路島たまねぎなど、ご当地の名物が揃ったフードコート、売店があり、食事やおみやげの購入にももってこいなのだとか。
さらには、棚田や淡路の花畑をイメージした庭園「花の谷」、約50000平方mもの広さを誇る芝生広場、展望テラスなどがあり、ゆっくりとくつろぐことができる。
5位 東北道・那須高原SA(上)
リゾート感あふれる雰囲気が魅力的な東北道・那須高原SA(上)は、5位にランクイン。
シンボルとなっている「トロリーバス」は、サンフランシスコの街中を走っていた車両をそのままカフェスペースに改装したものだとか。ここでは、車窓から那須高原の山々を臨みながら、トロリーバスをかたどった「トロリーバスワッフル」などを楽しめる。
木立に囲まれた遊歩道もあり、那須連山を眺めながら森林浴をすれば、ドライブの疲れも癒されるだろう。
もちろん、レストラン、ショッピングエリア、野菜市場など、地元の食材を揃えた、さまざまなショップも充実しているそう。
5位 上信越道・藤岡PA(上)
同率5位は、群馬県藤岡市に位置する上信越道・藤岡PA(上)。藤岡PA自体は、トイレのみが設置されたシンプルなPAだが、「道の駅 ららん藤岡」が併設されている。
ららん藤岡には、観覧車やメリーゴーランドのあるミニ遊園地「メルヘンプラザ」や、夏は噴水で水遊びができる「ふれあい広場」など、子ども連れのファミリーに人気のスポット。そのほか農産物の直売所など、多彩なグルメやショップも設けられている。
7位 名神高速・EXPASA多賀(下)
名神高速・EXPASA多賀(下)は、中央館・北館・南館の3棟からなる大型SA。
中央館、南館では、ショッピングコーナーやフードコートにおいて滋賀・近江のご当地食材を使用したグルメやおみやげを購入可能。北館では、24時間営業のコインシャワーやコインランドリーを完備している。
さらにハイウェイホテル「レストイン多賀」も併設されており、日帰りで利用できる大浴場やサウナなどの入浴施設もある。タオルのレンタルやアメニティもあるので、手ぶらでも利用も可能。
8位 東北道・羽生PA(上)
東北道・羽生PA(上)は、小説やテレビドラマで人気の『鬼平犯科帳』に登場する江戸の街並みを再現したテーマパークのようなPA。別名「鬼平江戸処」とも名づけられている。
鬼平犯科帳の世界観を忠実に再現するため、建物の柱などには刀傷が刻まれていたり、館内も音と光を使って朝昼晩の雰囲気を表現したりと抜かりない。さらに、小説に登場する「一本饂飩(うどん)」など、江戸を感じるグルメも楽しむこともできる。
9位 長崎道・金立SA(上下)
9位にランクインしたのは、長崎道・金立SA(上下)。
目の前に金立山を臨む眺望が美しいSAで、レストランやショッピングエリアでは、長崎ちゃんぽんやラーメン、トルコライスなどの名物を味わうことができる。
駐車場の横には、ドッグランも併設されているので、わんちゃんを連れて訪れる人も多いのだとか。
さらに、「ハイウェイオアシス 金立公園」が隣接。四季が楽しめる自然豊かな公園で、アスレチックやバーベキューなどを楽しむことができる。
また、徐福伝説(※)にちなんだ「徐福長寿館」には、約300種の薬草や薬木が植栽された「薬用植物園」があるほか、コスモス園も設けられている。
※徐福伝説:2200年前、秦の始皇帝から不老不死の薬を探す命を受け、日本へとやってきました徐福。その渡来にまつわる話を徐福伝説いう。
長崎県内では佐賀市を中心に数多く逸話が残っている。
10位 徳島道・吉野川SA(上下)
吉野川(徳島県)のほとりに位置する徳島道・吉野川SA(上下)は、10位にランクイン。
隣接する「吉野川ハイウェイオアシス」にある温浴施設「美濃田の湯」が人気。徳島県の天然記念物に指定されている「美濃田淵」を眺めながら入浴することができる露天風呂、和風・洋風をイメージした浴場、大小さまざまな種類のお風呂、展望サウナなどが完備されている。
さらに、四国のご当地グルメやおみやげが揃う食事処やカフェ、ショッピングエリアもあるほか、近年は、テレワークオフィスがオープンするなど、新たな複合施設として注目されているそうだ。
上位にランクインしたSA・PAは、地域の農産物や特産品を販売するショップやレストランのほかに、大型観覧車や温泉施設、自然豊かな公園を有するなど、幅広いニーズに応えてくれるSA・PAが多かった。このようなSA・PAを目的地にして、ドライブを計画してみてはいかがだろうか。
【アンケートの調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2023年1月24~26日
調査対象:47都道府県在住 20~50代
有効回答数:1058件
調査方法:1日楽しめそうだと思うSA・PAを3つまで選択