江戸川ナンバーも登場! ご当地ナンバー、新たに6地域で追加交付。交付は2025年を予定
国土交通省は、十勝(現帯広)、日光(現宇都宮)、江戸川(現足立)、安曇野(現松本)、南信州(現松本)、彦根(現滋賀)の6地域について、ご当地ナンバーを追加交付すると発表した。
見かけないナンバー名が急増!ご当地ナンバーとは?
ご当地ナンバーとは、地域振興・観光振興を推進するべく、従来の自動車検査登録地以外の地名を登録できるものとして、国土交通省が2006年(平成18年)にスタートした制度だ。
私の街にも、ご当地ナンバーがほしいと思うひとは多いだろう。だが、ご当地ナンバーとして認められるためには条件がある。単独市区町村の場合は、「登録自動車数が10万以上、または登録車と軽自動車の合計が17万台以上」。複数市区町村の場合は、「登録自動車数がおおむね5万台以上、または登録車と軽自動車の合計がおおむね8.5万台以上」となっている。
この条件を乗り越えなければ、ご当地ナンバーの認可は受けられない。実際、現在はご当地ナンバーとして認められている「奄美」(2014年認可)、「飛鳥」(2020年認可)は、規定の登録台数に達しておらず、一度、不認可となった。
第1弾(2005年)、第2弾(2013年)、第3弾(2018年)の導入を経て、ご当地ナンバーは急増。現在では、133地域のうちご当地ナンバーは46地域にのぼっている。
・苫小牧(旧室蘭)
・知床(旧北見・釧路)
・弘前(旧青森)
・盛岡、平泉(旧岩手)
・仙台(旧宮城)
・会津、郡山、白河(旧福島)
・つくば(旧土浦)
・那須(旧宇都宮)
・高崎、前橋(旧群馬)
・川口(旧大宮)
・越谷(旧春日部)
・川越(旧所沢)
・成田(旧千葉)
・柏、松戸(旧野田)
・市川、船橋(旧習志野)
・市原(旧袖ケ浦)
・世田谷(旧品川)
・江東、葛飾(旧足立)
・杉並、板橋(旧練馬)
・伊豆(旧沼津)
・富士山(旧沼津・山梨)
・上越(旧長岡)
・金沢(旧石川)
・諏訪(旧松本)
・岡崎、豊田(旧三河)
・一宮、春日井(旧尾張小牧)
・鈴鹿、四日市、伊勢志摩(旧三重)
・堺(旧和泉)
・飛鳥(旧奈良)
・出雲(旧島根)
・倉敷(旧岡山)
・下関(旧山口)
・高松(旧香川)
・奄美(旧鹿児島)
現在、ご当地ナンバーには、通常のナンバープレート(図柄なし)の他、図柄入りナンバープレートを選択できるようになっており、ユーザーは寄付金を1000円以上支払うと、フルカラー版を選択できるようになっている。寄付金は各地域の交通改善、観光振興などに使用される。なお寄付金なしの場合は、モノクロのデザインとなる。
ご当地ナンバー第4弾の発表
そして2023年4月21日、新たに6地域が追加されることが発表された。ご当地ナンバーの導入は、これで第4弾となる。今回、対象となる地域は、十勝(現帯広)、日光(現宇都宮)、江戸川(現足立)、安曇野(現松本)、南信州(現松本)、彦根(現滋賀)である。
北海道の十勝、長野の南信州の地域は、10市町村以上、安曇野は4市町村を対象区域としており、自治体での連携が図られていることがうかがえる。栃木県の日光、滋賀県の彦根は、言わずと知れた観光地であり、自治体の観光意欲が感じられるのではないだろうか。
今回発表された6地域のご当地ナンバーは、図柄の決定後、2025年5月頃に交付を開始するという。地域の景勝地、名産品、ゆるキャラなどをあしらったご当地ナンバーは、地域の広告塔として目立つことは間違いない。日光であれば日光東照宮、彦根であれば彦根城、あるいはひこにゃんだろうか。どんなデザインで登場するのか。あれこれ想像してみるのもおもしろそうだ。
江戸川ナンバーが誕生!
第4弾では、ご当地ナンバーとして江戸川(現足立)が認可されたため、都内でもご当地ナンバーが増える。地図で見るとおり、従来の足立ナンバー地域のうち江東と葛飾は、2020年からご当地ナンバーになっていた。これに江戸川が加わると、面積的には従来の足立ナンバーの地域はかなり狭まる。これからは、足立ナンバーを目にする機会が減っていくのかもしれない。