ドライブレコーダー動画のヒヤリハットで運転上手に! 第9回「初心者さんの無理な右折」
ドライブレコーダーが記録したヒヤリハット映像を紹介するシリーズです。第9回目となる今回は、夜間走行中に、相手のライトで距離感と速度を読み間違えてしまった例を紹介します。私たちと一緒にヒヤリハット映像で危険な瞬間を疑似体験し、危険予知や運転スキルを高めましょう。
思わずハッとする、ヒヤリハット動画 その9
ヒヤリハットとは、あわや事故!とか、危なかった!という状況のことです。「くるくら」では、ドライブレコーダーに残された本物のヒヤリハット動画をご覧いただき、ヒヤリハットな瞬間を疑似体験してもらうことで、危険感度のアップにつなげていただきたいと考えています。体験を増やすことで危険予知の能力が向上し、必ずや事故防止に役立つはずです。今回も、当社が独自に収集したドライブレコーダー映像の中から、特に注目したい動画を紹介します。
少し待つだけなのに……
タイトル「初心者さんの無理な右折」
注目再生時間 0:07ころ
投稿者コメント:両側が畑という見通しの良い道で、当方の後ろに車がいないので「止まるだろう」と思っていたら無理なタイミングでの右折。相手は初心者マークでした。
いっしょに確認してみましょう!
まずは状況確認です。周囲は真っ暗で、街灯と奥からくる対向車のライトくらいしか確認できません。投稿者さんのコメントによれば、周囲には畑が広がっているようです。進行方向には横断歩道と右折レーンが見えるので、交差点がこの先にあるのでしょう。
再生時間0:07ころ、信号機のない交差点に入る直前です。対向車は右折しようとしているらしく、減速しているように見えます。他に車もいないようですし、対向車は撮影車が通過するのを待ってくれることでしょう。
そう思った次の瞬間、対向車が交差点を右折し始めました! かなり無理があるタイミングです。
再生時間0:09ころ、撮影車が想像しているより接近していると気付いたのか、対向車は加速して撮影車の前を通過します。撮影車も急ブレーキをかけ、衝突を回避しようと試みます。
再生時間0:11ころ、何とか衝突は回避した撮影車が、安堵するように停止し、そのまま映像は終わります。両者とも無事で何よりでした。
まとめ
投稿者さんのコメントによると、対向車には初心者マークが付いていたようです。お互いに後続車がいない状況で、まったく無理をするようなシーンではありませんが、夜間の走行に慣れていなかったのでしょう、対向車は距離を見誤り、飛び出してしまいました。
夜間はライトだけが頼りになるため、距離感覚が狂いやすくなるという典型的な映像でした。郊外などではよくある状況なので、自分が右折する立場になった場合は、距離と速度の読み間違いに充分気を付けましょう。