幼児の置き去りを防ぐ!日産自動車も、送迎用バスの置き去り防止支援装置を6月から発売
日産自動車は、送迎時に幼児の車内置き去り防止をサポートするシステムを開発。6月から順次全国の販売会社にて発売する。
車内置き去り防止システム開発
日産自動車は、送迎時に幼児の車内置き去り防止をサポートする、後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を開発した。6月から順次、全国の販売会社にて発売する。対象車種は、幼児通園専用車のシビリアン(年式 2003 年4月~)と、キャラバン(年式 2005 年4月~)の2種。システムの取り付けは、各販売会社が行う。価格は、取り付け工賃を含めて補助金の範囲内(上限額17万5000円を想定)を予定しているという。
どのように置き去りを防止する?
車内置き去り防止支援システムは、クルマのエンジン停止後に、運転者や乗務員へ音声案内で車内に残った人員の確認を促すシステム。一定時間が経過しても車内の確認が実施されず、車内最後部に取り付けられたリセットスイッチが押されなかった場合には、ハザードランプが点灯し、車外へ警報を発する。
万が一車内に幼児が取り残された場合は、幼児自らSOSスイッチを押すことで、ハザードランプが点灯し、車外へ警報を発する。また、集中ドアロック付のクルマは、SOSスイッチを押すと連動してドアロックが解除される仕組みだ。
安全装置設置の背景
静岡県で昨年9月、女児が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受けて、政府は今年4月から全国の幼稚園や保育所などの送迎バス約4万4000台に安全装置の設置を義務化。1年間は経過措置が設けられるが、通園バスに安全装置を設置しない違反者に対しては、業務停止命令などの処分が科せられる。